LUNACY

cygnus' blog

『氷雪の門』@シアターN渋谷

2010-09-24 08:50:08 | 映画
樺太の真岡で起きた、電話交換手の女の子たちの悲劇のお話。
第二次大戦で日本が無条件降伏したあともソ連は攻め込んで来て戦闘というか日本への攻撃を仕掛けて民間人も殺されまくったお話。
一応、僕には、どこかで仄かに耳にしたことあるお話。
僕が生まれた1974年に公開が突如できなくなった映画だそうです(冷戦時代のソ連の圧力らしい)。


とにかく、戦争は悲惨。
このひとことに尽きます。
先の大戦では、日本も加害側の部分あるのだろうし、戦争はそういうものと言ってしまえばそれまでなのだけれど、被害側を描かれたものだけにその分深く印象に残りますよね。

最近、戦争とかバトルのある映画を観るとき、自分は軍隊にいたら、この場面でどう行動するのか?というのをよく考えます。
今回、1番考えさせられたのは、国際法なんか無視する奴を相手にしなければならないときのこと。
停戦合意なんて意味ないわけで。
また、中国戦線のようにシベリア抑留へと連れて行かれるのは、その場で銃殺より国際法に則っているということになるのか。

あと、女子まで、生きて虜囚の辱めを受けず、的な教育が浸透していたのを思い知らされました。

それから、満州からの引き上げもあんな感じだったのかな?
となれば、樺太残留孤児のかたもいらっしゃるのかな?


36年前に公開予定の映画だけあって、俳優&女優サン達が若いですね。もう今は鬼籍に入られたかたも。
あと、まだ戦後30年も経ってなかったこともあって戦争の記憶も生々しいせいかか、どの出演者も熱いですね。

『キャタピラー』と立て続けに、苦しくなる映画でした。
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