LUNACY

cygnus' blog

『意志の勝利』

2009-08-24 00:33:06 | 映画
@シアターN渋谷

ナチスの党大会を描いたプロパガンダ映画。
もちろん、監督はレニ・リーフェンシュタール。

いわゆるタブーに触れるということで、上映は難しい映画だそうです。
今回の上映も、特別の扱いみたい。
ナチスものについては、まだ言論・表現の自由よりも優先されることがあるということでしょうね。


かつて、大学生時代に、ボクはそんなツモリはなかったのだけれど(笑)、ナチスネタになると、眼の奥がキラリとしてしまったらしく、「ヤバイ!ヤバイ!」と言われて、映像趣味仲間からは、シグナスの前ではナチスネタ禁止になったことがあります(笑)。
そんなボクだから?やはり、今回も観るのに、ヘンな気合いが入ってしまいました(汗)。


いろいろと感じたことあったのだけれど......。


まず、全編を通して、音楽が過剰かもってくらいに使われてますよね。

それから、構図・画角。
ベルリン・オリンピック記録映画の「美の祭典」「民族の祭典」でも、そう。
リーフェンシュタールは、この効果を出す能力あると思います。

演出なんだなろうなぁ~ってところでも、それを意識しなくなりそうなのが、さすがプロパガンダ映画ですよね。
ヤラセ?それとも素直な記録?って思うところはたびたび。


内容的なところ。

最初のところでの、ヒトラーへの媚び演説(笑)。
この時点で“Sie sind der Deutscheland !!”(You are the Germany !!)ですもん(笑)。
全編を通して、とにかく、“Heil !!, Heil !!”の洪水。ホントに怪しげな宗教みたいだよ。


でも、どこかの国の将軍様もヒトラーと較べたら小粒よね~。
プロパガンダ映画もこれだけのを将軍様の国が作れるのかしら(笑)?

というか、第二次大戦始まるときのフランスやポーランドの感じてた恐怖感って、相当スゴイんだろうね。
将軍様の国(しかも相当程度中国の庇護のもとにある)から、日本人のうちのヘタレが感じる恐怖感とは較べものにならないんだと思いました。



とりあえず、こんなところ。
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