LUNACY

cygnus' blog

『アレキサンダー』---加筆訂正@2/24---

2005-02-22 08:32:33 | 映画
仕事を早めに切り上げ、観に行って来ました。
人生で初めてシネコン(シネマコンプレックス)ってものに行きました(笑)。

3時間くらいあって長いけれど、ボクとしては面白かったですよ。(←観劇直後の感想(笑)。今は、可もなく不可もなくという程度(笑))
歴史ものって、やはり、興味をそそられるものがありますよね。

とりあえず、制作費は日本円で約200億円だそうで。

実際の記録に残っているアレキサンダーの姿に、少々脚色と監督なりの解釈加えているらしいです。

やはり、トップに立つ人は、いつの時代も人心をつかみ続けるのは大変ですよね。
マツリゴトと戦いが一体になっている世だけになおさら。
一人で突っ走って、部下にそっぽ向かれたり。

当然、信頼の一方で、裏切りや復讐が度重なるわけですね。
つまり、♪戦いはー、また新たーなー、た・た・かいをー、生むーだーけー(星組『王家に捧ぐ歌』より)って感じを強く受けました。

「母親の影」も、この映画では一つのポイント。母性と策略・謀(はかりごと)が結び付くって恐怖だね(笑)。

アレキサンダーは、東方遠征に向かって、結局、マケドニアには還ることなく32歳で短い生涯を終えるんだよね。その年齢になるのは時間の問題な自分ですが(笑)、到底、ワタクシは名前なんか残せません(笑)。

戦闘シーンは確かに良かったです。お金もかかっている? せいか、迫力がありました。ただ、もっと、俯瞰シーンを多くすれば、兵法がよくわかったかと。実際、見ているだけでは、兵法が十分にはわからなかったです。せっかく、作戦会議シーンを入れいるんだし。

全体として、中途半端なところも多いんですよね。単なる偉人伝にするのか、東方遠征への熱意と戦いを軸に据えるのか、「愛」をテーマにするのか、ぼやけちゃっている気がしました。

一番、手抜きというか、まずかったのは、登場人物のキャラクターの描き込み。
部下の誰がどんなキャラでどういう思いをアレキサンダーに抱いているかがわかりにくい。あんまり、反逆しそうにない感じの人がしたり。
他にも、役名は忘れたけれど、ジョナサン・リース・マイヤーズが出ているんだけれど===実はどんな役か楽しみにしていた(笑).....が出番少なっ!!===、彼が、アレキサンダーの死後マケドニアを乗っ取ったらしいんだけれど、そういうことまでしそうなキャラには見えなかったんだよね。

それから、この映画は、「歴史は書き手によって書き換えられ得る」ってこともチクリと言っていますね。

あ、映画の音楽は良かったです。

最後に、アメリカでの公開では、同性愛的なシーンをカットしなければならなかったらしいですが、どこが問題なの? みたいな(笑)。しかも、アレキサンダーが男色を示して、それが前提のエピソードもあるから、カットしたらワケわからなくなる部分が出てくるぞ。幼少の頃からの同士との愛、宦官との愛が同性愛で出てくるんだけれどね。でも、ストーリー上、冗長な部分かも(笑)。
最初、カットになるくらいだからR指定くらいの激しいシーンかと思ってた。アメリカのブッシュ&共和党ってバカ(笑)? というか、彼らの主張する「倫理感」とそれを支持する層に悪寒。

あ、そうそう。最後に、幼年期、少年期のアレキサンダーはメチャカワイイです。しかも、馬を乗りこなすシーンはスゴく良い(思い出すようにカキコ(笑)) 。
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