BIKEBIND自転車日記ブログ2

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フォークレスバイク・ FL-01アウトセット

2014-11-02 12:18:00 | 自転車
これはなんという浪漫溢れるバイクなのでしょう!

フォークレスと銘打っていますが、この形状は……、モーターサイクルで言うところのハブセンターステアリングですね。

しかもこれを製作したのは京都精華大学の学生というのですから、ただただ驚きです!






http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/design/productcommunication/works/
http://www.bikeblog.com.br/forkless-29er-mtb-bike-fl-01-outset/

福田真優さんの2014年卒業制作だそうです。男性なんでしょうか、女性なんでしょうか?


http://blog.livedoor.jp/engineerjpmaster/archives/2038265.html


http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/info/topics/2013/05/16/15681/

あ、女性みたいですね。しかも3年生の時にすでに、第45回毎日・DAS学生デザイン賞でテーマ賞を獲っているとか。おー、日本期待の新人自転車デザイナーではないですか!

ホイール径は29erなので、フロント回りが間延び感というか空白感がありますが、フォークレスというインパクトは倍増しています。

このハブセンターステアリングというのはモーターサイクルではレーシングシーンにも投入された事があり、決して理論だけのサスペンションではありません。ビモータとヤマハが市販しています。最近ではヴァイルスが有名ですね。もうひたすら格好いいモーターサイクルです。




http://www.vyrus.it/

ほらこんなに格好いい(笑)。いつの間にかビューエルが無くなってしまった今、オンロードならこれかドカティか、スーパーモタードならKTMが良いですな!

それはさておき。

モーターサイクルは曲がるときに、ハンドルを切るというより車体を傾けるという方が正しいため、ハブセンターステアリングのフロント回りもそこまで前輪の振り幅を確保していません。しかし自転車の場合、傾けることもハンドルを切ることも同じくらい重要です。そのため随分と左右に広いスイングアームになっています。よく見るとかなりクランクに近いです。プロトモデルの縮小版は上手いこと逃げていますが、Qファクターを含めてどんな感じになっているのか、実物を見てみたいです。ただしこの形式はスイングアームが上下のみ動くため、静的状態で干渉しなければまず大丈夫だと思われます。

フロントホイールを間接的に動かすため、膨大な量のワイヤがステムからフロントハブへ伸びています。ま、メカニック泣かせなバイクだと思いますが(苦笑)、それ以上のものが確実にあります。

やあ、良い物を見せていただきました!



イエティのプロトタイプDHバイク in 2008

2014-11-02 11:59:00 | MTB
結局、スライドレールタイプ(303)になり、その後今のイエティのXC~エンデューロまで幅広く搭載されているスイッチインフィニティのプロトタイプが試されている現在に至るわけです。

そのための開発の道は、試練だったのでしょうねえ……。

ど、努力は買いたいと思います(苦笑)。







http://www.vitalmtb.com/forums/The-Hub,2/Prototype-unique-and-random-mountain-bikes,8222

でもこんなにしなくてもよかったんじゃないの? という意見がほとんどだと思います。私も賛成します。リヤエンドを垂直に動かしたい気持は買いたいのですけど。ここまでやってしまうと駆動ロスとかメンテナンスの悪化とか重量の増加とか、あまりにもデメリットが目立ってしまいます。もちろん開発者もそれは分かっていたのでしょう。故にこのままでは市販化に至っていません。データを取る一環として製作したのでしょう。

それでもここまで冒険心溢れるモデルが2000年代に作られていたのは、面白いを通り越して奇跡みたいなものです。

あらゆる部分に切削パーツを用いるのはプロトタイプの定番とは言え、男心をそそります。最近こんな男前なバイクにはお目にかかれませんねえ……。


FSA・Kフォース ニバリモデル

2014-11-02 09:47:00 | ロードバイク
今最も旬なロードレーサーと言えば、やはり彼でしょう。ヴィチェンツォ・ニバリ。彼の異名、『メッシーナの鮫』をイラスト化したものをあしらったスペシャルモデルがFSAからリリースされます。ベースは同社のKフォースです。












http://road.cc/content/news/134337-fsa-launch-nibali-limited-edition-components

昨年のジロ・デ・イタリアに続いて今年のツール・ド・フランスも制したヴィチェンツォ・ニバリ。久々のイタリア人勝者です。やっぱりね、相撲でもそうなんですけど地元の人が頑張らないとイベントって盛り上がらないんですよ。ツールは隣国ですけどね(笑)。

黒地に白と黄色をあしらっているので、基本的なカーボンフレームには似合うと思いますが、色つきのフレームにはバーテープやサドルなど、ちょっと工夫が必要かもしれません。


マシアス・ブランドル、51.852キロでアワーレコード更新! 

2014-11-02 00:53:00 | 自転車
フォイクトのアワーレコード達成の興奮が冷めやらぬ中、新たなる記録が樹立されました。それも若干24歳のオーストリア人の手によって!

彼の名はマシアス・ブランドル。成し遂げた記録は51.852キロ。フォイクトの51.110キロの記録を700メートル以上上回るという素晴らしい記録です!!!

















http://road.cc/content/news/134443-matthias-brandle-beats-jens-voigts-hour-record-video
http://road.cc/content/news/134330-matthias-brändle’s-scott-plasma-5-primed-his-hour-record-attempt

イェンス・フォイクトの記録は今年の前半にアワーレコード規定が改定されてから第一号ということになっていました。これは私もフォイクトのエントリを改定から気がつきました(汗)。だからあのバイクでOKだったのですか。まったくUCIの変更はいつも訳が分かりません。今のUCI会長ブライアン・クックソンは「サイクリングは時代に適合しなくてはならない」と述べているようです。……当たり前なんですけどね(苦笑)。そしてアワーレコード花盛りだった80~90年代のようにこの競技が注目されることを願っているようです。さすがにここ20年近く、進歩を完全にストップさせてしまったマイナスを無視できなくなったようです。

今回のマシアスのバイクも、最新型のスコット・プラズマにDTスイスのステッカーが貼られたライトウェイトです。機材がすべてではありませんが、負うところが大きいのも事実です。さらに言ってしまうとポジションをオブリースタイルかスーパーマンポジションを再び許可すればさらに記録は伸びるでしょう。単体走行での最も大きな抵抗は空気抵抗。その中でもライダーは7~8割をしめると言われていますから。

それにしてもマシアスの人生はこれから劇的に変わるでしょう。アワーレコードとはそれほどの価値を秘めているはずです。多くの偉大なライダー達がその競技人生の集大成にアワーレコードを選んでいたように、この競技はただ若さに任せた力があればいいというものではありません。それだけでは1時間という長さは乗り切れないのです。自転車という時に時速100キロにも及ぶ乗り物を使っても、全く平坦なところだとハーフマラソンの世界記録(58分30くらいだそうです)の2.5倍くらいですから不思議なモノです。

彼は今後どんな自転車人生を歩むのでしょう? また今後定期的にアワーレコードに挑むのでしょうか? いやあ、楽しみがまた一つ増えました。