BIKEBIND自転車日記ブログ2

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キャノンデール・ホログラムSISL2クランクセット

2012-07-14 05:22:00 | 自転車
キャノンデールのモジュールコンセプトの一環である、BB30対応のホログラムクランクがモデルチェンジしました。

『SISL2クランク』と名付けられたこのクランクは、クランク部とシャフト部、さらにボルトを合計した数値が、484グラムという超軽量クランクになっています。これはいち早く取り入れた中空構造も貢献している数字です。











http://www.bikerumor.com/2012/06/21/updated-cannondales-484g-hollowgram-sisl2-crankset-back-online/
http://www.veloderoute.com/article/5612/cannondale-les-nouveautes-2013...



始めはスパイダー部も巻き込んだ一体削りだしでの軽量化と思ったのですが、さすがにそれはないようです。交換できます。さらに注目なのがインナー&アウターチェーンリング、さらにスパイダーアームまで一体で削りだしたギヤ部分です。スパイダーアームはなんと10本となり、アームを減らしたシマノ9000デュラとは全く反対の路線を辿っています。アームを少なくして強度を出すシマノ、細く多くアームを設定することで対応するキャノンデール。これも考え方の違いですけね。

ホログラムクランクは、BB30クランクにおいて最上級のクランクだと思っています。それは主に軽さとフレームとのマッチング性によるモノですが。しかし欠点もあります。それはチェーンリングの剛性不足、さらにBBシャフト(アルミ製なのでよく削れる)のガタ取りにウェーブワッシャーを使っていることです。この二つがトラブルの元となっています。

ところが今回は大胆に一体で成型していることから、少なくとも剛性不足は解消されると思います。メーカー発表ではデュラエースに匹敵するとか。さらにBB30は最近プレスフィット30に移行が進み、上手くすれば2013モデルでは解消されているかもしれません。

しかし歯数が53×39Tと50×34Tしかないようで、いくら軽量、高剛性といっても、皆に受け入れられるかは……、ちょっと微妙です。シマノ、カンパはギヤテーブルを増やす傾向にありますからね。ここは可能なら、1T単位でこだわりたいところですよね。

ですが、キャノンデールの上位機種はホログラムクランクをつかってナンボという気もします。

悩ましいところですね(笑)。


ジャイアント・トランスX 29erオフィシャル

2012-07-14 00:33:00 | 自転車
さて、出て来ました! 

29erへの取り組みとしては完全に後手に回ったジャイアント。このトランスXにて巻き返そうとしているのでしょう。

『究極』と銘打ったこの新作! ……究極? キュウキョク、きゅうきょく……。

ねえ?








http://mtbs.cz/clanek/nova-ostra-zbran-do-trailu-giant-trance-x-29er-2013/kategorie/tech-news



アダム・クレイグが中心になって作り上げたというこのトランスX29er。基本的にはレーシングというか、肉体型というか、真面目なバイクを作るのがジャイアントの特徴です。ベースに「自転車は漕がないと!」という考えが伺えます。そういう意味ではノースショアやトレイルライドというのは、イマイチ相容れないというか、完全に理解が出来ていないのかもしれません。このトランスX29erは、そこを打破したいという意図が垣間見られる気がします。

このバイクのデザイナーはケビン・ダナ。今までのマエストロバイクとは、ちょっと方向が違う気がします。前三角がかなり小さいことになっています。これは29erの宿命であるホイールクリアランスを確保した結果ですね。ジオメトリーとしてはヘッドチューブが69度、シートアングルが73度になっています。フレーム重量は2670グラム(Mサイズ)でフルアルミとしては軽量ですね。ヘッドチューブはワンポイントファイブテーパーコラムで、上側がスーパーオーバーサイズのオーバードライブ2。BBはプレスフィットです。あれ? ひょっとするとジャイアントMTBでは初めてかもしれませんね。

ヘッドチューブ周りは29erに対する答えの一つだと思います。ダウンチューブの圧縮型というか、S字型の究極というか……。あとはルックやモンドレイカーのトップチューブ~ステムのツライチタイプですね。ここが29erバイクの上りに必要な前傾姿勢確保のための回答かと。

シートチューブを思いっきり寝かせているのは、ハイトアジャストシートポストを調整すると擬似的にトップチューブ長が短くなることを意図しているのでしょう。いわゆる小さいフレームを使用することで、手の中で操りやすくしているような感じかと。

さらにフォックスの電動制御、CTDを採用したモデルも用意されているという話しです。

さて、ジャイアントがかなり本気で挑んでいるトレイルバイクです。……究極かどうかはさておいて(笑)。楽しみですね。