BIKEBIND自転車日記ブログ2

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復活! コロンブス・ミニ&ミニマックス……、2011年に(汗)

2012-01-08 21:48:00 | 自転車
久々にコロンブスのサイトに遊びに行ったら……、なんと! 往年の名チューブ、ミニ&ミニマックスが復活していました!! 去年(汗)!!! PDFファイルが見あたりませんが2009年にはなく、2011年以降ラインナップされています。他の所を見ていると2010年にはないので、去年のはず! ……ハズです……(汗)。

更にですね、カタログを見てみると、コロンブスのスチールチューブセットがただごとではない充実ぶり!

●XCr
●XCr フォー ラグ
●スピリット
●スピリット フォー ラグ
●SLニオビウム
●ライフ
●29'r
●マックス
●ミニマックス
●クロモール

……なんなんですか、これ?














http://www.columbustubi.com/eng/1.htm



品表からは消えたとしても、さすがに金型は処分していなかったようです。ナカガワさんが大喜びしそうですな(笑)。あの人は確かミニマックスが大好きで、ラインナップから外れる直前にありったけ買い込んだと聞きました。しばらく買い込まないで済むでしょう。もっとも今はカーボンとのハイブリッド化を積極的に試していますから、また違うリクエストがあるかもしれません。

さらに旧モデルはラグ用のチューブでした。ラグレスで組むことも出来たみたいですが、メーカー推奨は守った方が良いでしょう。で、そのラグが面倒だったのです。ミニとミニマックスはラグ式では珍しい末端がオーバル形状になったチューブでした。そう、楕円形状のラグは非常に少なかったのです。中川さんも入手に苦労していたとか。そしてそれは今でも変わりません。いや、ラグは以前に比べて一層入手困難になっています。コロンブス純正はもちろんあるでしょうが、ロンシェン、アロテックなどのラグメーカーがどこまで対応するのでしょうか? 少なくともサイトには出てませんし……。


さて肝心の新型です。

多分そのままの復刻という形ではありません。確か旧モデルはニバクロム鋼だったはずです。ところが今回はコロンブスの高級スチールの定番、ニオビウム鋼で作られています。ニオビウムはニオブと書いた方がなじみがあるかと。レアメタルの一種です。ハイテンション鋼にも添加剤として使われています。コロンブスのニオビウム鋼には他にもマンガン、クロム、ニッケル、モリブデン、が含まれています。計5つの元素が用いられている訳です。6元合金ということです。金がかかっています(笑)。引っ張り強度はニバクロムの1.2倍ほどです。

肉厚は同じなような……。ここら辺のデータは昔は本当になかったので、うろ覚えです。どこかのマニアサイトにはありそうですが。トリプルバテッドです。今はコロンブススチールはみんなトリプルバテッドになっているようです。確かに廉価ではありませんし、付加価値がなければ売れないでしょうし、重量もスチールだから2000グラムを超えるというのが受け入れられない時代でもありますしね。

ラグレス、もしくはティグ溶接に対応しているかはちょっと分かりません。さっきから分からないばかり……。こういうデータって、一部の人に伝わればいいからか、サイトに出てないことが多いのです(涙)。

個人的にミニマックスと言えば角張ったブレードのフロントフォークが印象的だったのですが、こんな感じの三角断面でしたっけ……? カーボンフォークを前提としているのかな? でもおそらくニオビウムもクロモリ系のコラムは使えるはずですし、オーバーサイズ、ノーマルサイズ、さらにスレッド、アヘッドのバリエーションは揃っています。

あとダウンチューブはメガタイプが別立てで存在するようです。普通に考えれば溶接モデル用なんでしょうが……、なんとなくミニシリーズに使える気がします。なんとなくですが(笑)。

そしてクロモールなんていつの間にか出てました(汗)。でもニバクロムはゾナしかなくなってしまったので、ニオビウム鋼ですね。そしてトリプルバテッドですから、一昔前のトップモデル並みですよ。

アルミはエアプレーン一種類。でもコロンブスは「鉄はアルミと違ってメンテナンスすれば半永久的に使えまっせ!」と謳っています。ま、そんなことはありませんけど(苦笑)。なんだって劣化しますから。カーボンは採用メーカーは極少なく、チネリくらい……。XLR8Rは種類増えています。XLR8RマックスとXLR8Rプラスです。ちょっとイメージがわきにくいので、是非サンプルで良いので完成品を見てみたいです。

結局、使っている技術は遙かに高度になっているのでしょうが、アルミ時代以前のスチールチューブ屋に戻ってしまったような印象を受けます。でもカーボンは各社、独自開発かアジア企業との共同もしくは丸投げが当然、アルミもキャノンデール・CAAD10を筆頭に自社開発チューブが主流です。ハイドロフォームチューブはもうアジアが一番でしょうし。となると原点回帰というのはあながち間違っていないのかもしれません。

ステンレスのXCrもハイエンドスチールとしての地位を確保しつつありますし、MTBチューブはあくまでオプション扱いだったのに29er用の29'rもいつのまにやらラインナップされています。昔のようにパリパリのブワブワだとダメですが、ダウンチューブは34㎜径だったり、ヘッドチューブも36㎜径の1.1㎜厚とコロンブスラインナップ中最もヘビデューティーな仕様になっているので、期待していいかもしれません。

かなり面白そうな材料が意外なほど豊富に揃っていました。チューブメーカーは頑張っているようです。さあ、今度はビルダーの番です。ただ作っているだけでは進歩はありません。新たな提案をどこまで出来るか? それこそがこのピストブームが終わっても生き続ける道だと思います。


ま、個人的に「おお!」と叫びたくなるバイクを見たいだけなんですが(笑)。