BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

2012 キャノンデール・ざっくりと

2011-08-09 23:27:00 | 自転車
昨年デビューした新型サスペンションモデル、クレイモアとジキルなんですが、海外ではデリバリーに遅れが出ているようですね。日本では……、どうなんでしょう?

それはさておき、2012年のキャノンデールの主役はロードです。MTBでもフラッシュカーボンとスカルペル29erカーボンが変わりましたけどね。

フラッグシップのスーパーシックスエヴォ、シナプス、CAAD8がモデルチェンジします。上、中、入というすべてのレンジで変更が行われるのは、ちょっと頑張りすぎています。








クレイモア







ジキル




フラッシュカーボン29er






フラッシュ29er(アルミ製)








スーパーシックスエヴォ








シナプス






CAAD8

http://www.bikeradar.com/news/article/cannondale-2012-mountain-and-road-bikes-first-look-31255

MTBラインはやはりというか、29er路線に力を入れています。フラッシュカーボン29erは29erにも関わらず、1000グラムを切る950グラムという軽さを達成しています(アルミは1450グラム)。スーパーシックスエヴォもそうなんですが、キャノンデールのカーボン技術はスゴイですね。トレック、キャノンデール、スペシャライズド。この三社はやはり工業大国アメリカのメーカーだけあって、自転車界でも別格にカーボンを使いこなしています。ま、それでも走って良いかはまた別の話。コルナゴやオルベア、ピナレロがこれらの会社のバイクに走りで引けを取っているとは思いませんしね。

スーパーシックスエヴォはこの写真で見ると、シートステーが不安を覚えるほど細いです。というかチェーンステーも横に潰されているので、後ろ三角自体がスカスカに見えます。今までのキャノンデールはアワーグラスシートステーで細く曲げたシートステーで振動吸収性を作っていましたが、ここにきて路線を変更しています。

シナプスシリーズで培った横つぶしチェーンステーにその役割を担わせたのです。そうSAVEシステムです。これはシートステーだけでなく、シートステー&チェーンステー&シートチューブを合わせた総合で衝撃を吸収しようという考えです。昨年のCAAD10もそうでした。そしてエヴォも昨年までのアワーグラスシートステーを捨て、SPEED SAVEシステムに移行しました。

さらに面白いのがフォークコラムなんです。システムシックスで上下1-1/2で勝負を挑み、スーパーシックスで下ワンだけが1-1/2のテーパーコラムに変更。そして最新作エヴォは1-1/4のスーパーオーバーサイズのテーパーコラムにして剛性を落としてきたのです。メーカーは空力のためだと言っていますが……ねえ(笑)?


スーパーシックスエヴォ・アルティメイト 120万円


スーパーシックスエヴォ・チーム 99万9000円


スーパーシックスエヴォ・デュラエース 74万9000円



で価格もエヴォリューションクラスです(笑)。まあ、600グラム台に踏み込んでいるバイクはサーヴェロくらいしか思いつきませんし、あちらはフレームだけで120万円くらいしますから、ここは素直に大手の量産技術をほめるべきでしょう。サーヴェロではフレームしか買えないのに、スーパーシックスエヴォなら5キロ代の完成車が買えます。……いかん、金銭感覚がおかしくなってきた……(汗)。

日本のキャノンデールのHPには2012年モデルはまだエヴォだけです。いずれにせよ、楽しみなバイクです。

そして奇妙なのが新型シナプス。んー、完全な新作と言っていいかちょっと悩むところですが、とりあえず注目は2ピース式のシートポストですね。これが奇妙な形をしています。結構前に見ていたのですが、意味が分からないというか……、よく分からなかったのでスルーしていました。どうやらこれは剛性の違うシートポストの棒の部分を交換することで乗り味をコントロールする代物なようです。でなんでわざわざヤグラまで取り外せるようになっているのかというと、ポジションを変えなくていいようにだとか。頭が良いんだか悪いんだか……(苦笑)? サスペンションシートポストのしなり版ですね。

そしてCAAD8。これがモデルチェンジする意味が分かりません(苦笑)。それなら素直にCAAD9を復活させればいいのに、と思う人間は私だけではないでしょう。CAAD10も悪くないですし、好きなんですが、キャノンデールが追求してきた本場ヨーロッパで戦えるアルミフレームというのはやはり9までかなと。10は良くも悪くも過去の流れを断ち切った新世代のアルミフレームですね。

8の変更点は、スーパーシックスエヴォと同じリヤ三角です。SAVEシステムになりました。鬼っ子気味だったシナプスの技術が、いつのまにやらキャノンデールの未来を担うようになりました。面白いですねえ。

同じ価格ならコンポの格は下がりますが、フレーム性能は確実に上を行くCAADシリーズ。どんな人に勧めても文句は言われないでしょう(笑)。




至高のバイク

2011-08-09 21:55:00 | 自転車
私のスポーツ自転車人生の始まりは、父親がゴミ捨て場から拾って直してくれたロードマンでした。北の国からではないですけど(苦笑)。今では色々とややこしく成っていますし、犯罪にも成るみたいなので勧めません。サイズが大きくて乗るのに苦労しました。

そしてブリヂストン・ワイルドウェストで、本格的にのめり込んでいきました。ワイルドウェストは今は無きBSのMTBブランドです。

で、ロードバイクにはあまり興味は無くなっていたんです。そこで出会ったのがチネリ・レーザー。目を奪われました。こんなに格好いい自転車があるのかと。そして今でもレーザーを超える自転車に出会ったことはありません。なんと言えばいいのか……、まるで日本刀の大業物のような印象でした。

でも写真の一枚目にあるのはオリジナルレーザーではありません。これはロンドンオリンピックで走ったらどうなるか? という考えの基に新たに作り出された

チネリ・レーザー 2012ロンドンオリンピックコンセプト


という過去への畏敬とオマージュから出来たバイクです。


↑レーザーコンセプト


↑オリジナルレーザー





これらがレーザーコンセプトです。


レーザーチームの面々です。ペゼンティやロッシンも居ます。今では絶対に揃わない夢のメンバーでしょう。なんと贅沢な……!









こっちがオリジナルレーザーです。

http://bicycledesign.net/2011/07/yann-lewandowski’s-cinelli-laser-2012-concept/
http://www.behance.net/gallery/Cinelli-Laser-2012-Concept/1855297
http://velospace.org/forums/discussion/2555/start-saving-your-pennies-kids-cinelli-to-re-release-the-cinelli-laser/
http://cinellionly.blogspot.com/search/label/Cinelli%20Laser



ヘンな話ですが、これを書いているときに初めのレーザーのことを示すのに、『オールド』という言葉は浮かんで来ませんでした。相応しい言葉だとは思わなかったのですね。あくまで『オリジナル』。最新技術をもって作られているレーザーコンセプトと比較してもなんら劣るところ、古くさいところはありません。というかオリジナルの方が格好いいですね。ノスタルジーとかではなく。

コンセプトもかなり気に入りましたが、なんというか詰めが甘いです。シートピン、アヘッドステムのコラム固定ボルト。ここら辺がはみ出ているのはアウトです。ピラーも臼式にしたりしたいですね、凹凸を無くすために。ここはこだわり所です。

ヘッドパーツは悩みますね。きれいなメッキ仕上げでも良いですけど、いっそのことインテグラルでも面白いかも知れませんね。ステムももっと考えれば、フロント周りが揃ってより美しくなるかも……?

まあ、東洋の端っこの島に住む私なんかは、本物は手に入らないでしょうから、コンセプトでも十分です。……、いや欲しいなあ(笑)。可能ならオリジナルが欲しいですけどね。

でも最近はオリジナルと言いつつ、真っ裸にして穴埋めしてリペイントしてしまうという不埒な業者もいるという話ですから、要注意です。10~15年前のパナモリあたりをリペイントするのはアリと思いますが、レーザーを塗り直すなんて……、許し難い暴挙です!

オリジナルは時代からいって、それなりに塗装もやれているでしょうが、それも含めて歴史的名車です。塗り直さなければ買いたくないという人は、そもそも買う資格はありません。

自転車史に残る、至高のバイクです。適切な扱いをして欲しいものです。



2012 ルック・ちょいちょい

2011-08-09 05:27:00 | 自転車
ルックはさすがフランスの会社だけにグラフィックにはこだわります。モンドリアン大好きですしね(笑)。

なにやら度派手な塗装のモデルもありますが、個人的にはシルバーのモデルが好きですね。ルックのロゴもデカデカと……。586ぐらいでいいと思うんですが。


695

695


586 SL


596
http://www.newsbikes.com/article-presentation-des-look-2012-81130299.html



さて! 中身は全然分かりません! この写真だけでは外部の変化も読み取れませんし、カーボンは繊維の変更、レイヤーの追加でまったく変わってしまいますからね。

最上級モデルの695以外にも、ZED2クランクで回すBB65が採用されたらいいのになあとか考えてしまいますが。まあそこら辺は大人の事情が働いたのでしょう(笑)。

他のモデルも楽しみです。