昨年デビューした新型サスペンションモデル、クレイモアとジキルなんですが、海外ではデリバリーに遅れが出ているようですね。日本では……、どうなんでしょう?
それはさておき、2012年のキャノンデールの主役はロードです。MTBでもフラッシュカーボンとスカルペル29erカーボンが変わりましたけどね。
フラッグシップのスーパーシックスエヴォ、シナプス、CAAD8がモデルチェンジします。上、中、入というすべてのレンジで変更が行われるのは、ちょっと頑張りすぎています。
クレイモア
ジキル
フラッシュカーボン29er
フラッシュ29er(アルミ製)
スーパーシックスエヴォ
シナプス
CAAD8
http://www.bikeradar.com/news/article/cannondale-2012-mountain-and-road-bikes-first-look-31255
MTBラインはやはりというか、29er路線に力を入れています。フラッシュカーボン29erは29erにも関わらず、1000グラムを切る950グラムという軽さを達成しています(アルミは1450グラム)。スーパーシックスエヴォもそうなんですが、キャノンデールのカーボン技術はスゴイですね。トレック、キャノンデール、スペシャライズド。この三社はやはり工業大国アメリカのメーカーだけあって、自転車界でも別格にカーボンを使いこなしています。ま、それでも走って良いかはまた別の話。コルナゴやオルベア、ピナレロがこれらの会社のバイクに走りで引けを取っているとは思いませんしね。
スーパーシックスエヴォはこの写真で見ると、シートステーが不安を覚えるほど細いです。というかチェーンステーも横に潰されているので、後ろ三角自体がスカスカに見えます。今までのキャノンデールはアワーグラスシートステーで細く曲げたシートステーで振動吸収性を作っていましたが、ここにきて路線を変更しています。
シナプスシリーズで培った横つぶしチェーンステーにその役割を担わせたのです。そうSAVEシステムです。これはシートステーだけでなく、シートステー&チェーンステー&シートチューブを合わせた総合で衝撃を吸収しようという考えです。昨年のCAAD10もそうでした。そしてエヴォも昨年までのアワーグラスシートステーを捨て、SPEED SAVEシステムに移行しました。
さらに面白いのがフォークコラムなんです。システムシックスで上下1-1/2で勝負を挑み、スーパーシックスで下ワンだけが1-1/2のテーパーコラムに変更。そして最新作エヴォは1-1/4のスーパーオーバーサイズのテーパーコラムにして剛性を落としてきたのです。メーカーは空力のためだと言っていますが……ねえ(笑)?
スーパーシックスエヴォ・アルティメイト 120万円
スーパーシックスエヴォ・チーム 99万9000円
スーパーシックスエヴォ・デュラエース 74万9000円
で価格もエヴォリューションクラスです(笑)。まあ、600グラム台に踏み込んでいるバイクはサーヴェロくらいしか思いつきませんし、あちらはフレームだけで120万円くらいしますから、ここは素直に大手の量産技術をほめるべきでしょう。サーヴェロではフレームしか買えないのに、スーパーシックスエヴォなら5キロ代の完成車が買えます。……いかん、金銭感覚がおかしくなってきた……(汗)。
日本のキャノンデールのHPには2012年モデルはまだエヴォだけです。いずれにせよ、楽しみなバイクです。
そして奇妙なのが新型シナプス。んー、完全な新作と言っていいかちょっと悩むところですが、とりあえず注目は2ピース式のシートポストですね。これが奇妙な形をしています。結構前に見ていたのですが、意味が分からないというか……、よく分からなかったのでスルーしていました。どうやらこれは剛性の違うシートポストの棒の部分を交換することで乗り味をコントロールする代物なようです。でなんでわざわざヤグラまで取り外せるようになっているのかというと、ポジションを変えなくていいようにだとか。頭が良いんだか悪いんだか……(苦笑)? サスペンションシートポストのしなり版ですね。
そしてCAAD8。これがモデルチェンジする意味が分かりません(苦笑)。それなら素直にCAAD9を復活させればいいのに、と思う人間は私だけではないでしょう。CAAD10も悪くないですし、好きなんですが、キャノンデールが追求してきた本場ヨーロッパで戦えるアルミフレームというのはやはり9までかなと。10は良くも悪くも過去の流れを断ち切った新世代のアルミフレームですね。
8の変更点は、スーパーシックスエヴォと同じリヤ三角です。SAVEシステムになりました。鬼っ子気味だったシナプスの技術が、いつのまにやらキャノンデールの未来を担うようになりました。面白いですねえ。
同じ価格ならコンポの格は下がりますが、フレーム性能は確実に上を行くCAADシリーズ。どんな人に勧めても文句は言われないでしょう(笑)。
それはさておき、2012年のキャノンデールの主役はロードです。MTBでもフラッシュカーボンとスカルペル29erカーボンが変わりましたけどね。
フラッグシップのスーパーシックスエヴォ、シナプス、CAAD8がモデルチェンジします。上、中、入というすべてのレンジで変更が行われるのは、ちょっと頑張りすぎています。
クレイモア
ジキル
フラッシュカーボン29er
フラッシュ29er(アルミ製)
スーパーシックスエヴォ
シナプス
CAAD8
http://www.bikeradar.com/news/article/cannondale-2012-mountain-and-road-bikes-first-look-31255
MTBラインはやはりというか、29er路線に力を入れています。フラッシュカーボン29erは29erにも関わらず、1000グラムを切る950グラムという軽さを達成しています(アルミは1450グラム)。スーパーシックスエヴォもそうなんですが、キャノンデールのカーボン技術はスゴイですね。トレック、キャノンデール、スペシャライズド。この三社はやはり工業大国アメリカのメーカーだけあって、自転車界でも別格にカーボンを使いこなしています。ま、それでも走って良いかはまた別の話。コルナゴやオルベア、ピナレロがこれらの会社のバイクに走りで引けを取っているとは思いませんしね。
スーパーシックスエヴォはこの写真で見ると、シートステーが不安を覚えるほど細いです。というかチェーンステーも横に潰されているので、後ろ三角自体がスカスカに見えます。今までのキャノンデールはアワーグラスシートステーで細く曲げたシートステーで振動吸収性を作っていましたが、ここにきて路線を変更しています。
シナプスシリーズで培った横つぶしチェーンステーにその役割を担わせたのです。そうSAVEシステムです。これはシートステーだけでなく、シートステー&チェーンステー&シートチューブを合わせた総合で衝撃を吸収しようという考えです。昨年のCAAD10もそうでした。そしてエヴォも昨年までのアワーグラスシートステーを捨て、SPEED SAVEシステムに移行しました。
さらに面白いのがフォークコラムなんです。システムシックスで上下1-1/2で勝負を挑み、スーパーシックスで下ワンだけが1-1/2のテーパーコラムに変更。そして最新作エヴォは1-1/4のスーパーオーバーサイズのテーパーコラムにして剛性を落としてきたのです。メーカーは空力のためだと言っていますが……ねえ(笑)?
スーパーシックスエヴォ・アルティメイト 120万円
スーパーシックスエヴォ・チーム 99万9000円
スーパーシックスエヴォ・デュラエース 74万9000円
で価格もエヴォリューションクラスです(笑)。まあ、600グラム台に踏み込んでいるバイクはサーヴェロくらいしか思いつきませんし、あちらはフレームだけで120万円くらいしますから、ここは素直に大手の量産技術をほめるべきでしょう。サーヴェロではフレームしか買えないのに、スーパーシックスエヴォなら5キロ代の完成車が買えます。……いかん、金銭感覚がおかしくなってきた……(汗)。
日本のキャノンデールのHPには2012年モデルはまだエヴォだけです。いずれにせよ、楽しみなバイクです。
そして奇妙なのが新型シナプス。んー、完全な新作と言っていいかちょっと悩むところですが、とりあえず注目は2ピース式のシートポストですね。これが奇妙な形をしています。結構前に見ていたのですが、意味が分からないというか……、よく分からなかったのでスルーしていました。どうやらこれは剛性の違うシートポストの棒の部分を交換することで乗り味をコントロールする代物なようです。でなんでわざわざヤグラまで取り外せるようになっているのかというと、ポジションを変えなくていいようにだとか。頭が良いんだか悪いんだか……(苦笑)? サスペンションシートポストのしなり版ですね。
そしてCAAD8。これがモデルチェンジする意味が分かりません(苦笑)。それなら素直にCAAD9を復活させればいいのに、と思う人間は私だけではないでしょう。CAAD10も悪くないですし、好きなんですが、キャノンデールが追求してきた本場ヨーロッパで戦えるアルミフレームというのはやはり9までかなと。10は良くも悪くも過去の流れを断ち切った新世代のアルミフレームですね。
8の変更点は、スーパーシックスエヴォと同じリヤ三角です。SAVEシステムになりました。鬼っ子気味だったシナプスの技術が、いつのまにやらキャノンデールの未来を担うようになりました。面白いですねえ。
同じ価格ならコンポの格は下がりますが、フレーム性能は確実に上を行くCAADシリーズ。どんな人に勧めても文句は言われないでしょう(笑)。