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その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

Jリーグ FC東京vs川崎フロンターレ 多摩川ダービー@味の素スタジアム

2013-04-28 11:02:18 | 日記 (2012.8~)
 日中のポカポカ陽気に誘われて夜はスポーツ観戦へ。神宮のヤクルト対巨人か、味の素スタジアムのFC東京対川崎フロンターレか迷ったあげく、多摩川ダービー(FC東京対川崎フロンターレ)へ。私にとっては、今シーズン2試合目。



 スタジアムでは、風が結構強く、日中の初夏を思わせる陽気から一転、春の夜に変っていたけど、スタンドは熱い空気で一杯だった。ホーム側は一階席はほぼ満席。先日の、大宮戦の倍以上(公式発表は27000名ちょっと)で、やっぱり沢山のサポーターの集まったゲームは、それだけでも盛り上がる。


<ホームのスタンドは一杯>


<川崎の人文字>

 試合は終始押し気味に試合を進めたFC東京が2-0で快勝。2点に絡んだ東選手の活躍が印象的だった。川崎には大久保・稲本という往年の(失礼)全日本選手が出場していて、(私が無知なだけかもしれないが)驚いた。



 東京サポーターは大満足のゲームだった。次来る時は、きっとビールが滅茶苦茶美味い季節になっているに違いない。

 2013年4月27日
 

追想 サー・コリン・デイヴィス

2013-04-15 23:58:09 | 日記 (2012.8~)
 一週間の始りとしては最悪だった。新聞休刊日の今朝は、通勤列車でいつもは見ないようにしているスマートフォンをちらちら。すると目に飛び込んできたのは、サー・コリン・デイヴィス(Sir Colin Davis)の訃報を伝えるツイート。寝ぼけ眼が一気に醒めた。

 3年半強のロンドン生活の中で、間違いなく一番聞いた指揮者がサー・コリン。自分の手元の記録だけでも、総裁職(President)にあったロンドン交響楽団(LSO)とのコンビでは10回程、ロイヤルオペラハウスでは3回(「ヘンゼルとグレーテル」、「フィガロの結婚」、「コジ・ファン・トゥッテ」)は聴いている。最後に聴いたのは、昨年の6月26日セントポール寺院でのベルリオーズのレクイエム。あれからまだ1年も経ってないじゃないか!

 LSOとの息の合い方は抜群だった。互いの尊敬と信頼に支えられたコンビのオーラがいつも漂っていた。幾つもの、息が詰まり、涙がほとばしり、胸の鼓動が高まる音楽をこのコンビは聞かせてくれた。

 また、内田光子さんが入ってのサー・コリン、LSOの演奏会も忘れられない。音楽って、こんなに美しくて、優しくて、幸せなものなのだというのを、体に染み込むような演奏で教えてくれた。大袈裟な言い方なのだが、この世のものとは思えない美しさと心底思える音楽があるのである。

 昨年のコンサートで、舞台に登場する姿を見て、体力的な衰えを感じざる得なかったのはとっても心配だった。それでも、演奏が始まるとシャキっとするし、(私には)大ざっぱで適当そうに見える指揮棒から紡ぎだされる音楽は、時に雄大でスケール感一杯だったり、時に心の琴線に触れる繊細なものだった。

 今、あの音楽を聴けなくなったのは本当に悲しい。録音があることはあるが、サー・コリンとLSO、そして内田光子さんとの息の合い方、合わせ方は、音以上に、その場に居合わせた者しか感じられない空気がある。それは、録音では伝わってこない。

 今はただサー・コリンが素晴らしい音楽を聴かせてくれたことに感謝しつつ、心から氏の冥福を祈ることとしたい。



※サー・コリンの思い出のコンサート(いずれもぼやけた写真ですが・・・)

2009年12月6日 ヴェルディ「オテロ」/LSO 私のサー・コリン経験の中で間違えなくトップ3本指に入る


2010年2月24日 Midoriさんとメンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲


2011年10月2日 内田光子さんとベートーベン ピアノ協奏曲第3番


2011年12月11日 ニールセン交響曲第3番/ LSO・・・この頃からちょっと体力的な衰えが見て取れました


本当にありがとうございました。

Jリーグ FC東京 vs 大宮アルディージャ @味の素スタジアム

2013-04-06 22:21:14 | 日記 (2012.8~)
 台風並みの大荒れの天気予報でしたが、夕方まで何とか持ちそうな天気だったので、Jリーグの試合へ味の素スタジアムへ足を運びました。昨夏のロンドンから帰国以来初めてのサッカー観戦です。味の素スタジアム完成(当時の呼称は東京スタジアム)の2001年からFC東京ファンですが、4年の空白期間を置いての応援です。スターティングメンバーを見て、選手が随分変わっているのに驚きました。今日の相手はシーズン出足好調の大宮アルディージャ。

 味スタは、相変わらずのゆったりした空間でくつろげます。今日は悪天候の予報もあってか12000人ほどの観衆でした。サポーターの応援は変らず熱烈です。プレミアリーグの応援(私が行ったことがあるのはアーセナルとフルハムのスタジアムだけ)は手拍子程度だったのに対し、Jリーグは、鳴り物(太鼓)が入り、サポーターが終始応援歌を揃えて歌うので、多少うるさい感じはするものの、プレミアリーグとは違った良さがあります。



 試合は終始我がFC東京が押し気味に進めながらも決定打がでず、逆に大宮が少ないチャンスをものにして0-1。久しぶりのサッカー観戦で一週間で溜ったストレスをリリースしながら、ふがいない東京の攻撃陣にイライラし、新しいストレスを抱えると言う感じでした。プレミアリーグとの比較はしてもしょうが無いことは分かりつつも、やはりパス廻しのスピードやプレイの力強さに関しては、Jリーグはまだ一歩も二歩も後ろですね。ただ、それでも長年の贔屓チームを応援する楽しさは格別です。

 これから、ちょくちょく足を運ぶことになると思います。




 

春の平っべたい関東平野を走る ~熊谷さくらマラソン~

2013-03-25 06:25:05 | 日記 (2012.8~)
 半年ぶりにハーフマラソン大会に出場しました。埼玉県北部の熊谷で開催された熊谷さくらマラソンです。


《のぼりが雰囲気を盛り上げます》

 生憎の曇り空でしたが、気温は10℃ちょっとで走るには絶好のコンディションです。失礼ながら、埼玉のローカルレースだと思っていたら、想像以上に大規模な大会で、熊谷の総合運動場を利用しての開会式やイベントも賑わっていました。総勢4000名近くが参加しています。


《スタート地点に集まるランナー達》

 さくらマラソンというレース名のとおり途中荒川の土手沿いの桜並木の中を走り抜けます。今年は開花が早いこともあって、とても美しいです。青空であったらもっと花の色も映えるでしょうが、残念です。


《天気がよければなあ~》


《菜の花も綺麗です》

 この桜並木以外は、熊谷の住宅街や農地を走る平坦なコースで、特筆すべき景観があるわけではありません。ただ、平たい関東平野を実感できるのと、ランナーにとってアップダウンがないのは本当に助かります。こんなに平べったいところを走ったのは、アムステルダム以来だなあ。



 通りでの市民の方(多くはおじいちゃん、おばあちゃんと子供たち)の応援も有り難かったし、町ごとにその祭りの連(?)が囃子で雰囲気を盛り上げてくれました。やっぱり10k以上の距離は、こうした応援があってこそで、ひとりでは走り抜けられません。



 そんなコースや応援が背中を押してくれたのか、自分としてはかなりのオーバーペース。キロ5分30秒を目指して走ったのですが、結局それを上回るペースで、1時間53分47秒でゴールすることができました。来月の出走予定のフルマラソンの練習としてはちょっと早すぎで褒められたものではないですが、ハーフを1時間55分切って走れたことは素直に喜びたいです。



 2013年3月24日

2012 イギリス ベスト&ワースト オペラ

2013-01-18 00:15:43 | 日記 (2012.8~)
 theartsdesk.comというUKのクラシック音楽、オペラ、演劇などの情報、批評サイトがあるのですが、そこで2012年のベスト・ワーストのオペラ、クラシックコンサートの記事(The Best of 2012 Classical Music and Opera)がありました(こちら→)

 詳細はサイトをご覧頂きたいのですが、この手のリストを観ると自分が観たオペラや聴いたコンサートが入っているかどうかが気になります。8月に帰国したので、実質シーズンの半分しか居なかったものの、それでも少しは入っているだろと思い精読(リストは下にオペラ部門のみ転載)・・・

 残念ながら、ベストオペラ10本のうちで観たのは、一番最後にランクインしているENOの「ばらの騎士」のみ。確かにこれは、サラ・コノリーが素晴らしかった(こちら→)。でも意外と、見たものが入ってないんだなあと、少々がっかり。

 続いてワースト・オペラの欄を見ます。ワースト・オペラには5本がランクインしているのですが・・・何と・・・5本中4本も観てる!確かに、ロイヤルオペラのMiss Fortuneは最悪で、Rusalkaは演出が最悪だったなあ~(ミスフォーチュンの感想は→、 ルサルカの感想は→)。一方で、ENOについては異議あり!カリギュラは確かに卑猥な演出で気持ち悪かった(こちら→)けど、ロンドンで最後に見たオペラとなったDr Dee(ドクター・ディ)(こちら→)は、POPなフォークソングを交えた音楽や舞台つくりがなかなかユニークな試みで面白かった。

 まあ「この手のランキングには何の意味は無い」と思いつつ、ベストオペラは10分の一なのに、ワーストオペラの5分の四本を観ていたというのは、何とも複雑な心境です。




Classical Music and Opera: The Best of 2012
http://www.theartsdesk.com/classical-music/classical-music-and-opera-best-2012

≪Best Operas≫

The Flying Dutchman, Zurich Opera, Royal Festival Hall

Mittwoch aus Licht, Birmingham Opera Company, Birmingham

BBC Proms: Peter Grimes, English National Opera, Royal Albert Hall

Ravel Double Bill, Glyndebourne Festival Opera

The Yeomen of the Guard, Philharmonia Orchestra, John Wilson, Royal Festival Hall

BBC Proms: My Fair Lady, John Wilson Orchestra, John Wilson, Royal Albert Hall

Eugene Onegin, Opera Holland Park

Einstein on the Beach, Pomegranate Arts, Barbican Theatre

The Importance of Being Earnest (pictured above right), Birmingham
Contemporary Music Group, Barbican Hall

Der Rosenkavalier, English National Opera

≪Worst Operas≫

Where the Wild Things Are/ Higglety Pigglety Pop!, Aldeburgh Festival, Barbican Hall

Dr Dee, ENO

Caligula, ENO

Miss Fortune, Royal Opera House

Rusalka, Royal Opera House

(おわり)

成人の日 東京の雪景色

2013-01-14 17:31:52 | 日記 (2012.8~)
 5年ぶりの東京の冬のためか、こんな大雪が降った東京を見たのは久しぶりでした。昨日の朝は、澄み切った空気に、高い青空、眩しい程の素晴らしいお天気で、それが却って、陰鬱なロンドンの冬の空を懐かしく思い出させてくれたのですが、今日は昨日の晴天がうそのような、重たい雪に強い風でした。

 午前中に銀座方面に用があって出かけていたのですが、次々とスマートフォンに入ってくる列車の「運行見合わせ」の報に恐れをなして、早めに切り上げ帰宅。帰り道に通った日比谷公園の雪景色が綺麗だったので、寒さをこらえて携帯写真を数枚。せっかくですので、共有します。


祝日と言うこともあり公園内に人は殆どおらず、綺麗に雪が積もっていました。


水墨画のような公園内の池の風景です


逆方面からも一枚。

 駅や列車内で振袖を着たお嬢様がたをお見かけしましたが、せっかくのハレの日にこの天気は、本当にお気の毒さまです。でも、本日成人の日を迎えた若者の皆さま、心よりお喜び申し上げます。


 2013年1月14日




強くはお奨めできない本たち、でも・・・

2012-11-27 00:50:54 | 日記 (2012.8~)
 年末に近づいてきているので、週末に部屋の掃除などを始めています。

 ロンドンから船便で運んだ私物が、山のようにたまっていて、足の踏み場もないという表現がこれほどあてはまる部屋もないくらいです。狭い部屋で一番困るのは本の置き場所。先日、ハードカバーの本を中心に、50冊ほどの古本を廃棄したのですが、それでもスペースが足りないので、今回は新書、文庫類を中心に廃棄処分にすることとしました。

 どんな本でも、本を廃棄するのは心情的に寂しさが募るものですが、心を鬼にして選びます。選んでいくと自ずと好みというのが表れてきて、私の場合、運悪く廃棄の目に合う本たちは、小説などのフィクション系よりもビジネス系のノウハウ本が中心になる傾向があるようです(ちょっと恥ずかしいくらいノウハウ本ばかり・・・)。ビジネス本には流行り廃りがあるし、当たり外れもあるので、ずーっと取っておきたいという切実さは低いのかもしれません。



 正直、捨てて止む無しと思った本なので、他の人に「是非」と、お奨めしたくなる本たちではありません。でも、どんな本であっても、一度読んだ本というのは、情が移ってしまうもので、自分がとっても残酷なことをしているような後ろめたい気になります。振りかえると「読む必要無かったなあ~」と思った本でも、1冊1冊に、どんな状況で、なぜこの本を読もうと思ったかが不思議に明瞭に思い出されてくるのです。新しい仕事に就いて一から勉強しなくては行けなかった時、自分のキャリアについて悩んだ時、初めての外国での仕事で毎日が未知との遭遇だったとき・・・・。そうした時に藁をもつかむ思いで手に取った本を捨てるというのは、自分の一部を切り取っていくような感覚でもあります。

 本というメディアが世の中であとどれだけ続くかはわかりません。これからは、間違いなく電子書籍が主流になっていくでしょう。私もイギリス滞在時に購入したKindleを使っていますが、自分の本棚を持ち歩く圧倒的な便利さがあります。でも、Kindleには本に対して湧き起る感情移入はありません。レコード盤(古いか・・・)とそれと同じ楽曲が入ったiPodの関係と似ているかもしれません。消去しちゃっても、またダウンロードすればいいや・・・

 まばらに空いた本棚を見ながら、胸に穴があいたような感覚に襲われ、引っ越し段ボールから出したまま積んであった本で、あわてて埋めていきました。

 2012年11月24日

とある秋のジョギング風景 ~カワセミ再び~

2012-11-24 21:57:07 | 日記 (2012.8~)
 先週の日曜日のジョギング中のスナップです。
 
 この日の夜、NHK7時のニュース後の「ダーウインが来た」で「東京へ進出中~清流の宝石カワセミ~」というテーマの番組を放映していました(番組のHP→)。うちの近くだけでなく、都内のいろんなところに住みついているようですね。

 今回は初めて動いているところをキャッチ。ランニング中に持ち歩く手のひらサイズデジカメなので画像の限界はありますが、写真心は全くない私でも、捉えられると嬉しいです。


(草の枝に止まったカワセミ)


(右端に飛んでいるのが分かりますでしょうか?)


(川の杭で一休み)


(飛び立つ寸前)

 カワセミウォッチャ―になるつもりは全くありませんが、見つけるとその日は、何かいいことがあるような気がします。

 2012年11月18日 

とある秋のジョギング風景

2012-11-06 00:44:18 | 日記 (2012.8~)
 先週末は素晴らしい天気でした。とりわけ、日曜日は朝からこれぞ「日本の秋」。小春日和という言葉がこれ以上ふさわしい日があるだろうかと言う穏やかな日でした。

 そんな陽気のなか、週末恒例のご近所ジョギングにでかけました。あまりの日和の良さに、脚が進む進む。いつもの倍近い、2時間近くも走ってしまいました。そんなランニングコースの途中で見つけた、秋のスナップです。


≪何の実だがわかりませんが、色合いがいかにも秋≫


≪木々も少しづつ色付きはじめています≫


≪上の方は特に≫


≪秋桜≫

 ※余談ですが、この字面を見て山口百恵を思い出す人は私と近世代? 本当に良い歌でしたね。こちらへ→


≪ススキの群生≫


≪民家に実る柿。美味しそう≫


≪こちらは蜜柑です≫


≪最後はオリジナルサイズで。この日も見つけましたカワセミ≫

 遠出はしなくても、十分に日本の秋を満喫できました。

 2012年11月4日

NHKスペシャル 「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ 第2回 復活への新戦略」

2012-10-29 23:20:34 | 日記 (2012.8~)
 NHKスペシャル 「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ」の2日目を見ました。初日の放送が、苦戦中の日系メーカーのソニー、シャープを取り上げたのに対して、2日目は、ダイキン、東レなど巧みにグローバル競争を勝ち抜いている日系企業やベンチャー企業にスポットライトを当てます。成功企業の実践から逆襲のシナリオを探るというわけです。1日目の番組を見たときは一種の絶望感に捕らわれたところもあるのですが、2日目は、やり方で日本企業もまだまだ戦えるという希望が沸いてくる内容です。

感じたことを思いつくままにいくつか列挙します。

○ リーダーが大事
 グローバル競争の中、経営者のリーダーシップがますます重要となっていることが分かります。ハイアールの経営に入ったサンヨーの冷蔵庫事業が、サンヨー時代にはうまく行かなかったにもかかわらず、中国人経営者の下で、見事に復活しているエピソードは驚きでした。当たり前のことですが、企業の業績における、経営者の影響度がますます高まっていることは間違いないです。

○ 「超継続が革新を生む」
 初日の番組を見て、右肩上がりの経済が終わった今の世の中で、ゆとりのある研究開発活動は難しいのではと感じたのですが、東レが数十年前から長期的視点で研究開発を維持していることや、現在も、技術者の20%の時間を好きな研究にあてて、その成果をつないで新製品開発に活かしているというエピソードには感心しました。グーグルも同様の施策を行っているのは有名な話ですが、日本でもやっている企業はあるわけです。

○ プロディーサー型人材が必要
 大学の先生が言うことなのでちょっと概念的ですが、「知を総動員して人々を動機付け、場を作り、場と場をつなげて、組織全体あるいは組織グループ全体で、実現していく」プロデューサー的人材が求められていると言います(一橋大学 野中郁次郎)。番組では新世代プロデューサーとして、大企業を飛び出して新規事業に臨む若手の動きが紹介されました。どんどん、こういう人材が出てきて欲しいですね。

 日系企業を巡る環境的な厳しさが、今後、強まることはあっても、弱くなることはないでしょう。でも「チャンスがあることはわかりました。・・・ひとりひとり何ができるのか?」という番組の結びは、まさに自分に対する問いと同じものでした。


 10月28日放送

NHKスペシャル 「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ 第1回 岐路に立つ"日の丸家電"」

2012-10-28 00:00:18 | 日記 (2012.8~)

(写真はNHKホームページから)

 今週末のNHKスペシャル「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ 第1回 岐路に立つ"日の丸家電"」を見ました。タイムリーな企画で、内容も充実したもので、見ごたえ十分でした。

 ソニー、シャープを中心に日本を代表するメーカーが、何故、アップルやサムスンなどの後塵を拝してしまったのか?反撃の戦略はあるのかが描かれます。新聞、雑誌等でも、いろんな角度から分析がされているネタではありますが、当事者たちを映像で追う迫力には、紙メディアでは伝わりにくいビビッドさがあります。

 以下、いくつか感じたことです。

 ソニーの平井社長が、厳しい表情で、いたるところで社員に危機感を訴えているのが印象的でした。これこれで、大事なことだと思うのですが、私にはむしろ、2年連続で当期利益が赤字になっている会社でも、未だ危機感がないと経営者が思うような状態なのかということが不思議でした。本当のSONYの社内はどういう雰囲気なのでしょうか。本当に危機感が十分でないなら、本当の危機ですね。
 余談ですが、52歳で、若々しくて驚きました。やっぱり、日本の会社もこのぐらい若い(?)人がリーダーとして引っ張ってて行くべきだと心底思います。

 ソニーが創業時の精神である自由闊達さを取り上げ、今のSONYにはそれが無くなったという懐古的なコメント、紹介がありましたが、当時の自由さを今の時代に当てはめるのは、所詮無理というものだと思います。右肩上がりの経済の中、いろんなトライ アンド エラーで可能だった時代でもあるし、色んな技術を組みあわせて製品化するアナログ時代の技術と今のデジタル時代の製品化技術は、求められているものが全然違っているのではないでしょうか?自由闊達で風通しのよい企業文化が必要と言う意味では同意しますが、SONYの問題はもっと戦略的な事業の再設定が必要だと感じます。 

 番組終盤で、インド市場で、青・赤色を好むインド人マーケットにチューンしたTVの売り上げが好調で、ソニーのテレビがシェア1位になっている状況が紹介されました。これはこれで、喜ばしいことですが、この単発の成功事例で、今のSONYを構造的に救う一手にはなりにくいです。戦略的なSONYの逆襲のシナリオは何なのか?は依然、誰にも分からないままです。

 正直、SONY、シャープの消費者家電事業は今後もかなり厳しい戦いを強いられることは間違いないと思います。日本で生産している限り、コスト競争には中国・韓国・台湾のメーカーには勝てないだろうし、短期の製品のライフサイクルに対応するスピード力や、デジタル時代の開発力をソニーがどこまで持ち合わせているかというのは、このTVを観るかぎりでは、正直、分からなかったです。
 
 2夜連続なので、明日も楽しみです。

 ※番組のHPはこちら→ 


初秋のジョギング

2012-10-11 06:18:40 | 日記 (2012.8~)
 帰国して以降、全然走れてませんでした。8,9月は暑すぎて、とても外にジョギングに行くような気候ではなかったので、走りたくても走れないというのは相当フラストレーションが溜ります。10月に入り、ようやく気温も下がってきたので、ようやく再開です。(実は来月下旬にフルマラソンにエントリーしてるんです)

 祝日の月曜日、朝7:00過ぎから近所の小川沿いのいつものコースです。陽も大分、短くなったので、7:00過ぎでも随分低い位置にある太陽が作る影と頬にあたる空気の冷たさが秋の訪れを伝えてくれます。

 そんな中、小川のほとりで見つけたもの。

 下の写真でわかりますでしょうか?丁度、真ん中にしみのようにオレンジ色が写っています。分からんかな~、これでは。


 答えは、カワセミでした。片手サイズのバカチョンカメラで、更に望遠を目一杯にあげて撮ってみました。かなりぼやけてますが、分かりますか?


 こんな朝の始まりは、かなり気分のいいものです。

 2012年10月8日

船便到着!

2012-10-07 09:57:54 | 日記 (2012.8~)
 昨日の土曜日、ついにロンドンから送った船便が2カ月たって到着。ただでさえ、狭い我が家にドンボール29箱が届き、家じゅう箱の山。

 箱を開けると、ロンドンのコンサートやオペラの大量のプログラムや、旅行先の美術館で購入したカタログとかが、ざっくざっく。それらを手に取り眺めていると、ロンドンに居た時は生活の一部、延長としてあったものが、もう過去の思い出となっていて、今の自分とは完全に断絶した感覚があるのが、何とも不思議な気分でした。
 
 2か月前に「こんなの日本に持ち帰って部屋に収まるのかあ~。でも捨てるわけにはいかないし・・・」と思いつつ、万感の思いを胸に段ボール詰めしたプログラムも、届いた今となっては、「記念品にしては数が多すぎ。これじゃあ、家が傾く。大半は捨てるしかないね」とあっさり心変わり。

 過去よりも、今と未来を見なくては・・・と、自分に言い訳しながらも、あまりの自分の変わり身の速さに、驚くやら、呆れるやらです。

大相撲9月場所(秋場所) 8日目

2012-09-22 19:11:03 | 日記 (2012.8~)


久しぶりに大相撲観戦に国技館へ行きました。

相撲に限りませんが、スポーツや舞台は生に限ります。

立会いの摩擦音や張り手の破裂音、行司や呼掛けの声の響き、シコ踏みの様式美、土俵に上る力士の映えなどの相撲の魅力は、テレビでは絶対にわかりません。


≪幕内土俵入り≫


≪横綱 白鵬の土俵入り≫

久しぶりに見る大相撲は、スポーツと言うより、やっぱり日本の代表的な伝統芸能です。


≪結びの一番≫


2012年9月17日