ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
ホームページアドレス:http://www.right-arm.jp/←※クリックでホームページ出ます。
 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
 ℡:042−497−6758 
お電話を頂く場合は、営業日の営業時間内でお願いいたします。

 定休日 毎週月曜日 営業時間:AM11:00〜PM20:00
※月曜日が祝日の場合、定休日は、火曜日に振替になります。

 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

★オリジナルパーツ発売中  ★Vmaxデモ車製作日記  ★質問コーナー
 
★Vmaxデモ車仕様諸元  ★新製品企画募集中  ★ユーザーズレビュー
 ★質問コーナー2  ★車検費用及び工賃について  ★質問コーナー3





どの業種にも言えることだと思いますが、同様な作業を行う場合でも、ショップや作業する人によって考え方が違ったり、作業方法が違う場合がほとんどです。さらに機械物で、純正ではなくカスタムを行う場合は、千差万別です。

  

毎年恒例の冬ごもり前の点検整備と部品変更でお預かりです。オーナーの方が、軽井沢在住なので、これから春まで冬場は、ガレージ保管になります。エアクリーナーはK&N製ですので、洗浄です。

  

ダイヤフラムは、回転や作動不良は見られないので、平気そうです。スパークプラグは、NGK製JR9Cが装着されていましたので、8番の新品(JR8C)に戻しました。

  

エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。シフトシャフトのオイルシールからオイル漏れがありましたので、エンジンオイルを入れる前にクランクケースカバーを外し、オイルシール交換です。

 

オイルシール交換後、漏れたオイルは洗浄しました。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は見られないので、全量交換のみです。

  

 

キャリパーは、3カ所とも点検清掃のみです。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ及びクラッチの3カ所とも交換です。リザーブタンクがすべて丸いタイプなので、写真が似ています。

  

ヘッドライトバルブのロー側が切れていましたので、交換です。フロントフォークオイルを交換しましたが、ダストシールもヒビが入り始めていましたので、交換です。

  

バッテリー交換です。オーナーのご希望により、今回は、GSユアサ製の液式純正バッテリーを使用です。マフラーを外し、オーナー持ち込のスイングアームに交換です。スイングアームはそれほど苦労しなかったのですが、スイングアームとマフラーの製作者が違うため、組み合わせ装着に、苦労しました。スイングアームの下側に補強バーが溶接されているのですが、この形状が新旧のスイングアームで違いました。

  

新しいスイングアームを装着し、マフラーを戻し、エンジンを始動です。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。始動前の電圧が低いのは、液式純正バッテリーのためです。

  

今回交換した部品類です。右側のエキパイは完全に分離で、外側のカバーのみでつながっていました。

  

左側のエキパイは、穴が開いていましたので、叩くと割れる状態です。

  

クランクケースカバーのボルトはステンコートに交換しました。他のボルトもできるだけ交換しました。

 

 スイングアームを交換しましたが、その際、ピボットのベアリングとオイルシールは交換しました。長さが変わったので、ドライブシャフトも交換です。ゲイルスピード製リアホイールは、スイングアームに合わせてセンター出ししましたので、トルクロッドはピロボールタイプに交換しました。リアホイール加工時に、ハブダストカバーも装着しました。

 

最終チェックと試乗です。各部、なるべくきれいにしてみました。また、リアタイヤのセンター出しを行ったので、走行時の挙動が変わり、左右の曲がり方の緩和と直線走行時の微妙なハンドル修整が緩和されたので、ハンドルを握るではなく手を添えている程度になりましたので、楽になったと思います。ただ、フロントタイヤは、既に偏摩耗していますので、少し安定しません。新品タイヤに交換すれば、改善されます。いずれにしても以前より、楽に乗れると思います。よろしくお願いいたします。

2018.11.25 作業担当 ヤダ(矢田)



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旧型Vmaxも生産終了から11年を経過し、旧車になりつつあります。一番売れたと思われる時期でもあるので、タマ数の多い1998年前後の車両の修理が最近多いような気がしますが、他店購入で不調が治らず修理入庫のケースも増えています。

 

4000回転より上のエンジン回転域が不調でお預かりです。

 

現状把握で、一旦、試乗です。エンジンは問題無いようで、始動や走行は可能ですが、アクセルへの反応がおかしく、吹けも遅い症状です。点火はしており、Vブーストも一応作動していますが、通常より遅いです。

  

マフラーがノーマルなので、吸気系とキャブレターを点検していきます。過去にキャブレターを外したようですが、戻し方がいい加減な状態になっています。エアクリーナーは純正で、詰まるような汚れではないようです。

  

ベントチューブ(フロート室用)の向きがおかしく裏ブタの位置が違っており、なぜか1個違う年式のキャブレターのようです。ダイヤフラム側を分解してみるとダイノジェットST7のジェットニードル(針)とスプリングが組まれており、ダイヤフラムの穴も拡大加工されていますので、過去にフルタイム状態だったと思われます。ダイヤフラムについては、4個とも緩んでおり、位置が回転していたので、今回は、とりあえず正常配置に戻して再使用です。

  

左側が年式の違うキャブで、右側が残り3個の状態です。針の位置から右下の穴がメインエアジェットになります。左側は、標準ですが、右側は、ダイノジェットの部品でエアジェットが絞られています。ダイノジェットST7のキットは純正エアクリーナーボックスを取り外し、K&N製のエアクリーナーを直付けするので、メインエアジェットにかかる圧力とメインノズル系にかかる圧力のバランスが変わるので、そのままだとエア系の圧力が高くなり、メイン系のガソリンとエアの混合比が変わり、ガソリンが相対的に薄くなるので、中高回転で回転が上がらなくなります。このため混合比を変えるため、ダイノジェットST7の場合は、メインエアジェットを絞り、バランスさせています。ただ、このメインエアジェットを絞ったまま純正のエアクリーナーボックスを戻してしまうと逆に混合比が変わり、ガソリンが相対的に濃くなってしまうので、全体的にアクセルへの反応が鈍くなり中高回転で吹けなくなります。

  

キャブレターを外したついでに、Vブーストバルブの作動点検を行います。外した状態でストッパーとリンクの隙間を点検し、ワイヤーをつないで、モーターを回転させ、全閉状態の調整をします。脱着した場合等は、ワイヤーの調整をしないと全閉全開にならない場合があります。ワイヤーの位置調整は、ワイヤーを固定しているボルトを緩め、モーターを回転させ、全閉状態にしてからボルトを締めワイヤーを固定します。

  

キャブレターを全分解し、各部状態を確認してから組みなおします。今回の車両は、逆車ですが、なぜかスロージェットは国内仕様の番手でした。逆車純正に戻します。メインジェットは、ダイノジェット用でしたので、ミクニ純正に戻します。

  

各部、痛んでいる部品の交換や、なぜか無くなっている部品を組み付けていきます。

  

作業中に気が付きましたが、クーラントのリザーブタンクが空になっており、本体側も液量が減っていました。ただの蒸発か、漏れか不明でしたので、とりあえず水を足して様子見です。

  

エンジンガードが付いていますが、ワイズギア製でもなくコピー商品のようです。

  

今回、交換した部品類です。エンリッチャーバルブも劣化していましたので、4個とも交換です。後は、ダイノジェットの部品を逆車純正に戻しました。

 

最終チェックと試乗です。一応、標準に戻りましたが、燃焼状態については、しばらく走行しないと戻らないと思います。また、プラグコードは社外品に交換してもあまり影響はないですが、プラグキャップの抵抗値を変えてしまうと点火時期に影響が出ると思います。とりあえず、通常走行できるようになりましたので、納車になりました。

2018.11.24 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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今に始まったことではないのですが、バイクメーカーとすると売れる市場に力を入れるのは当たり前で、さらに車種も売れるジャンルに偏るのは、仕方がないことだとは思います。最近の日本市場を見ると寂しい限りです。台数が売れないので仕方がないことだとは思いますが、こういうバイクがあったら買いたいなと思ってもヤマハのラインナップに無く、他社であったりしても購入意欲がわきません。クラウドファンディングみたいな形で、メーカーの方で募集を掛けてくれるやり方があったらいいなと思います。

  

車検と整備でお預かりです。最近、エンジンオイルとフィルターは交換しているので、ギアオイル交換です。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、回転や作動不良はないので、平気そうです。

  

スパークプラグは、NGK製イリジウムです。この車両は、2001年式のカナダ仕様ですが、イグナイターを国内仕様に交換しているので、イリジウムプラグでも失火がないです。フロントフォークオイルを交換中です。

   

キャリパーは、3カ所とも点検清掃のみです。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は見られないので、全量交換のみです。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

 

ゲルバッテリーを装着していましたが、4年たっており、負荷がかかった際に少し弱い症状があるので、新品交換しました。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

前後とも新品タイヤ交換です。

 

多摩陸事で継続検査です。

  

今回交換した部品です。フロントフォークダストシールは、ヒビが出始めていたので、交換です。テールランプ球は、テールランプが切れていたので、交換です。2灯の場合、片方切れていると車検が通りません。

 

最終チェックと試乗です。長く担当している車両の場合で、使用部品等に仕様変更がない場合は、現状の組み合わせで完成形になっている場合が多く、この車両も乗りやすく速いです。個人車2号機は、セッティング途中なので、時間を見て進めたいと思います。無事納車になりました。

2018.11.24 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 



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他店で車検を断られた旧型Vmaxで、急きょ車検のみ行うことになりました。車検に通らない部分を調整し、継続検査に行ってきました。

 

他店で、24か月点検は受けていたので、多摩陸事に車検に行ってきました。車検整備は、今回は行わず、後日整備を行うことになりました。無事、車検に合格し、納車になりました。

2018.11.22 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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先日担当した新型VMAXで、交換用に純正外装をペイントし、お客様にお渡ししたのですが、装着写真を送って頂きました。純正色の上にラインを入れてみました。

  

 

 

徐々に黒にペイントを行う予定ということですので、次は、マフラーのペイントを行う予定です。

 

 



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前回の作業の続きです。オーナーの方と連絡が取れたので、作業を進めます。最近、3台立て続けにクラッチレリーズ交換です。ほぼ3台とも1998年式あたりです。

  

プラグキャップの状態がよくないので、新品に交換します。部品で注文すると先端部分のゴムが違い、穴を塞ぐように、リブがあります。エアクリーナーは、洗浄します。

  

フルードの漏れていたクラッチレリーズを交換中です。フルードで塗装が剥がれています。プッシュロッドのオイルシールも交換します。今回、交換した部品類です。クラッチレリーズとプラグキャップ、キャブレターのドレンボルトOリング、クラッチベアリング等です。

最終チェックと試乗中です。プラグキャップが新品なので、点火は安定しているように思いますが、6万キロ近い走行距離なので、燃焼室の状況が良くなるにはしばらくかかると思います。冷間時、の吹き返しについては、おそらくバルブ周りにカーボンが付着していますので、改善の余地はあります。また、チョーク使用時の排気音の件ですが、チョークを戻すと止まるので、チョークの作動時の追加混合気と燃焼温度によるものですので、しばらく様子見です。詳しくは、納車時に、ご説明いたします。クラッチレリーズの件は、治っております。よろしくお願いいたします。

2018.11.15 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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気温が下がってきていますので、走行前にタイヤの空気圧は要チェックです。作業についてですが、なかなか予定通り進まない案件もあり、ご迷惑をおかけしています。

  

コンディションレベルチェックパックAとキャブレター&点火系の点検整備でお預かりです。クーラントは、エンジンオイル混入は無いようです。ウォーターポンプの下の穴から漏れた跡はありますが、現状は漏れていないようです。

  

キャブレターのドレンボルトですが、油面計測のため、Oリングが入っています。2番気筒(左前)のドレンボルトはガソリンが漏れています。4番気筒(右前)はガソリンが滲んでいますので、この2カ所は、Oリングを交換します。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、キャブレターの状態が正常でないことと、同調もずれていましたので、焼け方に差が出ているようです。エアクリーナーは、K&N製です。洗浄した方が良いかもしれません。

  

ダイヤフラムは、回転や作動不良も無いようなので、平気そうです。電動ファンスイッチは、純正ではなく、98℃作動タイプです。夏場は、作動時間が長いので、バッテリーに負担がかかります。純正に戻し、低い温度で回したい場合は、強制ファンスイッチを装着した方が良いと思います。

  

お預かり時がNGK製のプラグキャップでしたので、お持込の純正(中古)に交換してみました。作動はしていますが、新車時の部品のようなので、新品交換した方が良いと思います。2番気筒(左前)のパイロットスクリュ系統が少し詰まり気味のようなので、分解しない程度で清掃中です。

  

クラッチレリーズからフルードが漏れていましたので、クラッチマスター側を確認した所、ほぼ空でした。とりあえず試乗するので、少し補充しました。

  

フロント&リアブレーキのフルードです。交換時期は不明です。

  

フロントフォークですが、オイル漏れは無いようですが、ダストシールにヒビがあり水分が入ったようで、クリップが錆びています。

  

車体増し締め中ですが、ステムベアリングは引っ掛かりが出ていますので、適正トルクでは締められません。各部を増し締めしていますが、エンジンハンガーの右後ろ下側の締付が怪しいです。ネジがだめそうなので、増し締めは見送ります。ボルトとナットのネジ山ですが、基本的に締めすぎた場合、材質の柔らかい方がダメになりますが、両方が同じ材質の場合は、両方ともダメになります。修理の場合は、エンジンを下すか、応急処置になります。

  

フロントブレーキマスターですが、交換されており、ピストン径が14mmです。MOSキャリパー用ですが、装着キャリパーはヤマハ製ブレンボですので、タッチが柔らかめで、ストロークが長くなります。

 

クラッチマスターも交換されていますが、こちらのピストン径は、5/8インチでした。

 

ゲルバッテリー搭載でしたので、電圧と容量を測りました。まだ平気そうですが、少し弱り気味でしたので、補充電しました。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

 

一旦組み立てて、試乗チェックです。純正中古プラグキャップ交換、キャブレターの一部清掃、ガソリン漏れ修理、調整&同調を行ったので、状況は改善していると思います。車体については、公道外の場所で、手放しでハンドルの端を叩きワザと振れさせ、収束するかどうかを見ます。今回は、問題ないレベルかと思います。始動時の件ですが、始動性は上がっていますが、始動時の音については、チョークの関係とマフラーの件もあり、この辺りは、難しいところです。暖気終了後は、問題ないレベルです。あとは、オーナーと修理個所の相談です。

2018.11.14 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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同じぐらいの年式の車両の場合、同じような個所が劣化し、似たような修理になることがあります。

  

車検とお持込の部品交換でお預かりです。作業内容が多いので、先に24か月点検をし、継続検査を行いました。この後、車検整備と部品交換を行っていきます。

  

純正より大きいダミーダクトを装着している場合、チョークレバーが干渉して、チョークが締まりきらない場合があるので、注意が必要です。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

  

クーラントの点検ですが、ラジエターキャップにエンジンオイルが付着し、リザーブタンクにも油分が入っていたので、クーラント交換とセパレーター部の修理を後ほど行います。フロントフォークオイル交換中です。ダストシールはひび割れがあるので、交換です。

  

エアクリーナーは、ヤマハ純正です。まだ使用可能な状態なので、清掃のみです。ダイヤフラムは、回転や作動不良がないので、まだ、平気そうです。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、今回は、交換です。クーラントは全量を抜きます。抜き終わったら、セパレータ部の修理です。

  

旧型Vmaxの場合、クーラントに油分が混じっている場合、セパレータ部のガスケット劣化によるものがほとんどです。ポンプ部は、クーラントとエンジンオイルは接しておらず、クーラントが冷える際にオイルを吸い込むのは、セパレーター部になります。クーラントを抜いていて気が付いたのですが、クラッチフルードが漏れています。写真は、エンジン真下からの角度になります。

  

クラッチマスターを見たところ、フルードの量が減っています。クラッチレリーズを外した写真ですが、フルードが漏れていたので、クランクケースの塗装が剥がれています。プッシュロッドのオイルシールも怪しいので、交換します。右下のニュートラルスイッチ部も割れており、劣化がるので、交換です。

  

以前、交換した形跡があり、部品が違っていたり、曲がりや、締めすぎにより破損等がありました。ニュートラルスイッチは、プラスチック製です。クラッチレリーズは予定外での交換でしたが、お持込のゲイルスピード製ラジアルポンプクラッチマスターを装着しました。ホースは、長さを測って交換しました。

  

リアブレーキフルードですが、ブレーキローターや、キャリパー、ホース、サポート等を交換したので、フルードも新品になりました。サポートは、オリジナルパーツですが、後はお持込部品で、ホースは、長さを測って注文しました。MOSキャリパーの場合、バンジョーの取出し位置が横側のため、リアサスが交換されている場合は、リザーブタンクと接触しないように注意が必要です。

  

フロントブレーキは、丸ごと交換です。マスターは、ゲイルスピード製ラジアルポンプマスター、キャリパーは、MOSキャリパーで、ホースは、長さを測って注文しました。2本出しです。ブレーキローターも、劣化していたので、お持込部品に交換しました。

  

ローターを止めているボルトですが、純正は、鉄製で6mmのヘキサゴン、取付時は、分解可能なネジロック添付なので、取り外し時は、それほど苦労しませんが、今回の車両は、過去にボルトを交換されており、ステンレス製で、頭が丸い形状、5mmのヘキサゴンで高強度のネジロック添付で、ボルトがステンレス、ホイール側がアルミのため電蝕も起きており、普通に外れず、5mmのヘキサゴンの穴がダメになり、ボルトの頭を叩いて外すも12本中、3本ほど折れ、折れたボルトを取り外し、ネジ山修整になりました。修理していていつも思うのですが、その場しのぎの修理や取り付けを行うと、その次の修理や取り外し時に苦労することが多いです。同じ車両を継続してみることが多いので、作業時は、次の修理や取り外し時に自分で困らないように工夫しています。オーナーのご希望で、インナーチューブガードを装着しました。

 

ゲルバッテリーでしたので、電圧と容量を測定しました。まだ、平気そうです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

BEET製のバックステップが装着されており、シフトアップ時にサイドスタンドの足掛けが邪魔なので、少し角度を変えて足に当たらないようにしました。今回交換した部品類です。セパレーター部とクラッチレリーズの交換は予想外でしたが、ブレーキ回りも一新し、オーナーの予定通りのカスタムが進んでいるようです。ちなみに制動力が上がるとフロントフォークの沈みが早くなりますが、フロントフォーク周りは、以前作業済みですので、今回のブレーキ交換でバランスが取れた状態になりました。

 

最終チェックと試乗です。特に問題は無いですが、前後ブレーキがすべて取り換えになっており、当たりが出ていませんので、注意が必要です。特にバックステップが付いている関係で、力の掛かりにくいリアは、効きが非常に甘いです。フロントブレーキとクラッチの操作系は、結果的にほぼ総交換で新しくなったので、コントロールしやすなったと思います。交換前も交換後もミラーのサイズが小さいので、死角範囲が広く、後方走行車両が見にくいので、死角は目視が重要です。

2018.11.10 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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天候が安定しないので、試乗しづらいです。

  

先日の続きです。前後ヘッドカバーガスケット交換、セパレーター部修理、サーモスタット部水漏れ修理、ステムベアリング交換、クラッチレリーズ交換等の作業になります。過去にキャブレターを外したようで、取り付けが元に戻っていません。アクセルワイヤーが捩れているうえに通し方が変です。

  

修理前に、クーラントを全量抜きます。前後ヘッドカバーガスケット交換中です。クーラントを水道水で希釈する方法は、錆が出ますので、お勧めしておりません。

  

セパレーター部修理です。クラッチレリーズも外しました。

  

クラッチレリーズを外したところですが、クランクケース側の塗装がフルードでダメになっています。プッシュロッドのオイルシールも怪しいので、交換しました。新品クラッチレリーズを装着し、フルード入れ替えです。

  

ステムベアリング交換です。引っ掛かりも酷かったですが、外したら、錆びだらけです。フロント周りを外しましたので、ヘッドライト回りの配線整理や、フロントフォークオイル交換、ダストシール交換、上部キャップのOリング交換等も同時に行いました。

  

シートレール補強ユニット装着です。お客様お持込の充電用の配線も装着しました。

  

リアフェンダー裏のシートレール補強ユニットですが、リアタイヤと接触しにくいように、アルミ削り出しでフェンダー裏に沿うような形状にしています。外した部品類です。リアフェンダー裏には角棒が装着されていて、リアタイヤと接触する可能性があるので、交換しました。電動ファンは、お客様お持込のアルミ製ファンに交換しました。メーカー不明なエンジンガードは外し、モリワキ製スキッドパッドを装着しました。Vブースト部のカバーはお持込部品に交換しました。スパークプラグは、3番気筒がおかしいので、4本とも交換しました。

 

とりあえず雨が上がったので、最終チェックと試乗です。新車時から20年ほどたっていますので、年式、走行距離相応に劣化しています。今回、キャブレターは、分解しておらず、外からできる範囲での作業でした。少し様子見になります。

2018.11.06 作業担当 ヤダ(矢田)



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個人的にいろいろあった10月は、長かったです。11月に入り気温が下がってきていますので、タイヤの空気圧は要チェックです。

  

コンディションレベルチェックパックAでお預かりです。暖気後のアイドリング不調や、ハンドル振れ、エンジンオイル漏れ等の修理でお預かりです。クーラントですが、オーナーも気にしていましたが、油分が混じってきているようなので、セパレーター部修理になると思います。

  

中古車で購入されたとのことですが、キャブレターの脱着の形跡があり、エアクリーナーボックスや、キャブレター周りの取付けがずれています。シリンダーヘッドカバー部は、前後ともエンジンオイルが出ていますので、ガスケット交換が必要です。

  

エンジン側のクラッチレリーズからフルード漏れがあり、クランクケースの塗装も剥げています。

  

ヘッドカバーガスケットを交換する際は、クーラントを抜いて作業しますが、サーモスタット部もクーラント漏れがあるので、同時修理になります。バッテリーは、XJR用のMFバッテリーのようですが、プレート止めのグロメットや配線保護のグロメットが無くなっているので、装着します。

 

バッテリーの電圧と容量は平気そうです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

エアクリーナーは、ヤマハ純正でまだ使えそうです。ダイヤフラムは、回転や作動不良も見られないので、平気そうです。

 

スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、3番気筒の焼けがカブリ気味です。点火は4気筒ともしています。

  

リアバンクのプラグコード差し込み口が腐食していたので修正です。バッテリー交換時等にここを外すと接触不良の原因になります。車体増し締めも行っていますが、エンジンガードを外しました。ワイズギアのコピー商品のようですが、作りが悪いのと、この形状のエンジンガード(ワイズギア含)を装着していて走行中転倒すると斜めに曲がり、フレームをひねるので、フレーム損傷の原因になります。

  

ステムベアリングが劣化しており、引っ掛かりがあり、さらに締めすぎだったので、動きがものすごく悪かったです。あまりに酷かったので、少し緩めましたが、緩めた場合、回転はしやすくなりますが、ガタが出ることと、適正トルクで締めていないので、ハンドル振れの原因になります。ただ、動かないよりはましです。バイザーが付いていますが、ホース類の通し方がズレています。

  

エア加圧式のフロントフォークなので、空気圧が規定値以下だと柔らかすぎることと1G状態の車高も下がります。トップキャップが錆びているので、フォークオイル交換時期は最近ではないようです。

  

ダストシールにヒビがあるので、次回フォークオイル交換時に交換した方が良いです。オイルシールは、まだ、大丈夫そうですが、水分が入るので、クリップは錆び始めています。

  

バックステップ着いており、ブレーキ側ですが、リンクの位置が悪く、ブレーキペダルを踏み込むと当たります。リンクを外側に出した方が良いです。(修整済)クラッチマスターですが、ヤマハ用ではないようで、ピストン径が14mmです。純正は5/8インチですので、少し小さいです。

  

ブレーキ側のマスターはピストン径5/8インチなので、適合しています。クラッチフルードは劣化しています。エンジン側とつながっているので、熱による劣化が早いです。

  

フロントとリアのブレーキフルードです。劣化具合が違うので、交換時期が違う可能性があります。

  

ダミーダクトの網の部分に、プレートを装着しているケースをよく見ます。左側は穴が無いので、装着しても関係ないですが、右側は、純正で穴が開いており、ラジエターキャップが付いているアルミブロック周辺を走行風で冷やすようになっているので、穴位置(スリット)のズレているプレートを装着すると冷えなくなります。また、ラジエターですが、純正の前面側の網を社外品に交換しているケースがありますが、純正の網より塞いでいる面積が多い場合は、走行風が当たらずラジエターの冷却能力が落ちますので、最低限、純正と同じ透過面積がある部品を選んだ方が良いです。また、外してしまうと異物が当たった際にラジエターが破損しますので、網は最低限です。

 

点検と増し締め、キャブレター調整を行い、一旦、試乗です。キャブレターの調整を行ったので、アイドリングや、吹け上がり等の走行状態は、改善していると思いますが、ステムベアリングがダメですので、ハンドル振れは完治していません。ただ、動くようにしましたので、以前ほどはひどくないと思います。あとは、オーナーと相談の上、修理個所を決めます。

2018.11.02 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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