最近、急に気温が下がってきたので、バッテリー関連、オイル漏れ関連、クーラント漏れ関連の修理が多いです。
フロントフォークのオイルシール交換も良く行ないますが、分解後の組み立て時の、注意点で、スライドメタル等が打ち込みの場合は、割りの部分を内側に向けた方が良いと思います。
通常、フロントサスが機能する場合、いずれかの方向に荷重が掛かっていますので、荷重の程度にもよりますが、インナーチューブがしなりながら上下しているものと思います。
当然、しなりや捩れ方向に押し付けられますが、このときにスライドメタルの割りは、荷重のかかりがあまり無い方向にあったほうが、インナーチューブの縦スジが緩和されるので良いと思います。縦スジが酷いと、オイルシールを交換しても、オイルが漏れてきます。その場合は、縦スジを修正して組むか、インナーチューブ交換になります。
走行距離が多い場合、スライドする部分が、ピカピカになってきますが、油分の保持といった意味では、横筋があったほうが油分が保たれると思います。
上記については、個人的意見ですので、メーカーに聞いたわけではありません。
ただ、エンジンのシリンダー内部の表面に、油膜保持の為、ホーニング加工がありますので、同じような効果があると思っています。
サスペンションについては、最新の部品が、最良だと思います。正立の場合でも、旧型Vmax純正よりは、XJR用等のカートリッジ式、または、オーリンズ製の方が、動きがスムーズです。新型VMAXも正立ですが、太さと構造が違うので、動きがスムーズです。荷重が掛かった際に、スムーズに動作するかどうかで、評価が分かれますので、機能面に限っていえば、出来るだけ太く、また、倒立構造のほうが、荷重が掛かった状態で、変形が少なく、良いと思います。