明日は、夕方から天気が悪そうなので、昨日から作業していた車両を関越所沢往復してきました。

今回は、キャブレターと電装系です。

エンジンオイルとオイルフィルター交換中です。

個人車と同じレギュレーターを作りました。出力可変型なので、負荷が増えると出力を上げてくれます。基本的には、作っていません。理由として、劣化したハーネスで、出力を上げた場合、熱を持つので、焼損の可能性があるためです。ホンダのレギュレーターを使用したケースで、何件か、焼損事例があります。個人車の例ですが、バッテリーが弱っていると、結構電圧が上がり、15Vを超えるときもあったので、販売をやめました。新し目なハーネスでないと危険です。

純正と同じ取付です。

新しく製作したイグニッションコイルです。基本的に国内仕様用です。

プラグキャップも新品にしましたが、左が取り寄せ部品、右が新車時の部品です。左の方がリブがあるので、防水性が良いです。

アルミのインシュレーターを削って、サンドブラスト(ビーズ含)しました。


段差修正してあります。

ニードルジェットを衝立付きにしてみました。負圧がかかりやすいので、吐出量が少し多くなります。今回、違うパターンで作ってみました。

エンジンは触っていないので、ヘッドの段差はそのままです。ゴム部品との段差はなくしてあります。

ダイヤフラムを入れない状態でもチョークでエンジンは始動できます。スロー系からは、ガソリンが出ているので、アイドリングは問題なく回ります。

新車から交換していなかったのでk&N製に交換しました。


マフラーの出口が加工されていますので、入り口も交換しました。

エンジン始動前。

エンジン始動後。

ガラスビーズを混ぜてブラストしているので、インシュレーターがきれいです。この後、一度走行し、少し、セッティングを変更し、サスペンションの外注屋さんに試乗がてら行ってきました。オーリンズのフロントフォークは、トップキャップが特殊工具でないと締められないのです。少し緩かったので、締めてもらいました。

JR8Cですが、まあまあな焼けです。ここで、イリジウムプラグに変更します。電装系がノーマルだとイリジウムプラグは使っていません。理由として、インジェクションほどガソリンの調整が細かくできないことと、電極が細いので、高回転は良いのですが、低回転でカーボンが付きだすと焼き切りにくく、失火の原因になるからです。ただ、正常に点火できるのであれば、出力アップに向き、特に高回転での伸びがとても良いです。

少し、セッティングを変更し、関越所沢往復に行きました。ギアケースが国内仕様なので、逆車仕様と加速感が違いますが、同じ回転数、回った時の到達速度は、国内仕様の方が速度が上です。

まあまあな焼けですので、一旦終了です。納車可能です。

一見、ノーマル風ですが、触っていないのは、エンジン本体と外装ぐらいです。


フロントも純正なのは、メーターギアとヘッドライト回りぐらいです。個人的な感想ですが、ファイナルが逆車のギア比だったとしたら、加速感は、かなりな勢いになると思います。
2016.01.22 作業担当 ヤダ(矢田)