気温が下がってきていますので、走行前にタイヤの空気圧は要チェックです。作業についてですが、なかなか予定通り進まない案件もあり、ご迷惑をおかけしています。
コンディションレベルチェックパックAとキャブレター&点火系の点検整備でお預かりです。クーラントは、エンジンオイル混入は無いようです。ウォーターポンプの下の穴から漏れた跡はありますが、現状は漏れていないようです。
キャブレターのドレンボルトですが、油面計測のため、Oリングが入っています。2番気筒(左前)のドレンボルトはガソリンが漏れています。4番気筒(右前)はガソリンが滲んでいますので、この2カ所は、Oリングを交換します。
スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、キャブレターの状態が正常でないことと、同調もずれていましたので、焼け方に差が出ているようです。エアクリーナーは、K&N製です。洗浄した方が良いかもしれません。
ダイヤフラムは、回転や作動不良も無いようなので、平気そうです。電動ファンスイッチは、純正ではなく、98℃作動タイプです。夏場は、作動時間が長いので、バッテリーに負担がかかります。純正に戻し、低い温度で回したい場合は、強制ファンスイッチを装着した方が良いと思います。
お預かり時がNGK製のプラグキャップでしたので、お持込の純正(中古)に交換してみました。作動はしていますが、新車時の部品のようなので、新品交換した方が良いと思います。2番気筒(左前)のパイロットスクリュ系統が少し詰まり気味のようなので、分解しない程度で清掃中です。
クラッチレリーズからフルードが漏れていましたので、クラッチマスター側を確認した所、ほぼ空でした。とりあえず試乗するので、少し補充しました。
フロント&リアブレーキのフルードです。交換時期は不明です。
フロントフォークですが、オイル漏れは無いようですが、ダストシールにヒビがあり水分が入ったようで、クリップが錆びています。
車体増し締め中ですが、ステムベアリングは引っ掛かりが出ていますので、適正トルクでは締められません。各部を増し締めしていますが、エンジンハンガーの右後ろ下側の締付が怪しいです。ネジがだめそうなので、増し締めは見送ります。ボルトとナットのネジ山ですが、基本的に締めすぎた場合、材質の柔らかい方がダメになりますが、両方が同じ材質の場合は、両方ともダメになります。修理の場合は、エンジンを下すか、応急処置になります。
フロントブレーキマスターですが、交換されており、ピストン径が14mmです。MOSキャリパー用ですが、装着キャリパーはヤマハ製ブレンボですので、タッチが柔らかめで、ストロークが長くなります。
クラッチマスターも交換されていますが、こちらのピストン径は、5/8インチでした。
ゲルバッテリー搭載でしたので、電圧と容量を測りました。まだ平気そうですが、少し弱り気味でしたので、補充電しました。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
一旦組み立てて、試乗チェックです。純正中古プラグキャップ交換、キャブレターの一部清掃、ガソリン漏れ修理、調整&同調を行ったので、状況は改善していると思います。車体については、公道外の場所で、手放しでハンドルの端を叩きワザと振れさせ、収束するかどうかを見ます。今回は、問題ないレベルかと思います。始動時の件ですが、始動性は上がっていますが、始動時の音については、チョークの関係とマフラーの件もあり、この辺りは、難しいところです。暖気終了後は、問題ないレベルです。あとは、オーナーと修理個所の相談です。
2018.11.14 作業担当 ヤダ(矢田)