新型VMAXの作業と平行して、旧型Vmaxデモ車(個人車)の部品テストや新製品試作も行なっています。
現在、個人車で、テストしているのは、フロントフォークのスプリングを含むセッティング関係です。
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最近の主流で、シングルレートのスプリングを使用します。イニシャルとエア圧が変更できるように、アジャスターを併用します。個人車のフロントフォークは、2001年式がベースです。これにインナー加工を行い、ダンピングを上げつつ、フリクションの低いオイルを使用し、動きを良くしています。ただ、粘度は、#7.5相当です。最近のサスと比べて、問題なのは、ダンピングで、圧側と伸側が別々に設定できないことです。
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組み立てた状態ですが、イニシャルの増減が出来るように、調整範囲の真ん中で、ノーマルのイニシャルと同じにしました。とりあえずエア圧も0.0kg/cm2で組み立てたのですが、スプリングレートが違うので、1Gの沈み込み位置が純正より高く、光軸が上がってしまったことと、リアサスの動きとズレが出たため、イニシャルを抜く方向で、調整します。ちなみにノーマルフロントフォークについては、プログレッシブタイプです。ストロークは、140mmで、0~78mmのストロークの範囲は、0.38kgf/mmのレートで、78~140mmの範囲は、0.5kgf/mmのレートになります。伸びきりから1Gプラスぐらいの範囲は柔らかく、途中で堅くなります。テスト中のスプリングは、シングルレートなので、1G付近から硬く感じます。
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チェックのために、ストロークを測っていますが、左右のフォークにタイラップを緩くつけました。ダストシールに影響が出るとまずいので、個人車でチェック中のみの装着です。左右につけたのは、フルストロークと1G付近の両方を見たかったからです。一般的に販売されているスプリングのレートですが、大体0.7~1.0kgf/mmの範囲のものが多いようです。
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走行速度や乗り方によって、荷重が変わるので、どのあたりを基準にするか難しいところです。高加重セッティングだと低速度域で乗りづらいし、待ち乗り仕様だと高加重時に、挙動が安定しません。
メーカー純正品をいじっていると、いつも思うことですが、標準状態の許容範囲の広さを痛感します。ノーマルの状態から部品を交換したり、加工を始めたりすると性能が向上(入力への応答性が上がる等)する替わりに、許容範囲が狭くなっていき、やりすぎるとピンポイント的な乗り方が必要になってくると思います。個人的趣味であれば、問題ないですが、不特定多数のオーナーに部品を販売する場合は、ある程度の幅をもったセッティングにした方が良いとは思っています。赤のデモ車は、個人的趣味そのものなので、変更した場合は、他の人に乗ってもらい感想を聞いています。
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ダミーダクトの文字をシルバーに変更しました。
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