ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


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 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

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前回マフラー加工のみのパワーチェックを行い、ECUを交換したので、再度、パワーチェックに行ってきました。





今回使用するECUは、アメリカ仕様純正とレース用ECUです。









実際に走行しての印象ですが、国内仕様からアメリカ仕様に変更すると、低回転でのトルクが細くなった印象を受けます。走行中のアクセルレスポンスについては、中回転から、高回転にかけて、変化が見られますが、低回転での特性が変化しているので、中回転については、判断に迷います。高回転は、6500回転以上で明らかに違います。これについては、最大トルク発生回転数から最高出力発生回転数をすぎるあたりまでの、トルクカーブの違いによるものだと思います。国内仕様と違い、最大トルク発生回転から、9000回転付近まで、なだらかに落ちていきます。パワーチェックの際に、レース用ECUに交換して測定しましたが、出力的には、ほぼ同じでしたが、回転リミッターの作動が違い、これは試乗した際にも顕著に感じました。今回の測定結果には出ていませんが、アクセルレスポンスについては、レース用ECUの方がアクセルへの反応がはっきりしていました。まだ、1回しか乗っていませんので、最高速は不明です。

出力についての、検証ですが、単純に計算して、

国内仕様ノーマル
:軸出力(PS) 151 後輪測定出力 130.9
  軸トルク(kgm) 15.1 後輪測定トルク 12.8

国内仕様(マフラー加工)
:軸出力(PS) 163 後輪測定出力 141.4
 軸トルク(kgm) 16.5 後輪測定トルク 14.0

国内仕様(マフラー加工)(R-ECU交換)
:軸出力(PS) 187 後輪測定出力 162.3
 軸トルク(kgm) 17.2 後輪測定トルク 14.6

上記のように予想されますが、回転抵抗の増減や、車体の個体差、測定時の状況によって違いがあると思いますので、参考程度です。また、純粋な、輸出仕様のノーマル出力を測定していないので、断言は出来ませんが、軸出力が200馬力だったとすると、170PS、14.4kgmぐらいは出るような気がします。やはり国内仕様ベースだとチャンバー内のEXUPの径と長さの違いが有るので、最高出力が約5%減、トルクが若干増あたりになってくると思います。

各仕様を、乗り比べた印象ですが、国内仕様ノーマルは、国内の車両規定に適合させて、良く作りこまれていると思います。ただ、輸出仕様と車体が基本的に共通(セッティング別)のため、エンジンより車体が上回っている印象があります。次の段階のマフラー加工仕様は、排気抵抗が低減した為、出力が上がって、吹けも早くなりますが、出力特性は、変化が無い為、高回転で伸びない印象になりますが、低中回転重視であれば、街中で、一番乗りやすい仕様かと思います。次に、ECUをアメリカ仕様に、交換すると、出力特性の変化で、低速トルクが細くなる為、街中を走行する際、緩慢になりますが、高回転では、別物の印象になります。次にR-ECU仕様は、出力特性は、アメリカ仕様に順ずるようですが、アクセルへの反応がよりはっきりしました。高回転については、回転リミッターの利きがあまり感じられず、自然な感じで、シフトアップできました。

今後、国内仕様ベースで、マフラ加工及びR-ECU仕様をスタンダードとし、各部を変更していきたいと思います。

個人的意見ですが、根本的にチャンバー室の構造が違うので、出力重視の場合、ヨーロッパ仕様かアメリカ仕様をベースにした方が、良いかと思います。

R-ECU仕様の騒音と排ガスを測定する時間が無かったので、次に測定したいと思います。今回は、交換のみで、特に補正は行っていませんが、チャンバーにO2センサーがあるため、ECU本体で、若干の補正が行なわれていると思われます。

エキパイ及びサイレンサーについては、ペイントを行なっていますが、目ない部分で一部ペイントをあえて行なわず、温度による焼けの変化をみました。今の所、サイレンサーの入り口付近も焼け色等付いていない為、変更した内部構造により熱ががうまく逃げていると思います。

今後も、できる限り、車検対応の状態で、進めたいと思います。




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ようやく晴れたので、現状でのパワーチェックに行きました。



いつもお世話になっているブルーライトニングさんです。





前回の測定から、3ヵ月半も掛かってしまいました。









前回のグラフと今回のグラフの比較です。車体については、チャンバー室の加工とサイレンサーの加工のみで、エアクリーナー、プラグ、ECU等、まったく触っていません。単純にマフラー加工のみです。前回が夏で、今回が秋ですので、吸気温度は違いますが、それを加味しても、まあまあだと思います。全体的に、パワーカーブが、上乗せされていて、排圧が下がったせいか、低回転時のツキが滑らかになりました。また、3000~5000回転でのトルクの落ち込みが少なくなり、フラットになりました。ハイスロットルを装着しているので、全開がやりやすいこともありますが、吹けが早くなり、ホイールスピンもそれなりに出来ます。ただし、EXUPの直径がアメリカ仕様の方が大きいので、馬力はアメリカ仕様のチャンバーの方が出ると思います。以上を踏まえて、ECU交換に入ります。



左がアメリカ仕様のレース用ECUです。右は、国内仕様ECUです。



アメリカから購入したのですが、日本製で、品番も付いています。



定番のECUカプラーの配線の組み換えです。イグニッションとインジェクションの配線の並びが違うので、並び替えます。カプラーは最新式なので、白いロックを押すと配線が抜けます。



ヨーロッパ仕様のカプラーの配線です。イモビライザーがあるので、基本的に国内仕様と同様です。



アメリカ仕様のカプラーの配線です。上の段右側の4本が、イグニッションの配線です。1~4気筒の順番が逆になっています。2段目で、一番右の黒(アース)を除いた4本がインジェクターの配線で、逆になっています。カプラーのロックを外せば、配線が引き抜けますので、並び替えて差し込んで、ロックし、終了です。



いきなり完成です。エンジンは始動できましたので、晴れたら試乗に行きます。今夜は、雨のようです。

イモビライザーは作動しないのですが、アラームは作動させたいので、要検討です。

書き忘れましたが、マフラー加工前の騒音と排ガスも測定しています。今回、ECUは国内仕様を使用した場合、排ガスは薄くなっています。音については、アイドリング時で、2dB、3750回転で、1dB大きくなっていましたが、騒音規制範囲内です。ただ、加速騒音は測定しておりません。アメリカ仕様と比べて、排ガスは薄く、音も、同回転数で、1dB小さいです。ただ、マフラー加工後、排圧が下がったので、逆に吸気音が大きくなりました。次に測定する際は、ECU交換後の騒音と排ガスを測定してみます。

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ようやく新型VMAXの外観がひと通り完成しました。とりあえず、気になる細かい部分と各部の色に変更を行ないました。出来れば、外で、写真を取りたかったのですが、雨のため、室内撮りです。



ほとんどの部分を、黒で塗りなおしているので、全体的にコンパクトな印象になっています。





まず、メーター周辺ですが、メーターのケースのカバーを半ツヤ黒にしました。リング状の部分も色味が違いましたので、一緒に塗りなおしています。ただ、メーター分解時にメーター側で、カプラーが脱着出来ないようなので、フレーム内のカプラーを外し、長い配線ごとの分解になります。また、ウインカーをヘッドライト上に移設したかった為、ステーを製作し、溶接してもらいました。組み上げてから、気が付いたのでが、あと2mmほどウインカーを前方に移動しないと、ハンドルフルロック時に、ウインカーの一部が、ダクトにかすります。ただ、ステーの位置は、今の位置の方が気に入っています。フルロック時のみなので、気にしないことにします。



メーターカバーとダクトをペイントし、音叉マークを移動し、ヤマハの文字に変更しました。



フロントフェンダーステーは、ツヤあり黒、ラジエターカバーは、半ツヤ黒にし、リフレクターを付けてみました。色を統一した為、見た目が、巨大な1個のラジエターに見えます。



フロントのエキパイとカバー及びサイレンサーを耐熱黒でペイントし、サイレンサーのエンドカバーのみ、ツヤあり黒にしました。サイドカバーは、黒アルマイトではなく、半ツヤ黒ペイントです。フレームのカバーやピボットカバー、ステッププレートも半ツヤ黒です。アルミパーツなので、黒アルマイトでも良いとは思います。







マフラーのエンドについては、加工後ですので、逆車と同じ直径になっています。パイプについては、チタンのままです。焼けてくれば、ブルーになってくると思います。



リアフェンダーも個人的に短くしたかったので、ショートタイプにしました。ワイズギアのキットは、ライセンスランプの部分のベース形状が気に入らなかったのと価格が高いので、やめました。作り変えて見たのですが、形状を少し変更した方がすっきり見えると思いますが、実走行時の耐久性がわからないので、とりあえずこのままです。ノーマルが長いのは、雨天時の巻き上げ防止も関係していると思います。雨天は乗るつもりが無いことと、二人乗りはほとんどしないだろうと思うので、巻き上げは、気にしないことにします。









ハンドル周りは、ほとんどノーマルですが、ライトスイッチを装着したことと、グリップ交換、ハイスロットル試作版装着です。スロットルは、巻き上げ比は、いじっておらず、一定の巻上げで開度のみ、小さくしています。これでよいかどうかは、実走行して決めます。ちなみに、この年式で、ライトスイッチを公道上で、機能させることは、違反になりますので、動かないようにすることが必要です。いちおう、先日の記事の通り、ポジションランプ連動で、テールランプ、ライセンスランプも消灯できます。ウインカーもポジション化しています。旧型のポジションが8Wだったので、今回のウインカーが10Wで、明るさが似ていたので、採用しました。



個人的な趣味ですが、ヤマハのバイクの場合、過去のミッドナイトスペシャルが気に入っていたので、黒ベースがお気に入りです。ただ、黒/金よりは、黒/銀の配色の方が好みです。



この状態で、2010モデルのキャンディレッドの外装を載せて見たい気がします。



タンデムシートのベルトは、外してみました。フェンダー横のカバーは外し、荷掛けボルトを装着しました。





国内仕様特有のサイレンサー部のプレートは残しました。



仕事ですが、関係者に無理を言って、ようやく完成をしました。外観は、結構好みに仕上がったと思います。

加工マフラーで走行し、この状態で、パワーチェック行い、ECUも交換してみたいと思います。

次は、試乗記です。

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