間が空きましたがエンジン組立編の続きです。
いきなりですが、シリンダーヘッドを載せます。その際、ヘッドガスケットを載せ、カムチェーンスライダーを入れ、ダウエルピンを確認し、ヘッドをスタッドボルトに通します。ワッシャを忘れずに入れ、ナットを順番に締めていきます。いつも、トルクの掛かる部分(クランクやヘッド)は、締付けてから、1日置き、再度、トルクを確認しています。締付け後、ボルトが少し伸びる場合も有り、一応確認しています。
カムチェーンを、通したら、左右の燃焼室の冷却通路をパイプで繋ぎます。
カムシャフトの組み付けですが、基本的には、1番シリンダーを上死点に持っていき、リアバンクのカムシャフトのタイミングを合わせます。カムシャフトの組みつけの際、カムシャフトキャップの順番を間違えないで下さい。特にフロントとリアのキャップは絶対間違えないで下さい。クリアランスが合わなくなります。
通常は、別の方法で、タイミングを見ていますが、マニュアルの場合は、タイミングホールよりT1のラインをケースカバーのラインにあわせます。後で使用するT2のマークは、2番気筒(左前)の上死点を表しています。1番を上死点に合わせた場合、2番を上死点にするには、360°+70°(Vバンク間)=430°回転させる必要が有ります。
まず、リアバンクのカムシャフトのポンチマークを合わせます。リアバンクを右側から見た写真です。各カムシャフトには、リアバンク用の小さなポンチマーク、フロントバンク用の大きなポンチマークが有ります。インテーク側のカムシャフトは、ポンチマークがほぼ反対向きの位置にあるので、間違えにくいですが、エキゾースト側のカムシャフトは、ポンチマークが並んでいるので、注意が必要です。
1番が上死点の際、カムシャフトキャップのセンターとポンチマークを合わせます。
フロントバンクは、大きいポンチマークで合わせます。中古エンジンで、カムチェーンが伸びている場合は、ピストンを上死点に持ってきても、カムシャフト側で、若干遅れ気味になる場合があります。
この後は、シム調整を行って、大まかなエンジン組立は終了です。後は、車体に乗せて、組んでいきます。
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