ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
ホームページアドレス:http://www.right-arm.jp/←※クリックでホームページ出ます。
 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
 ℡:042−497−6758 
お電話を頂く場合は、営業日の営業時間内でお願いいたします。

 定休日 毎週月曜日 営業時間:AM11:00〜PM20:00
※月曜日が祝日の場合、定休日は、火曜日に振替になります。

 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

★オリジナルパーツ発売中  ★Vmaxデモ車製作日記  ★質問コーナー
 
★Vmaxデモ車仕様諸元  ★新製品企画募集中  ★ユーザーズレビュー
 ★質問コーナー2  ★車検費用及び工賃について  ★質問コーナー3





旧型Vmaxは製造販売が長かったので、途中で、排ガス規制が掛かったり、騒音規制値が変わったりしているので、機械的に問題がなかったとしても車検に問題が出る場合があります。排ガスの規制の場合は、それほどきつくないので、正常に燃焼していれば、それほど問題にはならないですが、騒音について、99dBと94dBの違いは結構大変です。純正マフラーを測定されたことがあり、その際は、92dBでした。機械的には、どの年式も差がないのですが、94dB規制車両に99dB対応マフラーが付いていると、かなり音量を絞らないと車検が通りません。マフラーの構造にもよりますが大変です。

  

車検と整備でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、作動不良や回転は見られないので、平気そうです。

 

スパークプラグは、NGK製JR8Cです。今回は、ご希望により新品交換します。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。

  

クーラント全量交換中です。フロントフォークオイル漏れ修理中です。

  

 

キャリパーは、前後とも点検清掃のみです。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

 

バッテリーは、以前交換済みですので、点検のみです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

車検は多摩陸事です。今回交換した部品類です。ウインカーも交換しました。プラスチック製は、劣化するので、長くはもたないようです。ハンドルスイッチも表示の文字が消えていますので、今回は、お持込頂いた右側のみ、程度の良い中古に交換しました。フロントフォークのオイルシールは、漏れ始めたので、ブレーキ回りにかかる前に交換しました。不具合が出た場合は、早めに対処した方が被害が少ないです。

 

最終チェックと試乗です。最終型ですが、現在走行距離が約15万キロですので、劣化した部分は、順次交換しています。定期的なメンテナンスは行っているので、特に大きな問題は出ていません。無事納車になりました。

2020.07.26 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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今年は、なんだか季節感が無いうちに、8月になろうかとしていますが、まだ、梅雨が明けていません。例年ならば、鈴鹿8耐の季節ですが、秋に延期になりました。これで、夏が冷夏だったら、季節感の無い1年になりそうです。

  

車検と整備でお預かりです。外装を外して整備を始めます。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。

  

クーラント全量交換中です。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

 

キャリパーは、前後とも点検清掃のみです。

  

フロントフォークオイル交換中です。ダストシールとトップキャップのOリングは交換しました。エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。

  

ダイヤフラムは、作動不良や回転は見られないので、平気そうです。スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、錆びているので、交換しました。

 

プラグキャップが社外品ですが、防水性が全くないので、スパークプラグは錆が出やすいです。また、プラグキャップの抵抗値が基準値より小さいので、点火時期に影響が出ます。

 

バッテリーは交換されたとのことでしたので、点検のみです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

車検は、多摩陸事です。今回交換した部品類です。シフトのリンクはゴムカバーがあり、グリスを入れますが、片方が破れていて、片方は無くなっていたので、2個とも新品にし、グリスアップしました。

 

最終チェックと試乗です。ヘッドライトは、リレーを装着してあるので、以前よりは明るいですが、やはりヘッドライト内の反射板が曇ってきているので、新品と比べると光量が落ちています。また、Vブーストコントローラーの状態が悪いようで、メインキーオンのチェックの時点で全開にならず、モーターの回転もおかしいです。正常なコントローラーを接続するとモーターも正常に回るので、Vブーストコントローラーの劣化だと思います。とりあえず、Vブーストバルブ全閉位置で、電源カプラーを抜いてあります。納車可能ですので、よろしくお願いいたします。

2020.07.30 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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あまり乗らないお客様で、急ぎの修理等が無い場合、2年に1回の車検時にお会いする方も多いですが、最近時間が経つのが早いのか、よく、もう2年も経ったのかと思いながら、車検整備を行っています。状態については、乗っていなくても2年分の劣化はあります。

  

車検と整備、フロントフォークオイル漏れ修理でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

  

フロントフォークオイルシール交換中です。エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。

  

ダイヤフラムは、作動不良や回転は見られないので、平気そうです。スパークプラグはNGK製JR8Cで、点検清掃のみです。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。

 

クーラント全量交換中です。

 

バッテリーの点検です。電圧は出ていますが、容量が下がっていることと、交換後、6年が経過しているので今回交換します。

 

バッテリー交換ですが、リアバンク側のプレートを外します。脱着する際は、プラグキャップ後と外し、プラグコードを抜かない方が良いです。接初期不良の原因になります。

  

バッテリー交換後の点検です。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

 

キャリパーは、前後とも点検清掃のみです。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

車検は多摩陸事です。この車両は、フルタイムVブースト仕様ですが、調整済みなので、排ガス検査も問題無く通過します。今回交換した部品類です。1号機も使用しているワイズギアのウインカーですが、ゴム製のステー部分が折れたので、4個とも交換です。 

 

最終チェックと試乗です。新車から18年程経過していますが、走行距離が少ないので、点検整備と油脂類交換がメイン作業です。無事納車になりました。

2020.07.22 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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旧型Vmaxの弱いところとして充電系が上げられますが、液式のバッテリーをMFバッテリーに交換する事例は多いと思います。液式バッテリーとMFバッテリーでは、充電する際の電流値が違うので、注意が必要です。

  

車検と整備、ギアケースのオイル漏れ修理でお預かりです。外装を外して整備に入ります。

  

フロントフォークオイル交換中です。ダストシールとトップキャップのOリングは交換しました。エンジン始動前のエンジンオイル量です。

  

クーラントは点検のみです。エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、そのままです。

  

ウォーターポンプの下側の穴から、うっすらとエンジンオイルが滲んでいるようです。漏れるほどでは無いので、修理はしませんが、埃が付着しています。エアクリーナーは、純正ですが、スポンジが劣化しているので、交換した方が良いです。

  

ダイヤフラムは作動不良や回転は見られないので、平気そうです。スパークプラグキャップは、新車時の部品で、劣化しているので、交換した方が良いです。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cで、点検清掃のみです。オイルフィルターは外しませんが、社外品です。

  

今回、エンジンオイル交換は行いません。ドレンボルトのガスケットはアルミ製が使用されており、密着がいまひとつなので、エンジンオイルが滲んでいます。タイヤについては、前後Hレンジ(スピード)なので、Vレンジより剛性が低いです。また、タイヤサイズは、同じですが、実測値は幅が狭く、直径も少し小さいです。

  

キャリパーは、前後とも、点検清掃のみです。

  

リアブレーキですが、ローターのみ交換されており、ベンチレーテッドディスクより少し薄いので、キャリパーのセンターがずれています。

  

ギアケースオイル漏れの修理です。漏れている箇所を見ると、センター部やギヤ部分ではなく、外周部ですので、フタのOリングを交換します。

  

ホイール側に特にギアオイルの付着は無いようです。ギアオイルを先に抜きます。

  

フタを外して、清掃し、Oリングを新品にして戻して、ギアオイルを入れます。フロントブレーキフルードは、点検のみです。

  

  

クラッチとリアブレーキフルードは、交換です。

 

バッテリーですが、MFタイプでおそらくXJR用だと思います。電圧と容量のチェックです。交換はしませんが、バッテリー自体が小さく新品ではないので、負荷がかかった状態では、容量が少し足りなくなると思います。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

電動ファン作動時の電圧です。特に低いわけではないので、バイパス配線で、イグニッションコイルの1次側に同電圧がかかるようにしました。今回交換した部品類です。

 

車検は、多摩陸事です。

 

最終チェックと試乗です。年式相応に各部劣化が見られるので、順次交換した方が良いです。無事納車になりました。

2020.07.18 作業担当 ヤダ(矢田)



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今年になって、実家(鈴鹿)に帰っておらず、少し困っています。現在の東京の状況だと、お盆も帰省できないようです。

  

他店作業というわけではなく、プライベートでオーナーが組み上げた車両の一部整備でお預かりです。キャブレター不調とASウオタニ製フルパワーキット(中古)とエアクリーナーボックス取付、K&Nエアクリーナー交換、ダイノジェットST1装着になります。NGK製イリジウムプラグが装着されていますが、1番気筒がほぼカブっていて点火不良になっています。

  

キャブレターを外して、分解点検清掃です。

  

ASウオタニ製フルパワーキット装着です。中古ですので、修正しながら交換です。イグナイター本体は、切り替えスイッチの件もあるので、車体左前側に装着しました。この場所でしたら、カバーを一部外せば、走行しながらスイッチの切り替えが可能です。とりあえず回転リミッター無、点火マップはノーマルスペシャルのままです。

 

今回交換した部品類です。もともとターボ車だったためにあちこちがノーマルではないので、今回、ある程度、純正に戻しました。キャブレターは、分解点検清掃し、標準に戻したうえで、点検調整と同調を行いました。ただ、燃料ポンプが純正では無く、現状の状態では、流量が不明で少し足りない気がするので、純正新品の燃料ポンプに戻した方が良いと思います。

  

最終チェックと試乗です。試乗前に、車体周りを一通り点検しました。基準に合わないボルトは、交換した方が良いと思います。とりあえず、作業した所は、機能しているようなので、無事納車になりました。

2020.07.19 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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車検切れの車両を移動させる場合に、通常、仮ナンバーを借ります。移動中は借りたナンバーを臨時につけますが、仮ナンバーについては、自治体によって微妙に違い、大きさや仕様がまちまちです。役所関係の申請等は、昔に比べなんとなく統一感が出てきましたが、仮ナンバーはバラバラです。基本的に車用のサイズしかない場合が多く、大きいので、せめて大、中、小のサイズで作ってほしいものです。杉並区内の店舗で勤務していた頃は、試乗用ナンバー(原付用)が存在していました。

  

車検満了日6月で、特例措置で7月1日まで延長になったのですが、ギリギリ間に合わず車検切れになってしまった車両をお預かりしました。車検と整備です。エンジン始動前のオイル点検窓です。

  

オイルフィルターは社外品でした。純正より価格は安いと思いますが、性能が同じ保証は無いので、当店で交換する場合は純正のみです。今回は、エンジンオイルとフィルターの交換は無しです。ギアオイル交換中です。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。

  

クーラント交換中です。フォークオイル交換中で、ダストシールとトップキャップのOリングも交換しました。インナーチューブに点錆があるので、今後、オイルシールが破損した場合は、インナーチューブも交換した方が良いと思います。再メッキも可能ですが、新品と同じような価格です。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、作動不良や回転は見られませんが、過去に回転を修正したらしいので、要チェックです。

  

 

キャリパーは、3カ所とも点検清掃のみです。フロントは、キャリパーのセンターを合わせた方が良いと思います。リアは、ローターが純正(ベンチレーテッド)のままで厚いので、ソリッドローターに交換した方が良いと思います。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cです。マフラーの消音のため、少しカブリ気味です。マフラーは、社外品のフルエキゾーストで、4-2-1です。社外品は基本的に1重管で、遮熱板等が無いことが多いので、輻射熱で暑いです。純正は、フロントが2重管だったり、リアは、遮熱板があるので、少しましです。

  

 

フルードは、点検のみです。

 

XJR用かと思いますが、バッテリーが小さいです。電圧と容量の点検です。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

今回交換した部品類です。ヘッドライトスイッチが後付けでしたので、修正しました。また、各部、社外品が後付けされており、社外部品の装着部が規定トルクで締まっていませんでした。また、シフトペダルのリンク部の組み付けがおかしかったので、修正し、サイドスタンドも修正しました。

 

最終チェックと試乗です。とりあえず各部機能するように修正した部分が多いです。社外品の部品は、組み付けがうまくいかない場合が多いです。注意点ですが、スイングアームが純正で、リアサスの全長が純正より長い場合、スイングアームの垂れ角が大きくなりますが、この場合、ドライブシャフトの角度も純正の範囲を超えますので、ギアケース破損の確率が上がります。新型は、ドライブシャフトの前後にユニバーサルジョイントがありますが、旧型は、エンジン側しかないため、ギアケース側に無理がかかります。排気系ですが、4-2-1のフルエキゾーストが付いていますが、エキパイの装着が各部差し込みで、スプリングで引っ張っているだけなので、振動で、金属音が出ます。特に暖気前が音が大きいです。社外品を装着する場合は、メリット、デメリットの両方がありますので、どちらを優先するかは装着する目的次第になります。納車可能ですので、よろしくお願いいたします。

2020.07.16 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 



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現在曇りになっていますが、また、夜遅くには雨になるかもしれません。発表によると今年の梅雨は、例年より降水量が多く、日照時間が少ないそうです。

  

走行時変速でき無くなった症状でお預かりですが、オーナーが部品を買って修理しようとして、途中で断念されたので、中途半端な状態でレッカー入庫です。とりあえず分解してみましたが、仮組でエンジンオイルも漏れていました。

  

状況とするとシフトドラムのピンを押えるワッシャーをシフト時に起こしてしまいピンが抜け、ツメにかからずシフトができない状況になっていました。とりあえずピンは下に落ちていなかったので、オイルパン掃除は行いませんでした。チョークレバーがおかしいので、見てみると、右側4番の部分のクリップがなく、リンクが抜けていました。

  

バッテリーも上がり気味でしたので、補充電し、エンジンを始動してみました。充電系は平気そうです。

 

今回交換した部品類です。フロントブレーキスイッチが破損していましたので、交換です。シフト周りの部品は、旧型Vmaxの中期あたりで改修されています。互換性はあるので、初期~中期の車両にも使用可能です。国内仕様で改修されたのは、3UF5(マットチタン)からです。逆車は色が違うので何とも言えませんが、3UF5の発売が1998年6月なので、その辺りから改修されたと思います。

 

最終チェックと試乗です。とりあえずシフトはできるようになりましたが、劣化している部分も多く、注意が必要です。今回は、予算外になるので、必要最低限で作業を行いました。無事納車になりました。

2020.07.08 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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バイクや車が趣味の方は、自分で部品の脱着をされる場合も多いと思います。新品部品に加え、ネット等で中古部品を買われることも増えたと思いますが、中古部品の場合は、説明書が無いことが多いので、注意が必要です。最近では、部品メーカーが説明書をネットで公開している場合も多いので、組み付け前に確認した方が良いです。また、部品の脱着時に、締めすぎや緩いことも多いので、トルクレンチは買った方が良いと思います。また、工具がダメだとボルトやナットを破損するので、工具を買う場合は、有名メーカー製を買った方が良いです。

  

アイドリング不調とエンジンオイル、オイルフィルター、クーラント、フロントブレーキパッド交換でお預かりです。アイドリング不調の点検から始めましたが、エンジンを始動したら、フルタイムのような感じでしたので、Vブーストバルブを確認したら、開いたまま止まっていて、作動しておらず、フルタイムVブーストになっていました。正常なVブーストコントローラーを接続すると、モーターも正常作動しましたので、純正のVブーストコントローラーの破損です。新品は絶版ですので、とりあえず、全閉の状態しておきました。

  

エンジンオイル、オイルフィルター交換中です。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうなので、全量交換のみです。

  

フロントブレーキパッドは、新品純正パッドに交換しました。

 

今回交換した部品類です。

  

最終チェックと試乗です。フロントブレーキパッドは、当たりが付いていないので、あまり効きません。Vブーストについては、故障しているので、全閉のままです。無事納車になりました。

2020.07.09 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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旧型Vmaxでスタータークラッチの交換は、事例の多い修理ですが、同年代ぐらいの他の車種も同じような部品を使っているため、破損するとクランクケースを分解しないと交換できず、たまたま旧型VmaxはV型エンジンのため、クランクケース左側で良かったと思います。ただ、2速のドッグ破損は、クランクケース分解になります。いずれにしても、正常に扱っていれば壊れていない車両もありますので、機械は正確丁寧に扱った方が長持ちすると思います。

  

スタータークラッチ破損でお預かりです。中古車の場合は、前歴が不明なので、前オーナーの扱いが悪いと破損する場合があります。先にエンジンオイルを抜きます。オイルフィルターも交換です。

  

スタータークラッチを外しましたが、ボルトは3本とも緩み、ネジ山が無くなり、カバーが外れていました。

  

本体も割れています。割れるとピンに荷重がかかっても開いてしまい、空回りしてしまいます。

 

最終チェックと試乗です。スタータークラッチの修理ですので、基本的に走行には関係ないですが、作業時に配線を外しているので、確認です。また、ケースカバーを外しているので、エンジンオイル漏れが無いかもチェックです。無事納車になりました。基本的に弱ったバッテリーで始動しなければ、通常は破損しないと思います。

2020.07.09 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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主な仕事は、Vmaxの修理ですが、Vmaxのお客さんのセカンドバイクも作業する場合があります。基本的にヤマハ車で、Vmaxより小さなバイクがほとんどです。

  

Vmaxオーナーのセカンドバイクでヤマハメイト80です。4年前にフレームからエンジンまでフルオーバーホールしましたが、中古部品を使った個所等の劣化があるので、部分的に修理です。今回交換した部品類です。オーナーが夏冬年2回北海道に行っていたのですが、この夏はVmaxで行く予定なので、今回は、軽整備です。

  

バッテリーは、4年たっていたので、念のため交換です。駆のBG5L-BSを使っています。

 

最終チェックと試乗です。メインハーネスを交換したいところですが、絶版でした。とりあえず動作しているので、ダメになったら、部分補修しかないです。無事納車になりました。

2020.07.11 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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気が付くと7月も半ばに近くなり、8月も目前ですが、早く梅雨が明けてくれないかなと思っています。

  

去年から何回かに分けて修理や整備を行っている車両です。今回は、ギアケースオイル漏れとフロント周り整備でお預かりです。ホイールを外し、ギアケースのオイル漏れの箇所の確認です。

  

ギアケースには、ギアオイルが入っていますが、漏れる可能性のある個所は、5カ所になります。ドライブシャフトと受け側のカップのオイルシール、カップ部のオイルシール、ギアケース外側のオイルシール、ホイール側のオイルシール、ギアケースのフタのOリングになります。一応各部見ましたが、今回は、ギアケース外側のオイルシール部からオイルが漏れ、アクスルシャフト部のカラーからリアホイールのハブセンターに流れ、遠心力で、リアホイールリムとタイヤ左側に付着していました。ギアオイルを抜きましたが、他店で交換時に規定量以上を入れたようです。漏れていたにもかかわらず、規定量以上残っていました。定期交換箇所のドレンボルトにアルミのガスケットを使用するとうまく密着しないので、オイルが滲む原因になります。

  

オイルシールが一番奥なので、フタを開け、ギアを抜き、ベアリングを抜いて、オイルシールを交換します。

  

フロントフォークのオイルを交換中です。ダストシールとトップキャップのOリングも交換です。スタビライザーも以前購入されていたものに交換です。

  

今回交換した部品類です。アンダーカウルとLEDランプは、取り外しました。社外部品を装着する場合、エンジンマウントや、フレーム接合部のボルト類に共締めすると、締め付けが緩くなる場合や、純正のボルトを長くしたり、アルミの部品類を共締めすると剛性が落ちる場合があります。ウインカーリレーを交換し、ハザードの機能を追加しました。

  

最終チェックと試乗です。フロント周りを整備し、エンジンマウント部の部品を外して規定トルクで締め直したので、フロント周りの状況が良くなりました。ギアケースのオイル漏れも止まったようなので、納車可能です。ギアケースですが、規定量以上にオイルを入れると走行時に温度が上がり内圧が上がった際に、弱い所から漏れることがあります。一番上にエアベントがあるので、オイルが規定量であれば、内圧は調整されます。

2020.07.10 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 



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毎年毎年、新型のバイクが出ますが、年々電子制御がすごくなっています。YZFR1等はベース車両でもあり、後で変更でき無い部分は市販車で装備されますが、車体の大体の部分に電子制御が入っています。レースに勝つためには重要だし、レースベース車が買えるという魅力もあります。排ガスや、騒音規制も厳しくなっているので、一般市販車にも最低限電子制御が入らざるを得ないですが、個人的には、電子制御は点火系ぐらいの車両に乗ってきている時間が長いので、気温や気圧、天候で調子が変わろうが、機械式の車両の方が好みです。

  

昔懐かしい、国内仕様ベースの車両で逆車のVブースト部品を装着、点火系(イグニッションコイル)変更で国内仕様イグナイターのまま、6000回転作動、ノーマルマフラー加工、ローダウン使用です。オーナーの仕事の関係で、車検切れになっており、あらためて車検取得です。検切車なので、点検から始めます。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、分解してはいませんでしたが、1番気筒が回転していたので、とりあえず位置合わせを行いました。

  

3番気筒ですが、スロー系統が詰まり気味でしたので、清掃しました。ダイヤフラムは4個同時交換が望ましいので、状況が悪化したら交換予定です。

  

エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、今回は、新品交換です。

  

クーラント、全量交換中です。フロントフォークオイル交換中です。ダストシールとトップキャップのOリングは交換です。

  

キャリパーは、3個ともヤマハ製ブレンボですが、フロントの方が古く、右側がフルード漏れを起こしていたので、フロント側は、左右シール交換しました。パッドはそのままです。

  

リアのキャリパーは、それほど古くなかったので、点検清掃のみです。フロントブレーキフルードは、ホース類も外したので、写真は新品フルードを入れた状態です。

  

  

クラッチとリアブレーキフルードは、交換です。

  

バッテリーは、突然死というか内部配線断裂でしたので、新品ゲルバッテリーを装着しました。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

 

車検は多摩陸事です。検切れですが、ナンバーは付いていたので、継続検査になります。検切れの場合は、仮ナンバーを借りて移動します。

  

今回交換した部品類です。グリップは経年劣化で、ボロボロでしたので、当店販売のグリップに交換、ホイールを交換したので、ブレーキローターのボルトは、18本新品交換です。バッテリーは、完全死です。

 

最終チェックと試乗です。フロントホイールは、ブレーキフルードで腐食していたので、前後、黒ホイール赤ラインを前後オーナーが中古購入し、新品タイヤをスピードスターさんで装着した上で、お持込で交換しました。程度がそれほど酷くなかったので、車検整備プラスαで復活です。無事納車になりました。

2020.06.21 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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昨日も雨が降ったり止んだりで、雨の隙間の曇りを利用して試乗や納車になりました。また、最近は、自走不可の場合も多いので、レッカー入庫が多いですが、その場合は、雨でも運ばれてくるので、お預かりしています。

  

エンジン不調でお預かりです。他店車検時にバッフルが噛み込んだままなので、抜いて処分です。

  

エンジン不調の原因ですが、配線不良で燃料ポンプが作動せず、キャブレターにガソリンが送られていませんでした。点火系も点検しました。プラグキャップとコードがNGK製でしたが、このタイプは、スパークプラグのネジ山にアダプターを付けて差し込むタイプで、アダプターが装着されておらず接触不良の状態でした。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cで、点検清掃のみですが、ネジ山にアダプターを装着しました。

  

パイロットスクリュー部の圧入栓を抜き、キャブレターの点検&調整と同調を行いました。

 

最終チェックと試乗です。今回は、エンジン不調の修理のみでしたので、エンジン始動や、通常走行に問題が無いことを確認し、無事納車になりました。

2020.06.28 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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施設やお店の駐車場に車やバイクを止めた際に、別のバイクや車に当てられることがあります。今回修理したのは、某バイク用品屋さんにお客さんが行かれた際に、お店の駐車場で倒されて、破損したので、相手の保険で事故修理です。個人の経験として、バイクに関しては無いですが、以前乗っていた車で、駐車場で当て逃げされたことが2度ほどあります。当て逃げだと修理代が自腹なので最悪です。

  

事故修理と追加で整備です。エアクリーナーは、吸い込みが悪いので、交換した方が良いです。純正かK&N製がお勧めです。

  

エンジンオイルとギアオイル交換中です。オイルフィルターは、交換しませんが、中身のオイルは捨てます。ブレーキパッドは、社外品でしたので、純正に交換しました。

  

社外品パッドで合わないとブレーキ鳴きが発生することもあり、選択がなかなか難しいです。やはり問題無いのは、純正で、制動力アップ等を狙わなければ、一番無難です。ブレーキについては、パッドの選択は、なかなか難しく、車種と合わないと制動力が落ちた、ブレーキ鳴きや振動が出る、熱の逃げが悪くてローターが歪んだ、パッドカスが焼付く、パッドの食い付きは上がったがローターが摩耗する等の症状が出る場合があります。個人車で使っているのは、MOSキャリパーで、キャリパー自体の剛性が高い方がパッドが同じでもボディがほぼ変形しない(ピストンの反力で開かない)ので、制動力が上がります。MOSキャリパーは、FZ用の新品にしました。色がシルバーなのと、リッターバイクで輸出車の場合150馬力ほどあるので、今の所、パッド自体に不具合は無いです。純正パッドは、キャリパーが同じでも車種ごと(スポーツ、ツーリング、アメリカン、オフ車&排気量)にフィーリングが違うので、乗り方にあった種類を選択すると使いやすいです。また、ピストンの動きが悪いと、ピストンを動かすことに力を使ってしまい、レバーを握ってもパッドを押す圧力になっていない場合もあります。ピストンの固着は要注意です。パッドの引きずりがあると、加速が悪くなります。熱を持った場合は、歪む可能性もあります。

  

事故修理でマフラーを交換しましたが、黒マフラーで新品が無く、オーナーが中古で調達し、交換ついでにマフラー加工を行いました。装着後、キャブレター同調とジェット類交換を行ってあります。今回交換した部品類です。倒されたので、ハンドル周りやフロントウインカー取付部、クランクケースカバー等は交換です。

  

最終チェックと試乗です。事故とは関係なく、Vブーストコントローラーが故障し、オーナーが良品と交換されたので、試乗時にチェックしました。今回は、作動していますが、吸い込み具合からするとエアクリーナーは要交換です。マフラーを加工したり、社外品に交換した場合、抜け(吹け上がり)を優先するか、低回転でのトルクを優先するかは、なかなか難しいです。抜けとトルクの両立は難しいです。無事納車になりました。

2020.07.04 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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最近、個人売買やヤフオク等で車両を購入されている方が多い様に思います。また、ショップ購入でも、保証無のケースもありました。中古車の場合、1990年代の車両のタマ数が多いと思いますが、1990年式だと単純に30年は経っていますので、整備状況により、程度がピンキリです。

  

個人売買購入で、コンディションレベルチェックパックでお預かりです。最終型ですが、2006年1月製造なので、14年は経っています。外装を外して点検から始めます。

  

 

Vブースト部のメッキカバーですが、ニーグリッププレートを取り付けた場合や、取付ボルトが純正でない場合は、形状が違うので、取付部が割れることが多いです。Vブーストジョイント部のゴムですが、バンドにストッパーが無いので、締めすぎるとはみ出して切れている場合が多いです。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうです。

  

ウォーターポンプ下側や、クラッチカバー下側からオイルが滲んでいるようです。純正の油圧チェック用の箇所に油圧か油温のセンサーを取り付けて外した形跡があります。純正のキャップに戻した方が良いと思います。

  

エアクリーナーは、K&N製でした。ダイヤフラムも回転や作動不良は無いので平気そうです。

  

クラッチホースのホルダーが上下反対です。アクセルワイヤーの通し位置もおかしいので修正します。

  

バッテリー周辺の取付けがおかしいので修正します。液式バッテリーですが、ブリーザーパイプが無く、ガソリンタンクのブリーザーパイプで穴が塞がっていました。

  

希硫酸がフレームにかかって腐食しています。とりあえずブリーザーホースを仮付けしました。リアバンクのプラグコード差し込み口が腐食していたので、修正しました。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cでした。1番&2番気筒は普通に焼けていますが、3番は少し黒く、4番はカブっていました。オーナーから4番がカブって3気筒になると聞いていましたので、点火火花と圧縮圧力を見てみました。点火火花も4気筒とも規定値の6mm以上飛ぶので問題無いと思います。一応4番のイグニッションコイルとキャップの抵抗値を点検しましたが規定値内でした。

  

  

冷間時ですので、温間時ほど正確ではないですが、1番&2番の組より、3番&4番の方が圧縮が低いようです。温間時は、密閉が上がるので全体的に上がると思います。一応、標準圧縮圧力値は12.0kg/cm2-400rpmで、圧縮圧力限度は、10.0kg/cm2-400rpmです。気筒間差は、1.0kg/cm2です。

  

エンジン始動前の油面と始動後の油面です。

 

液式バッテリーなので、電圧は低めです。容量は大丈夫そうです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

 

ガソリンタンクは、少錆び有ます。

  

前後タイヤは、ダンロップ製で溝はまだありますが、2014年製なので、固くなっています。交換した方が良いと思います。

  

リアサスは、後期型の専用オーリンズですが、部分的にピロボール部のゴムワッシャーが無いです。また、右側のオフセットワッシャー(カラー)が無いので、傷要注意です。

  

 

キャリパーとパッドは、特に問題は無いと思います。

  

エア圧は、0.5でした。一応、標準が0.4で1.0までは調整範囲ですが、エア圧を上げると車高が上がります。タンデムや、荷物を載せた場合、リアはイニシャルで1Gの車高調整を行いますが、フロントはエア圧で車高調整になります。エア圧を上げると車高も上がりますが、エアサス併用っぽくなります。

  

ダストシールが社外品でしたので、触りませんでしたが、オーナーがオイルシールは交換されたそうです。

  

 

交換されているようですが、エンジン側の熱が掛かるので、クラッチ側は劣化が早いです。リアブレーキのリザーブタンクですが、キャップが割れているので、交換した方が良いです。フルード漏れの原因になります。

  

最終チェックと試乗です。点火と圧縮は問題無さそうですので、4番気筒の不調はキャブレターを分解してみないとわかりません。今回は、点検のみですので作業は行っておりません。油面は、見てみましたが、規定値でした。最終型は、ニードルやジェット類が薄めですが、実油面は、少し高めになっています。とりあえず納車になり、後の作業は、オーナーが作業されるそうです。いずれにしても4番はガソリンが出過ぎているので、メインエア系統とメインジェット系統の点検が必要かと思います。

2020.06.26 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 

 



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