今日は、台風が去って晴れたので、ご来店が多かったです。明日から、お仕事の方も多いようです。明日は、月曜日なので、当店は定休日になります。
車検と整備でお預かりですが、初めてのご来店でしたので、事前に車両を見せてもらい受付可能かどうか確認後の入庫です。フルノーマル車でしたら、問題ないですが、カスタム車の場合、当店で作業受付できない場合もあります。特に車検の場合、当店では、継続検査が基本のため、法律上問題があると車検が受けられないこともあります。お客様のご希望もあり、コンディションレベルチェックパックから始めることになりました。1990年式の国内仕様初期型です。フロントフォークはエア加圧式ですが、左右のバランスパイプがある年式です。左右つながっているとエア圧の差ができないので良いのですが、部品点数が増えるのとエア漏れの可能性もあるので、良し悪しです。
前後タイヤは、溝があるので、車検は通りますが、製造後6年経過していることと、Vmaxに対応していないので、要交換です。
リアサスのみショートですが、古いことと両方ともオイルが出ているので、要交換です。
バッテリーは、交換されているようですが、コイル周りはプレートが固定されていませんでした。グラブバーも割れているので、要交換です。
エンジンオイルは量は入っていますが、後ほど交換です。リアバンクのコイルとプラグコードが刺さっておらず腐食しています。この部分は、新品交換時以外は脱着不可な部分です。
バッテリーをいったん外しましたが、ケース内にゴムシートが無く削れていたので、バッテリーシート追加です。エアクリーナーは、純正でしたが、要交換です。
ダイヤフラムは、回転や作動不良は見られないので平気そうですが、国内仕様なので、構造上全開にはならないです。ガソリンタンクは、内部の錆はなかったですが、給油口付近が錆びていました。
プラグキャップが、NGK製でしたので、防水性が無くプラグが錆びていました。NGK製JR8Cでしたが、今回新品交換です。リアフレーム後端のグラブバーを装着するフレーム側が曲がっており、リアフェンダーの角度が上を向いています。フレーム側の溶接部分がダメなので、溶接を直さないと剛性が出ません。おそらく後ろ周りを破損したか、グラブバーにロープをかけ釣り上げたかして曲がったと思われます。
グラブバーのフレーム側の土台が目視で角度が上がっています。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。中身のフィルターを変えるタイプですが、バネの受けのワッシャーが無く追加しました。ワッシャーが無いとバネが直接ゴム部を押すので、ゴム部が抜けた場合、フィルターを通過せずオイルが流れます。
写真を忘れました。冷却水がかなり少なく、ラジエターキャップがダメになっていたので、全量交換し、様子見です。量が減らなければ、外側には漏れがないので、減った場合は、エンジン内部通路の修理が必要です。フロントフォークオイル交換中です。ダストシールとトップキャップOリングは交換です。
前後キャリパーは、点検清掃です。
フロント側キャリパーは、パッド押さえ板が反対です。ローターの回転方向にパッドを押さないと意味が無いです。
リアは、パッド交換とシム追加です。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3か所とも交換です。
バッテリーは、Long製でしたので、点検のみです。電圧と容量です。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
車検は多摩陸事です。今回交換した部品類です。お客様が、中古でお持ち込みの部品は、点検後問題が無ければ、オーバーホール等を行い使うこともありますが、状態が悪いと使えない場合もあります。お伝えするのを忘れましたが、サイドスタンドスイッチは配線がカットされているので、機能していません。
最終チェックと試乗です。製造後、32年を経過しているので、劣化もありますが、エンジン自体は壊れていないので、細かい部分は、修理可能だと思います。無事納車になりました。
2022.08.14 作業担当 ヤダ(矢田)