ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
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 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
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 定休日 毎週月曜日 営業時間:AM11:00〜PM20:00
※月曜日が祝日の場合、定休日は、火曜日に振替になります。

 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

★オリジナルパーツ発売中  ★Vmaxデモ車製作日記  ★質問コーナー
 
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 ★質問コーナー2  ★車検費用及び工賃について  ★質問コーナー3





先週月曜日に雪が降って以来、スケジュールが狂ってしまい、バタバタとしております。

 

中古で購入されたヤマハ製ブレンボをお持込ですが、それなりに古いため、シールとパッドは新品に交換し、装着しました。基本的にブレンボ製は、ピストンがコーティングされているためサビ等はないですが、フルードやシールの劣化はあります。今回も片方は、ピストンが固着している状態でした。内部を掃除しシールを交換しパッドも交換したので、動きが良くなりました。無事、装着し納車になりました。

  

別件で、先日の静岡からお持込の車両の続きです。1989年以前の車両でしたので、今回、点火系を1990年以降のデジタル点火方式に部品を総入れ替えしました。ステーターは同じタイプですが、1個送られてきたので、新しい方を組みました。ピックアップコイルは、デジタル点火用の1個のタイプです。スタータークラッチは新しいとのことでしたので、デジタル点火用のマグネットローター(新品)に交換するついでに移植しました。カバー類を外しているついでですが、クラッチフルード漏れ、エンジンオイル漏れがありましたので、クラッチレリーズ及びロッド用オイルシール、シフトシャフト部オイルシールを交換しました。

  

クラッチフルードは新品交換になりました。各部点検も同時に行いますが、いたるところの部品が純正状態ではなく、サイズが違ったりしますので、分解した所は、全て直していきます。バッテリーは補水し補充電しました。

  

点検中ですが、エアクリーナーとスポンジがありません。メインハーネスも後期型に交換です。ガソリンタンクは、内部に錆びがありました。

  

キャブレターですが、一部、部品位置間違いやダイヤアフラム回転1個、分解1個ありましたので、応急処置しました。アクセルワイヤーも装着がおかしくアクセルが重くなっていました。

    

点火系の部品を交換し、点火チェックです。旧型Vmaxの規定値は、火花性能が6mm以上ですので、点火チェックテスターでギャップを6mmに設定し、4気筒とも火花の状態をチェックしました。ちなみに連写してみました。1枚目が飛び始め、2枚目が飛んでいる状態、3枚目は終了です。左側がプラグキャップ側で右側は、シリンダーヘッドにアースしています。

 

点火系が問題無いので、燃料系を組み立てガソリンフィルターも錆が溜まっていたので、新品にしました。メインキーをオンにしたのですが、電磁ポンプが作動しませんでした。配線やリレーを点検し問題が無いので、電磁ポンプを点検しました。直接12Vを接続しても作動しないので、分解し、内部リレーの接点が焼損していたので、接点を磨いて復活させました。幸い燃料側のダイヤフラムは問題がなく無事燃料送れました。

  

バッテリーも何とか復活しました。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。レギュレーターの配線が加工されていましたので、元に戻しておきました。充電系は、平気そうです。

  

社外品の単品製作のステムキットと思われますが、シャフトの角度を変えてあり、キャスター角が少し寝ています。ただ、ステムベアリングは、ガタが出ています。フロント&リアブレーキマスターのフルードですが、交換時期不明です。

  

オーリンズリアサスですが、両側ともオイルが漏れ始めています。リアブレーキは、サポートはそのままでTZR系の83mmの4ポットキャリパーに交換されていますが、センターが出ていないので、あまりお勧めな状態ではないです。また、フロント&リアブレーキ及びクラッチのホースですが、交換されていて取り回しが良くなく、とりあえずフロントブレーキとクラッチは修正しました。しかたがないので、リアブレーキホースはそのままです。

  

フロントホイールのベアリングは、ガタと錆が酷いので交換しました。ガタがあるとホイールがまっすぐ回らず、ブレーキローターも偏芯するので、ブレーキの効きが悪かったり、ハンドルを切るとブレーキがかかったりします。他店でエンジンを交換しているので、各部の組み方が違っていたり、締まっていなかったりするので、できる限り元に戻しました。

  

  

交換した部品です。主に電気系ですが、色々なところが加工されていたりするので、元に戻すのに時間がかかりました。

とりあえず走行が可能になったので、試乗です。とりあえずエンジンとキャブレターは作動し、キャブレターの調整と同調は行ったので、エンジン関係は、普通の状態に戻りました。ただ、タイヤのサイズと寝かしてあるキャスター角のバランスが悪いので、走行性に影響が出ています。とりあえず、予算内で走行可能な状態まで持っていきましたので、一旦ご連絡致します。

2018.01.30 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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昼間は比較的暖かかったのですが、日が落ちてから気温が下がり、今はとても寒いです。本日は、当日作業等もありましたので、まとめ記事になります。明日は月曜日ですので、定休日になります。

以前から来ていただいている車両ですが、本日は、ダイノジェットST-1を組み込みました。レスポンスアップをご希望でしたので、第1段階として、昔からある部品でDJST-1を使用しました。純正のジェットニードルはクリップの段数を変更できないので、セッティング用にニードルを変更するためと、ダイヤフラムのリターンスプリングを弱いものに変更し、それに伴い、負圧検知用の穴を拡大しました。この組み合わせとイグニッションリレーの効果で、吹け上がりが軽くなったと思います。当日納車でしたので、昼間に試乗と調整を行っていましたが、今日は、新型VMAXの方に信号待ちで声を掛けられました。当店をご存知でしたので、とりあえず挨拶のみで失礼しました。加速テストを行っていましたので、試乗中は、なかなかお話ができません。作業終了後、無事納車になりました。

いつも静岡からいらっしゃるお客様で、ペイントの依頼をお受けしましたので、本日、塗装屋さんに渡しておきました。仕上がりましたら、ご連絡致します。いつも遠い所、ありがとうございます。

  

別件ですが、静岡のお客様からお預かりしている車両で、部品がほぼそろったので、修理していきます。

  

まだ、エンジンが不動ですが、先にパイロットスクリューの圧入栓を抜いておきます。

  

クラッチマスターの窓がふさがれているので、フタを開けて量の点検です。あまり綺麗でない上に量が減っています。エンジン側のレリーズよりフルード漏れがありますので、修理になります。ついでですので、オイル漏れしているシフトシャフトのオイルシールも交換です。

 

点火系変更のため、クランクケースカバーを開けるので、エンジンオイルを抜きます。オイルフィルターを外そうとしたら、後期型エンジン換装時に、前期型のフレームをそのまま使用している関係で、オイルフィルターが外せません。後期型のフレーム(一部のみ)への交換が必要です。

  

まずエンジン側から分解し点火系の部品を後期型(デジタル点火)に換装します。ケースカバーを外しました。前後のカバーで似たようなヘキサゴンボルトを使用していますが、場所によってボルトの長さが違います。前回別のお店で分解時にボルトの順番を間違ったようです。また、ガスケットをきれいに剥がしていないこととボルトのトルクが規定値以下だったようです。また、ダウエルピンの数も足りませんでした。マグネットローターの換装のため前期型ローターを外してスタータークラッチを移植しましたが、ローターを止めているボルトが規定値で締まっていませんでした。そのためローターとクランクシャフトのテーパー嵌合が緩く、プーラーで引っ張るまでも無く外れてきました。逆にスタータークラッチ部のボルトはオーバートルクでした。続きは、休み明けから行います。

2018.01.21 作業担当 ヤダ(矢田)



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最近、寒いのか気温が少し高いのか分からない時がありますが、東京はとりあえず今年は雪が降っていないので、今の所、乗れています。今週末ですが、スペース的に2台ぐらいでしたら修理でお預かり可能ですので、ご希望の方は、ご連絡ください。先着順になります。

  

  

車検と部品交換でお預かりです。バッテリーは、今回ゲルバッテリーに交換です。バッテリーシート(ゴム板)がなかったので追加しました。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。スパークプラグはNGK製JR8Cで、焼けもまあまあ揃っていたので、点検清掃のみです。エアクリーナーはK&N製ですので洗浄です。

  

ダイヤフラムは、回転も見られないので、平気そうです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。今回、お持込のASウオタニ製SP2キットです。整備後純正と交換します。

  

キャリパーは、前後とも点検清掃のみです。

     

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチとも交換です。どうしてもクラッチ側は、エンジン側で熱が掛かるので劣化が早いです。

 

継続検査は、いつも通り多摩陸事です。車検後、点火系をASウオタニ製SP2キットに交換しました。とりあえず説明書通り交換してあります。現状では、レブリミットは回転設定無し、点火マップは標準(ノーマルスペシャル)です。設定変更は、スイッチで切り替えできますので、納車後に切り替えてみてください。スパークプラグもそのままなので、NGK製JR8Cで、ギャップも0.7mmぐらいだと思います。説明書に書いてなかった事項がありましたので、ASウオタニに電話して確認しました。レブリミット及び点火マップの切替に際してですが、各スイッチの切り替えは、メインキーオフ時(エンジン停止)に行うのか、メインキーオン時(エンジン作動)でも可能なのかどうかが知りたかったので確認し、エンジン作動中にスイッチを切り替えても問題ないとの回答でした。デモ車2号機に組んでテストしてみますが、その際は、簡易的に走行中に点火マップ切り替えができるようにしてみたいと思っています。

最終チェックと試乗です。イグナイターとイグニッションコイル、プラグコード&キャップを交換したので、スパークプラグやキャブレターセッティングは触っていませんが、燃焼時の爆発が少しはっきりした感じがします。タイヤについては、リアタイヤが減ってきていますので、少し路面の凹凸を拾うと思います。納車可能ですので、よろしくお願いいたします。注意点ですが、イグナイターをASウオタニ製SP2に交換しているため、サイドスタンド戻し忘れ防止機能がカットされており、エンジン作動中でサイドスタンドを出したまま1速に入れてもエンジンが停止しないので、注意が必要です。スターター関連のセンサーやリレー類はそのまま生きていますので、エンジン始動時の手順は同じです。

2018.01.19 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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試乗していたら、信号待ちでアメリカ製アメリカンのライダーに、Vmaxって加速速いですねと声をかけられました。見た目は似ていなくもないですが、積んでいるエンジンの性格が少し違うので、好みだと思います。ここからは個人的な見解です。過去に両方乗ったことがありますが、市販されている状態での性格付けが違います。どのバイクが優れているもしくは一番とかではなくて、好きなバイクを選択して乗っていれば問題無いと思います。速いから偉いとか排気量が大きいから偉いとかの比較基準ではないと思います。個人的見解なので、前述のアメリカンライダーの方とは特になんの関係もないです。

 

点検を行った車両の整備の続きです。

  

エンジンオイルを抜き、スタータークラッチの分解です。手で簡単にボルトが緩む状態でした。オーナーの希望もあるので、新品交換します。

  

フロントフォークオイル交換中です。トップキャップのOリング、ヒビ割れているダストシール、錆びているクリップは交換します。クーラント漏れがあるので、クーラントを全量抜き、ガスケット類を交換します。シリンダー横のゴム栓はクーラント交換時に交換しないと劣化して漏れの原因となるケースが多いです。

  

デイトナのスライドオンオフスイッチが破損しているので、交換中です。左ハンドルスイッチの配線と絡んでいるので、左ハンドルスイッチの配線も一部取り出しました。ハンドルスイッチが純正ではないので、どの時点で配線を加工したかは不明ですが、流用加工のようで配線をハンダ付けしてあるのは良いですが、結線部分の絶縁を最小限の面積でテープで巻いてあるのは、問題があります。テープなので、接着力が弱くなったりすると取れたりズレることもあるので、ハンダ付けの部分が他と接触する危険性があります。プラス線がマイナス線やフレーム接触すると火が出たり、ヒューズが飛んだりしますので、剥がれないようにテープを巻くか熱収縮チューブを使用した方が良いと思います。目についた部分は直しましたが、100%は直しきれていないかもしれません。ハンドルスイッチはこのタイプでした。

  

今回交換した部品です。ナンバープレートホルダーはオリジナル品に交換しました。キーホルダーもダミーダクトを傷つけない大きさで柔らかいゴム製です。バッテリーの写真、忘れました。

最終チェックと試乗です。納車可能ですので、よろしくお願いいたします。

2017.01.19 作業担当 ヤダ(矢田)



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やはり朝一だと気温が低いので、チョークを使用しても、すぐにはエンジン回転が上がらず少しアクセルを開けて、空気を送ってやらないと始動しづらい季節になりました。最近のインジェクション車両や4輪車だと燃料噴射やアクセル開度等もコンピューターが制御しているので、水温センサーや吸気温センサーで補正して自動制御でかってやってくれますが、キャブレター車だとうまくやらないと1発で掛けられません。

  

修理と点検でお預かりです。ナンバーに車検のステッカーが無いので、車載の車検証で車検期間が有効であることを確認しましたが、ステッカーを貼らないと違反です。外装を外して点検しますが、エンジン下にクーラントが漏れていました。ラジエター下のオンオフバルブから漏れていますので、クーラント全量交換と各ガスケット&Oリング類交換になります。

 

リザーブタンクが空になっています。ラジエターキャップを外しても水位が下がっているので、以前からクーラント漏れがあったようです。エンジンオイル混入は見られないので、セパレーター修理は平気そうです。また、オンオフバルブ部以外からは、漏れた跡が見受けられないので、その他の部分は、とりあえず平気そうです。

 

台湾製並行輸入物のGSユアサ製の液式バッテリーですが、現時点でクランクを回せませんでした。充電してもダメそうなので、バッテリー交換になります。一応、ジャンプスタートして充電系の点検です。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

 

エンジンを始動してみましたが、やはり1番気筒が点火しておらず、3気筒になっていました。点火系統を点検しましたが、イグナイター、イグニッションコイル、プラグコード&キャップまでは正常でした。スパークプラグは、1番気筒のみダメになっていました。写真だと左から4-3-1-2番気筒です。スパークプラグを4本交換し、正常に戻りました。

  

 

社外品の電圧計が埋め込まれており、気になったので、バッテリー端子部分と比較してみました。最初がエンジン始動後(ヘッドライト点灯時)でこの時点で0.7Vずれており、次は、電動ファン作動時(ヘッドライト点灯)ですが、ずれが1.2Vと大きくなっています。電圧計も誤差があり、また、接続する場所で電圧が変わってくるので、どこの場所の電圧が知りたいか、また、どのぐらいの精度の電圧計かを知っておかないと正確な判断ができません。

  

バッテリーが弱っているとクランクが回せず逆回転して、スタータークラッチ部で金属の打撃音が出ますが、バッテリーが正常だとエンジンが始動でき、スタータークラッチ部の状態の判断が難しいです。スタータークラッチを止めている3本のボルトが緩んでいるかどうかは、初期段階だと判断しづらく、分解しないとわからい場合もあります。悪化してくるとスタータークラッチが滑る音が出てきますので、その場合は判断しやすいですが、初期はあまり出ないので、なかなか難しいです。フロントフォークは、ダストシールがヒビ割れており、その下のクリップも錆びているので、トップキャップのOリング、フォークオイル、ダストシール、クリップを交換する必要があります。

バッテリーは外してみましたが、極板の劣化も見受けられますので、交換になります。修理のお見積りをお送りしましたので、ご返事ください。よろしくお願いいたします。

明日15日(月曜日)は、定休日でお休みです。

2018.01.14 作業担当 ヤダ

 

 



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寒波のせいか、夜と朝は気温が低く寒いです。旧型Vmaxはキャブレターなので、気温が低いとガソリンが液体のままエンジンに入り、始動性が悪化します。点火しない状態でセルモーター回し続けるとガソリンを吸いこみ過ぎるので、スパークプラグがカブり、火が飛ばなくなり余計に始動できなくなるので、要注意です。

  

キャブレターを分解組立した車両の続きです。フロントフォークの点検も頼まれたので、中身を見るために、今回は、フォークオイルを交換し部品を見てみました。トップキャップとインナーカラーは純正でした。

  

スプリングは、中期型(1994~2002年)の純正でした。インナーチューブは色が違うので、社外品だろうとは思っていましたが、やはり社外品で、純正とは少し寸法が違うようです。入っていたオイルは、色からするとヤマハ純正(カヤバ製)でしたが、油面が20mmほど高かったです。分解していないので、インナーチューブが短いのか、組み方でストロークを短くしているのかは不明ですが、伸び切った状態で純正の全長より5mmほど短くなっています。インナーチューブ以外は、純正部品でした。

  

とりあえずフォークオイルをスペクトロ製に入れ替えて、組み立てて装着です。エンジンオイルを交換しました。オイルフィルターは社外品でしたが、フィルター内部のオイルのみ捨てました。中身の構造は、純正より、簡略化したような作りでした。紛失していたリアブレーキキャリパーのカバーは、装着しました。その際に、パッドの抑え板は、既定位置に戻しました。

  

クーラントを全量抜き、ウォーターポンプのオーバーホールを行いました。ついでにサーモスタット周辺のOリングや、パイプ類も交換しました。シリンダー横の栓を抜かいないと全量交換になりません。ここのゴム栓は、交換されたことがないようで、ヒビ割れるぐらいに劣化していました。

  

今回外したり、交換した部品です。水回りの劣化部品、キャブレター内部の部品、スパークプラグ等を交換しました。サブフレームは、外して、純正のボルトに交換しました。

中古車で購入されて以来、調子が思わしくなかったようで、キャブレターを分解組立し、スパークプラグをNGK製JR8Cの新品にしましたが、すぐには、燃焼状態が正常に戻らないので、しばらく様子見です。走れば、その分、状態が安定してくるので、しばらくこのまま乗った方が調子が戻ってくると思います。キャブレターのセッティングは、純正の状態より、少し薄めです。いままでカブリ気味でカーボンが付着しているようなので、少し薄くして燃焼温度が上がるようにしました。うまく燃焼温度が上がれば燃焼室のカーボンが焼けるので、状況が良くなるはずです。フロントフォークは、オイルを交換し組みなおしたので、以前よりは、動きが良くなっています。

最後に、オーナーと相談の上、リアサスをオーバーホールの出すことにしました。とりあえず、現状で納車可能ですので、よろしくお願いいたします。

2018.01.13 作業担当 ヤダ

 

 

 



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今年の新年最初にお預かりした車両の点検から始めます。

  

お預かりした次の日の朝、移動しようと思ったら、ポンプの穴から水が漏れていました。ポンプは修理しますが、漏れている箇所を直すと次に弱いところから漏れるケースが多いので、サーモスタット周辺も点検して交換になると思います。

  

バッテリー交換時にこの部分のプレートを外すことになりますが、プレートの前側は、グロメットがあるので、フレームに差し込み、後ろ側がボルト止めです。前側がフレームに差し込まれていないことが多いです。エアクリーナーは、ヤマハ純正新品でした。若干汚れがあるので、キャブレター調整前に掃除します。ダイヤフラムですが、4気筒とも回転していました。分解はしていないようです。

バッテリーは、現時点では、電圧容量とも平気そうです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。クーラントは漏れてはいますが、エンジンオイル混入は無いので、セパレーター部は平気そうです。

 

スパークプラグは、NGK製イリジウムプラグでしたが、3番気筒がカブって死んでおり、ほぼ3気筒になっていました。プラグの写真は、左から4番、3番、1番、2番です。先端の写真は、火が飛んでいる2番と死んでいる3番の比較です。火が飛んでいるとその部分のみカーボンが付いていませんが、3番は真っ黒です。プラグキャップにつないで点検しても火が飛びませんでした。

  

メーターケーブルに押されて、ブレーキホースが、フロントフェンダーと接触し、被膜が摩耗していました。また、フロントブレーキ、クラッチ側ともホースの通し方がズレています。

  

キャリパーですが、3個ともパッドは残量あり。リアは、カバーが無く、パッド抑え板が前後逆です。後ろに押えると、ブレーキをかけた際にパッドが前側(回転方向)に当たり音が出ます。

  

各部、配線や、ホースの通し方が、おかしくなっているので、走行時に擦れる可能性があります。

   

  

フロントフォークですが、インナーチューブが社外品のような気がします。また、アウターチューブが車両の年式とあっていないので、アッセンブリで交換されていると思います。また、ステムベアリングは、若干の劣化はあるものの調整範囲で大丈夫ですが、締め付けが緩すぎです。フロントフォークですが、一応、左右のトップの高さは合わせた方が良いと思います。エア圧は、0でしたので、0.4(標準)にしました。

   

オイルフィルターは、純正ではなくベスラでした。過去に社外品で分解していたケースがあったり、リリーフバルブや、設定油圧の件もあるので、当店で交換する場合は、ヤマハ純正品を使用しています。フレーム前側の左に登録形式とカラーコードのステッカーが貼ってあります。5GK7は2001年モデルで2000年5月発売、カラーコードAは、ニューシルバーダスト(ヤマハ名)という色ですが、通称は、カーボン2です。隣の写真は、デモ車2号機で、5GK5で2001年モデル、2000年5月発売です。通称カーボン1は、国内仕様最終型と同じでグレーっぽいカーボンになります。

ガソリンタンクは、新品に交換済みでした。

  

前回、リアホイールを外した際だと思いますが、リアのアクスルナットがほぼ閉まっていませんでした。セルフロックナットなので、脱落しなかったのだと思います。スイングアームの右側のボルトとナット部分ですが、フレーム側の形状が少しおかしいので、ロックナットがうまく締まっていませんでした。次の写真は、別車両です。仕方がないので、センターのボルトを規定値で締め、ナットを規定値で締めなおしました。

  

Vブーストコントローラーの配線がおかしいので、直しましたが、負圧センサーのカプラーが抜けたままだったので点火進角の負圧補正がなかったようです。以前のバッテリーが液式だったようで、その際、ブリーザーパイプが抜けていたらしく、排出された希硫酸で腐食している部分がありました。

  

ダイヤフラムの点検で外した際ですが、エアジェットの様子がおかしいので、外してみました。腐食していたので、磨きましたが、番手が消えており不明でしたが、この部分は、エアジェットなので、通常腐食しません。

  

気になって、4個ともジェットを外しましたが、同じように腐食しており、正常な#170のジェットと比べても、穴が小さく(簡易的に楊枝を刺してみました)腐食具合からするとガソリンに浸かっていたと思われ、メインジェットの#152.5ではないかと思います。エアクリーナー側のジェットは、#90でしたので、まだ、開けていませんが、キャブレター内のメインジェットが間違って#170になっている可能性があります。

  

各フルードです。クラッチ側はエンジン側とつながっているので、熱がかかりやすく早く劣化しますが、フロントブレーキとリアブレーキの色が違いますので、交換時期が違うと思われます。また、フロントブレーキとクラッチフルードは、劣化ではなく、細かいゴミが入っています。

一応、現状で試乗してきました。試乗前にキャブレター同調とパイロットスクリューの点検を行いましたが、同調は、全くあっておらず、パイロットスクリューも4番以外は反応しない状態でした。プラグは3番が死んでいましたので、とりあえず生きていた中古のJR8Cを試乗用に装着し、ある程度同調を合わせてから試乗しました。オーナーの感想通り、プラグがカブり易く、また、アクセルの反応が悪く、乗りにくい状況で走行はできましたが、キャブレターのセッティングが全体的に濃い状況でした。フロントフォークは、走行時もあまり動きが良くなかったです。リアサスも左側がオイル漏れしており、伸び側のダンピングもおかしいので、次回にでも、オーバーホールした方が良いと思います。

  

試乗後、原因を判断するためキャブレターを外しました。ヒューズ部分も外しましたが、後付配線がイグニッション配線(点火系統)に接続されていたので、シグナル系統に移動しました。点火系から配線を分岐するとバッテリー点火のため火花が弱くなるので、接続しない方が良いです。電気の流れは、水の流れと似ているので、元栓の水圧を変えずに水道管を2本にすると1本当たりの水圧が落ちるのと似ています。写真の#90のジェットはエアクリーナー側です。

  

キャブレターを外しました。メインジェットは、フロート室の裏蓋を外すと見えるので、見てみました。予想通り、#170が入っていました。標準が#152.5なので、これだと濃すぎてまともに走れなかったと思います。

    

キャブレターの組立状態が信用できないので、一旦全分解し、組み立てし直しになります。メインジェットは、全て#170でした。また、長期不動車だったようで、キャブレター内部でガソリンが腐食した跡があり、腐食しているメインジェット#152.5、スロージェット#37.5は交換し、他の腐食部分は掃除、ダメなゴム類は交換になります。油面もそろっておらず、また、締まっていなかった部分があったり、部品が足りなかったせいで、2次エアを吸っていた部分もあり、部品を足して組み直しになります。過去のどの時点からメインジェットとエアジェットが入れ替わっていたかは不明です。中古車でオーナーが購入した時点から調子が悪かったとすると、不動車を中古車にする時点でキャブレターを分解した際かと思われます。

2018.01.08 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 



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年始休み明けの3連休も終わりました。現在、雨が降っています。本日営業していましたので、明日、9日の火曜日は、振替定休日で休みです。

 

去年、点火せずでメインハーネスを修理した車両です。その後は、問題無く走っているそうです。今回は、リアホイールベアリング交換です。通常は、タイヤ屋さんでタイヤ交換と同時の方がお勧めですが、リアホイールは交換できなかったそうで、リアのみベアリング交換です。右側は、両面シールのボールベアリングですが、左側は、ニードルローラーベアリングですので、ちょっと面倒です。右側のベアリングを抜き、カラーを外すと内側から切り欠きが見え、叩けそうですが、びくともしません。今回は、表からプーラーで引っ張りました。部品をお持込でしたので、ハブダンパーのセレーション部も一度外し、グリスアップとOリング交換、ギアケースとの間のダンパーゴム交換も行いました。

2017.01.08 作業担当 ヤダ(矢田)



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本日(1月5日)より新年の営業を始めました。今年もよろしくお願いいたします。去年の依頼は、可能な限り去年で片づけていますので、現状は、順次受付可能です。お預かりも可能な状態ですので、修理や点検、車検等をご希望の方は、ご連絡ください。よろしくお願いいたします。

 

昨年末に預かった車両から手を付けています。メインハーネスとピックアップコイルの点検から始めました。現状では、初期型アナログ点火のイグナイターが内部破損しているため、1番及び2番気筒が点火していません。ただ、メインハーネスも各部痛んでいるため、できれば交換が望ましいです。一部部品が欠損しています。また、フロントホイールは、ガタがありますので、外していませんが、恐らくホイールベアリングがダメです。フロントフォークも右側がオイルが漏れてきており、インナーチューブ可動部に点錆が出ているため、フォークシールを交換しても長くは持たないと思います。点火系の部品待ちですが、明日にでも一度、ご連絡します。

コンディションレベルチェックパックAで、メインの修理は、キャブレター周りでお預かりです。明日から始めます。結果が出ましたら、予算と合わせてご連絡致します。

2017.01.05 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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