ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
ホームページアドレス:http://www.right-arm.jp/←※クリックでホームページ出ます。
 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
 ℡:042−497−6758 
お電話を頂く場合は、営業日の営業時間内でお願いいたします。

 定休日 毎週月曜日 営業時間:AM11:00〜PM20:00
※月曜日が祝日の場合、定休日は、火曜日に振替になります。

 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

★オリジナルパーツ発売中  ★Vmaxデモ車製作日記  ★質問コーナー
 
★Vmaxデモ車仕様諸元  ★新製品企画募集中  ★ユーザーズレビュー
 ★質問コーナー2  ★車検費用及び工賃について  ★質問コーナー3





色々あった2020年もあと3日となりました。今年は、ご来店頂きありがとうございました。年末年始の休業ですが、12月29日~1月4日になります。ご質問や、コメント等は、本年度の受付は終了していますので、来年、1月5日以降にお願いいたします。みなさん良いお年をお迎えください。

 

2020.12.28 ヤダ



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旧型Vmaxのお客さんは、長く乗っている方が多いので、時々旧型Vmax同士の車両入れ替えが発生します。ある程度カスタムをされた車両で、走行距離が延びて、各部痛んできた場合で、程度の良い距離の少ない中古車を買ってきて、今までの車両からカスタム部品等を新しい中古車に移植することがあります。組みかえると最終的に、見た目は同じで、フレームとエンジンをリフレッシュした車両になります。以前の車両はノーマルに戻してお客様が売却することになります。

  

常連のお客様が新しい中古車をお持込になり、ベース車両として部品を移植する作業でお預かりです。部品移植を始める前に、コンディションレベルチェックパックで現状把握から行います。劣化した部分があれば、先に修理を行う予定です。外装を外して点検から始めます。

  

エンジンオイルの種類は不明ですが、納車前に交換したばかりだということなので、点検のみです。エンジン始動前と始動後の油面です。

  

パイロットスクリュー部の圧入栓が入ったままなので、抜いてから点検調整です。他店でキャブレターを外したようで、アクセルワイヤーのステーが曲がっています。修正しました。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうですが、交換時期が不明なので、後ほど全量交換です。

 

バッテリーは、純正で点検のみです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

タイヤは、前後ダンロップで、新しいです。フロントブレーキローターは、社外品で、旧型Vmax用ではないので、ボルトがフォークに当たっており、後程交換です。リアブレーキ回りは、そのまま使用します。

  

Vブーストジョイントのバンドを締めすぎてゴムが切れているので、後程交換です。

  

リアサスは、プログレッシブ製のローダウンショックですが、後程交換です。

  

社外品のフォークガードが付いていますが、オーナーのご希望により取り外しです。

  

リアホイールのカラーですが、車体右のベアリング外側のカラーが表裏反対です。後ほど修正です。ガソリンタンク内部はサビもなく平気そうです。

  

 

フルードは、直近ではないですが、交換されているようです

 

  

エアクリーナーは、ヤマハ純正の新品でした。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので平気そうです。

  

プラグキャップとコードは、新車時の部品です。スパークプラグは、純正でしたので、後程交換です。

  

フロント側にエンジンハンガーがついていたのですが、この部分は、ラバーマウントでさらに隙間ができておりエンジンが遊んでいるので、純正に戻します。エンジンの重心位置からいうとエンジン前部上側とエンジン後下側のマウントが重要かと思います。

 

一旦この状態で、最終チェックと試乗です。大きな問題は無いので、この後、部品の移植に進みます。

  

フロント周りは、移植部品が多いことと、フォークオイルの交換があるので、分解です。クーラントは、全量交換とL字パイプの交換をご希望でしたので、クーラントを抜いた際に新品交換しました。

  

キャブレターは他店で分解されていますが内部点検と今回純正マフラー加工を行ったので、セッティング変更もあり、分解組立、同調になります。キャブレターを外したので、この間にVブーストジョイントのゴム4個交換です。今回交換した部品類です。

 

ハンドル周りやメーター―回りは、新旧の車両の部品を組み合わせて再構築です。

 

最終チェックと試乗です。フロントブレーキローターは、お持込の純正中古に戻しました。スイングアームは、ロイヤルスター加工品がついていたので、純正を溶接加工し交換しました。リアサスは、オーリンズに交換です。その他、部品を戻して、無事納車になりました。

2020.11.28 作業担当 ヤダ(矢田)

 

お客様が手持ちの部品を装着した際に、一部組み合わせで不具合があったので、調整しました。一旦完成だと思います。

2020.12.22 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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今年は、例年になく忙しくガレージでの営業は、12月28日で年末年始の休業に入りましたが、事務仕事を行っています。来年の営業開始は、1月5日からの予定です。よろしくお願いいたします。

  

車検と整備でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター ギアオイル交換中です。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうなので、全量交換のみです。

  

クーラント全量交換中です。スパークプラグは、NGK製イリジウムプラグです。点火系が逆車のノーマル状態では使用に適しませんが、この車両は、逆車がベースで、イグナイターは国内仕様、オリジナルイグニッションコイル、イグニッションブースター等に交換していますので、イリジウムプラグでも使用可能です。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので平気そうです。

 

バッテリーは、点検と補充電のみです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

前後ホイールは、PVM製のマグホイールで、今回、前後タイヤ交換です。ダンロップ製ロードスマート4です。

  

前後キャリパーは、点検清掃のみです。

  

フロントフォークオイル交換中です。ダストシールとトップキャップのOリングも交換しました。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3か所とも交換です。

  

今回交換した部品類です。車検は多摩陸事です。

 

最終チェックと試乗です。今回は、特に修理は無く、タイヤも含め消耗品交換のみです。無事納車になりました。

2020.11.07 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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中古車を購入されてコンディションレベルチェックパックを受けられた方は、状態によっては、数回に分けて修理を行うこともあります。ただ、ひと通り整備したあとは、標準状態に近く戻るので、後は、消耗部品の交換程度になることが多いです。

  

クーラント漏れ修理と部品交換でお預かりです。外装を外して作業に入ります。

  

クーラントは、エンジンオイル混入は無さそうですが、サーモスタットのフタのOリング部より漏れていますので、周辺も合わせて修理です。

  

クーラントを全量抜き、パイプ類や、O リング類の交換です。

 

お客様お持込のバッテリーです。当店で販売はしていませんが、お持込での交換は行っています。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

  

前後ブレーキパッド交換です。今回交換した部品類です。

  

最終チェックと試乗です。クーラント漏れチェックとブレーキチェックです。前後パッド交換ですので、ブレーキの効きが甘いです。無事納車になりました。

2020.11.12 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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バッテリーですが、大まかに言って旧型Vmaxに使用されている種類は3種類で、秋月電子扱いの台湾製バッテリー、各種ゲルバッテリー、各種MFバッテリー、液式バッテリーです。密閉式バッテリーは、構造上内部配線断裂(突然死)が発生すると全く作動しなくなります。個体差もありますが、走行しての充放電だと満充電にならないことが多いので、たまに補充電で満充電にした方が寿命が長くなることが多いです。ただ、ガレージ等で充電器を常時繋いでいると、充放電を繰り返すので、場合によっては、寿命が短くなることもあります。

  

バッテリーの突然死でレッカー入庫です。新品交換なので、バッテリーを外してしまいます。

 

 

外したバッテリーを一応点検です。内部断線しています。

  

新品バッテリーを搭載し、点検です。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

 

都合上、試乗に行けないので、ガレージ前で撮影です。無事納車になりました。

2020.11.14 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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年式の古い車両は、歴史があるというか、新車時から時間がたっているので、過去に何らかの修理が行われている場合が多く、正しく修理が行われていれば問題無いのですが、修理の際に、合わない部品を使用したり、組み付けに問題があったり、不具合の原因を特定できず、関係の無い箇所の部品を交換していたりした場合、再度、修理が必要になったり、余計に悪化する場合もあります。

  

エンジンオイル交換とクラッチフルード漏れ、配線点検でお預かりです。クラッチレリーズを交換する前に、エンジンオイルを交換してしまいます。

  

修理をした場合、試乗をすることが多いので、最低限の点検は行います。リアタイヤの空気圧を点検していて気が付いたのですが、エアバルブキャップが社外品で、純正キャップの場合は、丸いゴム板が入っているのですが、Oリングで代用してあり、さらに最悪なのは、締めこんだ際に、Oリングがバルブ側に入ってしまい、バルブを少し押していてエア漏れの原因になっていました。社外品のエアバルブを使用する場合は要チェックです。クラッチレリーズを交換中です。ほとんどの場合、プッシュロッド部のオイルシールも同時交換しています。オイルシールが劣化するとエンジンオイルが漏れるので、2度手間になら無い様にしています。

  

フルードは一度完全に抜くので、新品フルードで、エア抜きです。グリップヒーターが使用出来無いので、配線点検です。バッテリー部の電源取出し部のリレーが作動していなかったので、修正し、グリップヒーターのスイッチ部までは電源が来るようになったのですが、スイッチから、グリップ側に出力されないので、スイッチがダメだと思います。

  

リアブレーキスイッチのステーの角度がおかしくブレーキを踏んでもスイッチが作動しないので、修正しました。シフトペダルのゴムとシフトリンクのカバーを交換し、グリスアップしました。

 

今回交換した部品類です。

  

最終チェックと試乗です。クラッチレリーズを交換すると動きが良くなるので、クラッチレバーを握った際の感触が良くなることが多いです。シフトリンクのグリスアップを行うとシフトチェンジののタッチが柔らかくなることが多いです。無事納車になりました。

2020.11.19 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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自分もそうですが、便利なものがあると使ってしまい、丁寧さが無くなったり、手間を省いたりしてしまいます。車やバイク、家電やスマホにいたるまで、便利で楽になっていますが、機械任せで楽をしていると、自分が退化している気がします。記憶力や、学習能力が落ちてきていると思います。

  

12か月点検整備でお預かりです。エンジンオイル交換中です。

  

SR系と同じですが、オイルフィルター自体を交換するタイプです。フォークオイル交換中です。

 

バッテリーは、ゲルバッテリーを使用しており、点検のみです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

フロントブレーキフルード交換中です。

  

スパークプラグとエアクリーナーは、点検清掃のみです。

 

リアブレーキは、ドラムなので、ブレーキシューを外して点検清掃のみです。

 

最終チェックと試乗です。ダメになる部分は、ほぼ直してあるので、特に問題は無いですが、次回点検時は、タイヤを交換した方がよさそうです。無事納車になりました。

2020.11.27 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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車もバイクもそうですが、少し古めの車両の場合、問題となるのが電子関係の部品になります。かなり古い車両の場合は、電子部品が少なく、機械と電気が多いので、直せる場合が多いですが、電子関係だと専用部品が多く、なかなか大変です。

  

12か月点検整備でお預かりです。エンジンオイル、ギアオイル交換中です。オイルフィルターは交換しませんが、中身のオイルは捨てます。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは回転や作動不良は無いので平気そうです。

 

スパークプラグは、NGK製JR8Cで、今回は点検清掃のみです。

  

 

前後キャリパーは、点検清掃のみです。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

バッテリーは、突然死を回避するため純正液式です。ただ、電圧が低いので、補充電等の電圧管理が必要です。点火系は、リミッター関係の作動が怪しいので、ASウオタニ製のSP2フルパワーキットに交換です。

 

今回交換した部品類です。

  

最終チェックと試乗です。社外品の組み合わせが多く、車検時に他店でキャブレターの状態を変更したこともあり、スロージェットを最後に変更しました。無事納車になりました。

2020.12.02 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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お客さんで、Vmax以外にバイクを所有されている場合もあり、常連さんで、ヤマハ車に限り整備を受ける場合もあります。その際、部品を注文しますが、1990~1999年ぐらいの車両でも、ほぼ外装や大物の部品の在庫は無く、消耗部品がかろうじて出るぐらいになっています。まあ20~30年前の車両なので、仕方がないと思いますが、事故修理等は非常に大変です。年式が古い車両は、事故に注意して乗った方がよいです。旧型Vmaxも国内仕様専用部品や逆車でも外装部品は、無い場合が多いです。

  

DT230ランツァの12か月点検整備でお預かりです。ギアオイル交換中です。

  

スパークプラグは、今回交換しました。エアクリーナーも交換です。

  

フロント&リアブレーキは点検清掃ですが、リア側の写真を忘れました。今回、クーラントは点検と補充です。

  

  

  

前後ブレーキフルードは、交換です。

 

  

バッテリーは、補充電し、充電電圧を見ました。充電系は平気そうですが、1日置くとバッテリー電圧が下がるので、新品に交換しました。

  

バッテリー交換後のエンジン始動前と始動後(ヘッドライト点灯時)の電圧です。

 

今回交換した部品類です。スポンジ系は、劣化が早いので、定期交換した方が良いです。

  

最終チェックと試乗です。ちょっとタイヤが固くなり始めていますが、他に特に問題は無いので、無事納車になりました。次回点検時は、タイヤは交換した方が良いです。

2020.12.04 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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個人的にバイクの乗るようになってから長く、その後、バイク業界に入ってからも長いので、たくさんの車両とお客さんを見てきました。フルノーマル車両のままの方は少なく、お客さんの好みや、使用方法によってカスタムしていることが多いです。趣味が似ているお客さんは、なんとなく似ている方が多く、カスタムの趣味も似ていることが多いです。

  

車検と整備でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や、漏れ等は無いので、全量交換のみです。

  

クーラント交換中です。フロントフォークオイル交換中で、ダストシールとトップキャップOリングも交換しました。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので平気そうです。

 

スパークプラグは、NGK製JR8Cで、今回は、点検清掃のみです。

 

バッテリーは、点検と補充電です。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

 

キャリパーは、前後とも点検清掃のみです。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3か所とも交換です。フロントブレーキとクラッチは、マスターのダイヤフラムを交換しました。

  

今回交換した部品類です。車検は、多摩陸事です。

  

最終チェックと試乗です。現時点で、特に問題は無いですが、フロントフォークのインナーチューブが曲がっており修正出来無いので、オイルシールがダメになったら、左右インナーチューブ交換になります。無事納車になりました。

2020.12.06 作業担当 ヤダ(矢田)



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毎年のことですが、急に気温が下がるとクーラント漏れ修理が増えます。気温が下がるとゴム類も固くなり、収縮しますので、元々劣化があると漏れ始めます。別件ですが、気温が下がると前後タイヤの内圧も下がり、タイヤの表面も固くなりますので、この時期は、空気圧のチェックとタイヤの溝、製造年月日の点検も重要です。大体ですが、タイヤの左側面に数字4桁が刻印されており、頭二ケタが製造週、下二ケタが西暦の下二ケタです。例として、3020となっていた場合は、2020年の30週製造です。1年365日ですので、おおよそ1週~52週です。毎日、お客さんの車両の試乗を行っていますが、種類によってグリップは違いますが、一般的なタイヤの寿命としたら、製造後4年までかなと思います。(Vmaxがほとんどで、タイヤもほぼ同じ銘柄なので製造週で比べた感想です。)

  

クーラント漏れ修理でお預かりです。

  

クーラントはエンジンオイル混入等は無さそうですが、ウォーターポンプの下側とサーモスタットのフタのOリング部から漏れています。

  

クーラント全量抜き中です。

  

ウォーターポンプは、外してオーバーホールです。純正の車高で純正のサイドスタンドでしたら、ウォーターポンプを外してもエンジンオイルはほぼでないです。今回交換した部品類です。水回りのパイプ、Oリング類です。

  

最終チェックと試乗です。水漏れ修理をしているので、一旦水温を上げ、試乗し、電動ファンが回る温度まで上げ、試乗から戻り、翌朝、水温が下がった時点で漏れが無ければ大丈夫です。無事納車になりました。

2020.12.09 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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旧型Vmaxの整備に携わるようになって長いですが、担当した車両の数だけオーナーを見てきました。大まかに言えば、旧型Vmaxのオーナーのタイプは、2通りに分かれると思います。乗りたいからみなさん購入されるわけですが、好みに合う方と合わない方がいて、合う方は、購入後、長く所有されていて、合わない方は、早くに売却されています。また、一度、旧型Vmaxに乗り、売却後、再度購入される方もいらっしゃいます。他メーカーに同じジャンルのバイクが無いことありますが、Vmaxは、Vmaxというジャンルの乗り物だと思います。

  

コンディションレベルチェックパックと部品装着でお預かりです。外装を外して点検から始めます。

  

前後タイヤは、ダンロップ製で2018年夏ごろ製造で、3割ほど摩耗、空気圧若干低めでした。

  

エンジン始動前と始動後の油面です。

  

オイルフィルターは、社外品でした。Vブーストジョイントののバンドが締めすぎでしたので、少し修正しました。締めすぎなことが多く、そのまま使用するとゴムジョイントが切れます。

  

パイロットスクリューの圧入栓が入ったままなので、抜いてキャブレターの点検と調整を行います。

  

左右に前オーナーによる立ちゴケ跡があり、シフトペダルが曲がっていました。バッテリーは、純正ユアサのようです。液面は規定値内でした。

  

フロントフォークの締め付け位置が違い、トップブリッジに対して、インナーチューブ上端の位置が右の方が低くプラスチックキャップまで締められていたので、キャップが外れませんでした。左右の高さは修正しました。また、エア圧が0でしたので、規定値に戻しました。エア圧で車高が変わります。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いようです。交換時期は不明です。

 

長期不動車のようで、ガソリンタンク内が錆びています。

  

リアサスは、新車時部品のようですが、劣化があり、バンプラバーがダメです。

  

現時点で、オイルシールは平気そうです。クリップは若干錆びています。

  

 

ブレーキパッドは、ヤマハ純正で、残量はありますが、キャリパーの清掃は行った方が良いと思います。

  

エアクリーナーは、純正で、新車時部品のようですが、上面のスポンジが劣化しています。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無さそうです。

 

バッテリーは点検のみです。純正液式としたら問題無いと思います。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

クラッチレバーを交換したようで、ロッド先端の真鍮ブッシュがなくなっていたので、追加しました。

  

 

各フルードは、交換時期不明です。

  

スパークプラグは、純正で、左前後の気筒がカブっていました。キャブレターを調整して、NGK製JR8Cに交換しました。リアバンクのプラグコードは、バッテリー交換時に外したようで、接触不良を起こしていました。修正済みです。

  

リアサスですが、左側が反対になっていました。伸び側ダンパーの数字側が外側です。納車前に荷掛けフック追加しました。

  

ヨシムラ製のメーターをお持込で追加しました。最新タイプで、2カ所の温度を切り替え表示でした。水温と油温のセンサーを装着しました。今回交換した部品類です。テールランプは、片方が切れていました。

  

最終チェックと試乗です。最終型で、走行距離は少なかったのですが、長期不動車で保管が良くなかったことと、今までの整備状況が良くなく、本調子になっていません。キャブレターについては、一度、全分解した方がよいように思います。一旦納車になりました。

2020.12.13 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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今日が12月27日ですので、後、4日間で今年が終了します。今年の印象は忙しかったになりますが、状況はかなり変わりました。感染症がはやり、最初は、お客さんが減ってしまうかと思ったのですが、バイク屋さん自体の数が減り、旧型Vmaxを見てくれる店も減り、YSP店等で修理を断られるお客さんが増え、新規の方が増えました。ただ、メーカー側の対応がヤマハに限らず悪くなり、逆車についての対応が冷たくなり、部品の入荷も時間がかかるようになりました。また、ヤマハの逆車を扱っていたプレストコーポレーションも無くなり、YSP店の数も減り、国内市場の販売台数の減少もあり、あまりいい状況では無いように思います。とりあえず、体力のある間は頑張れるとは思います。

  

車検と水漏れ修理、部品交換でお預かりです。エンジンオイル、ギアオイル交換中です。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。

  

クーラントは、エンジンオイル混入は無かったのですが、ウォーターポンプから漏れているので、ウォーターポンプのオーバーホールです。写真を忘れました。スパークプラグは、NGK製JR8Cで、今回は点検清掃のみです。

 

フォークオイル交換中です。ダストシールとトップキャップのOリングは交換しました。

  

フロントブレーキキャリパーは、お客様お持込で、FZ用のMOSキャリパーに交換です。合わせて、ブレーキマスターは、ゲイルスピードのラジアルポンプタイプ、ブレーキホースも同時交換しました。写真忘れました。

 

リアブレーキは、点検清掃のみです。

  

クラッチマスターは、フルード交換とダイヤフラムを交換しました。

  

リアブレーキは、フルード交換のみです。

 

フロントは、全て新品部品ですので、新しいフルードを入れてエア抜きです。

  

今回交換した部品類です。フロントブレーキは、アセンブリで外しました。ウォーターポンプは、中身の消耗品をすべて交換しましたが、漏れていた原因が、メカニカルシール部分のセラミック部がヒビ割れていました。

 

車検は、多摩陸事です。

 

最終チェックと試乗です。以前にフロントフォークを加工し、スプリングのレートも変更してあったので、ブレーキの制動力を上げて、ようやくバランスが取れました。無事納車になりました。

2020.12.13 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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旧型Vmaxの点火方式は、バッテリーを使用したトランジスタ点火で、前期(1985~1989)のアナログ点火と後期(1990~2007)のデジタル点火になります。前期型は、ピックアップコイルが4個あり、点火系が4系統あったのですが、後期型は、ピックアップコイルが1個になりました。前期型は確認していませんが、後期型は、不具合事例で、排気上死点手前でも点火していたようで、フロントバンクカムシャフトタイミング間違え事例でも点火し燃焼しており、爆発順番が、通常の1-3-2-4ではなく、1-2-3-4でエンジンがかかっていました。当然、前後の吸気工程がかぶるのでVブーストバルブが開くと吸気不足になっていました。

  

トップカバー付近異音とマフラー部アフターファイヤーの修理でお預かりです。外装を外して、各部点検です。作業前に試乗しましたが、機械的な不具合ではなく、電気的な不具合のようでした。

  

以前にも入庫したことがあったのですが、その際不具合のあったキャブレターは、アセンブリで交換されているようです。ガソリンは出ているようでしたが、濃い目になっていました。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、交換時期不明で、3気筒カブリで1気筒死に掛けていました。

 

各気筒の点火火花の性能(到達距離)を確認し、スパークプラグを、NGK製JR8Cの新品に交換し、キャブレターを調整しました。トップカバー付近の異音は、吹き返し、マフラー付近のアフターファイヤーは、燃焼していないガスのマフラー内点火によるものだと思います。吹き返しは、インテークポート内に残ったガソリンの点火によるものです。圧縮されていないガソリンの気体(密閉も無し)に点火しても音はしますが、それほど爆発力は無いようです。スパークプラグは、カブるとダメだし、正常でも点火回数が多いと電極が焼損して減っていくので、消耗品として定期交換が必要です。

 

最終チェックと試乗です。とりあえず、問題となった症状は出なくなり、出力も戻ったので、無事納車になりました。

2020.12.18 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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旧型Vmaxが売れたのは1990年代後半が一番台数が多かったように思います。黒のカラーが人気がありました。ただ、1990年代の車両は、製造から25~30年を経過している車両が多く、取り扱い状況よって、車両の状態は、ピンキリです。人気があって台数が売れたカラーは、中古の台数も多く、価格も下がっているので、買いやすいですが、状態をよく見ないと、買ってから修理代がかかるケースも多いです。

  

クーラント漏れ修理でお預かりです。サーモスタット部のフタのOリング部から漏れているので、周辺も合わせて修理です。

  

クーラントは、交換時期不明ですが、エンジンオイル混入やウォーターポンプや他の箇所からの漏れは無さそうですので、該当箇所の修理になります。

  

クーラント全量抜き中です。今回の交換部品です。クーラント関係のガスケットとOリング類、パイプ類です。

 

最終チェックと試乗です。旧型Vmaxは、設計も古く定期整備が必要ですが、サービスマニュアル通りの整備や交換部品の選択が正しく、オーナーの使い方が丁寧であれば、それほど壊れないので、長く乗れる車両だと思います。無事納車になりました。

2020.12.25 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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