今日は、午前中雨がちで、午後から曇りになったのですが、気温はそれほど上がりませんでした。最近、テスラ(車)の記事で気になったのですが、リコールや、事故があり、この先、自動運転車が出てきた場合、大丈夫なのかと思いました。EV車で自動運転の場合で、電子制御に不具合が発生した場合、機械的に停止できないとかなりまずいと思います。また、自動運転車とバイクが混走した場合、認識されるのだろうかといつも思います。原付や2輪車を運転した経験が無く、車のみを運転している方も多いと思いますが、その場合、バイクの動きを予測できないと思います。車の運転免許についてもいるので、実技試験時や免許更新講習時に、スクーター(50cc)で、実技講習をおこなってもよいのではと思っています。(個人的な意見です。)
コンディションレベルチェックパックでお預かりです。外装を外して点検から始めます。
タイヤは、前後ダンロップ純正新品に交換済でした。
リアサスは、オイル漏れは無かったですが、左右ともバンプラバーが無くなっていました。
現時点で漏れていませんが、ウォーターポンプ下側の穴とサーモスタット周辺でクーラントが漏れた形跡がありました。
クーラントは、エンジンオイル混入もなく、量も平気そうでした。
シリンダーヘッドカバーは、前排気側の左右でオイルの滲みがありました。
プラグキャップは、4本とも純正で交換済でした。リアバンクは、プラグコードがコイル本体に刺さっておらず腐食していましたので、修正です。スパークプラグは、NGK製JR8Cでした。最近交換されたようです。
フロントフォークは、オイル漏れはまだないですが、ダストシールが緩くなっており、クリップが錆びていました。
前後キャリパーは、要清掃です。パッド残量は平気そうです。
エンジン始動前の油面です。始動後の写真を忘れましたが、レベルは下がるので平気そうですが、入れているオイルの粘度は柔らかそうです。
エアクリーナーは純正でしたが、スポンジの劣化がありました。ダイヤフラムは、4個とも回転していました。一応位置は戻しましたが、要交換です。4番キャブレターは、オーバーフローを起こしたので、ガソリンを抜いたら、ゴミが結構出てきました。他のキャブレターは、そうでもなかったです。また、4番キャブレターのスロー系統も詰り気味でしたので清掃しました。
フロントフォークのエア圧は0でしたので、規定値の0.4にしました。錆があるので、最近フォークオイルは交換していないようです。
フルードは、あまり乗られていないようでクラッチ側の劣化が少ないですが、3か所とも変色はあるようです。一応目安に、フルードテスターを使ってみました。DOT4にセットし、吸湿率のチェックです。新品を測ったら、0%でしたので、反応はしているようです。写真は、DOT4設定で、1%表示です。吸湿率が高くなるほど、沸点が下がるので、車検毎には、交換した方が安心です。
バッテリーは、ゲルバッテリーでしたが、補充電しました。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
以前転倒されており、フロント周りが怪しいとのことですので、点検です。まず、アクスルシャフトがスムーズに抜けてきません。シャフトの両端が錆びており、また、ベアリングのインナーレース付近に傷があるので、左右ベアリングとアクスルシャフトは、交換した方は良いと思います。インナーチューブ、上下ステムも若干影響が出ていると思います。ホイールやローターは回してみてメーカー規定値内ではありました。
ガソリンタンクは、錆びもなく平気そうです。
最終チェックと試乗です。製造後20年以上ですので、各部ゴム類が劣化しています。Vブーストジョイント部のゴムも怪しいです。あとは、各部整備と劣化したゴム類、油脂類を交換した方が良いです。手を離してもブレは発生せず、手放しで、ハンドルを押し、わざと振れを起こしても収束するので、各部変形それほど酷くないようです。ただ、手を離すとほかのVmaxより左に寄っていくのが若干早いです。無事納車になりました。
2022.11.25 作業担当 ヤダ(矢田)