バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ドン・コヴェイ作品をまとめて聴けるACEの大技!

2015-09-07 | 音楽
今年2月に亡くなったソウルシンガーDon Covay 。僕が彼の存在を知ったのは16歳か17歳の時。ほとんどの人と同じようにストーンズのカヴァーによる『マーシーマーシー』を聴いたのが最初でした。
あまりにカッコいいギターのイントロに痺れ「ストーンズって凄い!!」と興奮したのですが…。
原曲のイントロも同じで、弾いてるのがブレイク前のジミー・ヘンドリックスだったり、コヴェイの歌声が若い頃のミック・ジャガーにあまりにもそっくりで(逆か!)オリジナルの魅力に驚いたものです。
ミック似の声のせいか、「この人イイ!!」とすぐに受け入れることのできたソウルシンガーの一人でもありました。
そんなコヴェイさん、意外にアルバムが少ない。シンガーとしての実績がなんとなくそのビッグネーム感と似つかわしくないように感じていました。

その疑問にガツンと答えてくれるのがこのCD



『Have Mercy! The Songs Of Don Covay 』(2012年リリース)。
ドン・コヴェイが書いた作品を集めたコンピレーションアルバム!
ソングライターであることは知っていました。しかしこれほどの存在だったとは!?
アレサに提供した『Chain of Fools』をはじめ、激しくソウルフルなナンバーから軽快軽妙な楽曲までなかなか多彩です。ソウルシンガーとして名を成したから自分の曲しか書かなかった、というわけではなかったようです。作家としての活動も大事な人だったんですね。
ピケットやアリサ、グラディス、ソロモン・バークにリトル・リチャード、ブルック・ベントンにエタ・ジェイムス、ジーンビンセント!などなど26曲(ストーンズ、キンクスは未収録)、たっぷりと楽しめます。
流石ACEレコード!やっぱり凄い。