バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ブリント・アンダーソンのアール・キング集、噛めば噛むほどに…

2016-03-24 | 音楽
この盤も長いこと紹介ウェイティングサークルで待たせたままになっていました。

『COVERED IN EARL / BRINT ANDERSON』
購入は昨年12月。タイトルにあるようにアール・キングの楽曲を取り上げたカバーアルバムです。

この盤の存在はブルース銀座・陶守くんに教えてもらいました。

「おお?アール・キングカバー集!!」「…で、誰この人?」
「ニューオーリンズのギタリストでジョージポーターのランニングパートナーズや…いろんなところで弾いてた人、ソロアルバムもあるよ」

へー。そんな感じのサイドマンやったら名前認識なしで俺もいろいろ聴いてきてるんだろうなぁ。
その程度の認識でした。

そんな本作。
いわゆるアールのヴィンテージ期の楽曲は少なく70年代後半以降の曲が中心で、アレンジも含めて地味な手触りです。
正直、カッコイイけどアクがないというか…ちょっと捕らえ所のないアルバムといった印象でした。
でも、軽妙な手触りで聴きやすく愛聴はしていました。
バイユーのカウンターでも「これけっこういいね」「いいですよね、地味だけど聴きやすいです。」そんな会話をしたものです。

ところが何度も繰り返して聴いていると、いかにもサイドマンとしての活躍が多そうなブリントの地味なギタープレイがなかなか良い!ということに気づいてきました。
楽曲の良さを伝えるバンドアレンジも渋い。軽~くイナタいグルーヴも心地よい。
なんだか聴く程に味わいが増してきました。

最近では「ああ、ニューオーリンズだなぁ」とまで。

音楽ってやっぱり面白い。

もうかなり聴き飽きていてもおかしくないのに、開店前や閉店後にも聴いてしまいます。
良い作品です。アール・キングを好きな人はきっと楽しんで聴けるでしょう。
テキサスやルイジアナの音、中でも軽いタイプの南部サウンドも好物、という人には特に気に入っていただけると思います。

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