土曜日仕事を終えて帰宅。深夜だというのに酒も飲まず諸々の小さな仕事をしつつ、遠くグラスゴーの地での試合開始時間を待つ。
できるだけハッキリとした頭で『井上尚弥vsエマヌエルロドリゲス』戦を観たかった。
ロドリゲス選手が強いのはわかっていたけれどテクニシャンの印象もあり、あれほど圧力をかけてくるとは思わなかった1ラウンド。
圧力をかけつつ井上選手の対応に小さくカウンターを取り続ける。クリーンヒットこそないが怖いタイミング。ここのところ試合開始と同時に井上選手がリング内を支配する展開ばかり見てきていたので、それほど劣勢というわけでもないのに「これはなかなか厳しいぞ」などと思う。やけに鋭い目で相手を凝視し続ける井上尚弥が印象的だった。ややロドリゲス優勢の1ラウンドが終了しコーナーに戻る姿を見て「相手結構速いです」とか言っているのかなと想像する俺。
どうしようもなくシロウトでした。
3分間で無敗のIBF王者を見切っていたモンスターと呼ばれるボクサーは次のラウンドが始まると一転驚くほど腰を落ち着けて、倒しきるような距離とタイミングで打ち合った。うわ、と思うまもなく強烈な左ショートカウンター。立ち上がったところにえぐいボディステトレート。「なにこいつ!無理無理!」とロドリゲス選手が意思表示。陣営に続行を促され辛うじて立ったけどまたボディを打たれて終戦。
ただただ驚いた。ある程度予想はしていたけどただただ驚いた。
俺がガキの頃から胸を熱くして見てきたボクシング。特にこの35年程は熱く見つめてきた日本ボクシング(ユーリやナザロフ、イドンチュンたちをもちろん含む、アラビラモアやツニャカオたちだって含む…)のソウルフルな記憶はなんだったんだ…という気になりそうな光景を目にし終えて、とりあえずハードリカーを解禁して飲んで寝たのでした。
起き出した午後。
これ凄いな。現在のアメリカ、RING誌(世界のボクシングの最高権威とされる)HPのトップページ。
スコットランドでの井上尚弥選手の試合から6時間程後にアメリカでヘビー級タイトルマッチがあってアメリカの人気王者デオンテイ・ワイルダー(41勝40KO無敗1分)が豪快な1ラウンドKOでタイトルを防衛したというのに、トップ画像は井上尚弥!
多くのボクシングファンと同じように日本から世界的スターボクサーが出現する日を夢見てきた(当初アジアから、を夢見ていたけれどパキャオが過剰なレベルで実現してしまった為)。なのにいざ現実的になってくると引いてしまうくらいに驚いてしまう俺なのでした。フィリピンのボクシングファンもこんな気分だったのかな…。
できるだけハッキリとした頭で『井上尚弥vsエマヌエルロドリゲス』戦を観たかった。
ロドリゲス選手が強いのはわかっていたけれどテクニシャンの印象もあり、あれほど圧力をかけてくるとは思わなかった1ラウンド。
圧力をかけつつ井上選手の対応に小さくカウンターを取り続ける。クリーンヒットこそないが怖いタイミング。ここのところ試合開始と同時に井上選手がリング内を支配する展開ばかり見てきていたので、それほど劣勢というわけでもないのに「これはなかなか厳しいぞ」などと思う。やけに鋭い目で相手を凝視し続ける井上尚弥が印象的だった。ややロドリゲス優勢の1ラウンドが終了しコーナーに戻る姿を見て「相手結構速いです」とか言っているのかなと想像する俺。
どうしようもなくシロウトでした。
3分間で無敗のIBF王者を見切っていたモンスターと呼ばれるボクサーは次のラウンドが始まると一転驚くほど腰を落ち着けて、倒しきるような距離とタイミングで打ち合った。うわ、と思うまもなく強烈な左ショートカウンター。立ち上がったところにえぐいボディステトレート。「なにこいつ!無理無理!」とロドリゲス選手が意思表示。陣営に続行を促され辛うじて立ったけどまたボディを打たれて終戦。
ただただ驚いた。ある程度予想はしていたけどただただ驚いた。
俺がガキの頃から胸を熱くして見てきたボクシング。特にこの35年程は熱く見つめてきた日本ボクシング(ユーリやナザロフ、イドンチュンたちをもちろん含む、アラビラモアやツニャカオたちだって含む…)のソウルフルな記憶はなんだったんだ…という気になりそうな光景を目にし終えて、とりあえずハードリカーを解禁して飲んで寝たのでした。
起き出した午後。
これ凄いな。現在のアメリカ、RING誌(世界のボクシングの最高権威とされる)HPのトップページ。
スコットランドでの井上尚弥選手の試合から6時間程後にアメリカでヘビー級タイトルマッチがあってアメリカの人気王者デオンテイ・ワイルダー(41勝40KO無敗1分)が豪快な1ラウンドKOでタイトルを防衛したというのに、トップ画像は井上尚弥!
多くのボクシングファンと同じように日本から世界的スターボクサーが出現する日を夢見てきた(当初アジアから、を夢見ていたけれどパキャオが過剰なレベルで実現してしまった為)。なのにいざ現実的になってくると引いてしまうくらいに驚いてしまう俺なのでした。フィリピンのボクシングファンもこんな気分だったのかな…。