バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

井上尚弥選手やはり凄かった。

2019-05-20 | ボクシング
土曜日仕事を終えて帰宅。深夜だというのに酒も飲まず諸々の小さな仕事をしつつ、遠くグラスゴーの地での試合開始時間を待つ。
できるだけハッキリとした頭で『井上尚弥vsエマヌエルロドリゲス』戦を観たかった。

ロドリゲス選手が強いのはわかっていたけれどテクニシャンの印象もあり、あれほど圧力をかけてくるとは思わなかった1ラウンド。
圧力をかけつつ井上選手の対応に小さくカウンターを取り続ける。クリーンヒットこそないが怖いタイミング。ここのところ試合開始と同時に井上選手がリング内を支配する展開ばかり見てきていたので、それほど劣勢というわけでもないのに「これはなかなか厳しいぞ」などと思う。やけに鋭い目で相手を凝視し続ける井上尚弥が印象的だった。ややロドリゲス優勢の1ラウンドが終了しコーナーに戻る姿を見て「相手結構速いです」とか言っているのかなと想像する俺。
どうしようもなくシロウトでした。

3分間で無敗のIBF王者を見切っていたモンスターと呼ばれるボクサーは次のラウンドが始まると一転驚くほど腰を落ち着けて、倒しきるような距離とタイミングで打ち合った。うわ、と思うまもなく強烈な左ショートカウンター。立ち上がったところにえぐいボディステトレート。「なにこいつ!無理無理!」とロドリゲス選手が意思表示。陣営に続行を促され辛うじて立ったけどまたボディを打たれて終戦。

ただただ驚いた。ある程度予想はしていたけどただただ驚いた。

俺がガキの頃から胸を熱くして見てきたボクシング。特にこの35年程は熱く見つめてきた日本ボクシング(ユーリやナザロフ、イドンチュンたちをもちろん含む、アラビラモアやツニャカオたちだって含む…)のソウルフルな記憶はなんだったんだ…という気になりそうな光景を目にし終えて、とりあえずハードリカーを解禁して飲んで寝たのでした。

起き出した午後。

これ凄いな。現在のアメリカ、RING誌(世界のボクシングの最高権威とされる)HPのトップページ。
スコットランドでの井上尚弥選手の試合から6時間程後にアメリカでヘビー級タイトルマッチがあってアメリカの人気王者デオンテイ・ワイルダー(41勝40KO無敗1分)が豪快な1ラウンドKOでタイトルを防衛したというのに、トップ画像は井上尚弥!

多くのボクシングファンと同じように日本から世界的スターボクサーが出現する日を夢見てきた(当初アジアから、を夢見ていたけれどパキャオが過剰なレベルで実現してしまった為)。なのにいざ現実的になってくると引いてしまうくらいに驚いてしまう俺なのでした。フィリピンのボクシングファンもこんな気分だったのかな…。

コージー大内存分にやってくれました。

2019-05-20 | ライヴ報告
土曜日は弁ブルースの大統領!コージー大内久し振りのワンマンライブでした。
事前に「新曲中心にやります」とアナウンスされていたこの日のライブ、なかなか特別感のある構成でたっぷりと聴かせてくれました。

第一部は、会ったこともないコージー大内の熱烈ファンを公言し先日はラジオで7曲もかけたという宇崎竜童さんの話題を交えつつのヒストリーオブ・コージー大内といった内容。ファンなら皆よく知っている内容だけどこうやって改めて順を追って見せられるとなんだか感慨深いものがありました。構成やテーマに重きを置きすぎたのか、少々硬いように感じたのはご愛嬌ですが満足度の高い前半でした。

第二部は12曲あるというアルバム未収録曲を全部やりつつ+αというたっぷりの内容。

集中力もテンションも終盤にいくほど更に高まり、ダブルアンコールまでコージーワールド全開で楽しませてくれました。

レアーな内容の、お得感の高いライブだったように思います。
コージー初体験の若い女性のお客様も満足気でした〜。

やっぱりコージー最高ばい!ニューアルバム楽しみに待ってます♪

アコーディオンも心地よく、の夜

2019-05-20 | ライヴ報告
16日木曜日はナカヒラミキヒト&チンドンのまど舎、sujiko sumoguriのライブでした。

普段はリゾネイターギターで渋くオリジナルのブルースを聴かせてくれるナカヒラくんもこの日はのまど舎の二人のテイストも加え和風レトロな趣の演奏。意欲的な取り組みで、それぞれを知っている者にとっては(ナカヒラくんは何度も出演、のまど舎は2度目)「なるほどこうなるのね」というライブでした。

さらなる発展にはチンドンから漂う切なさと、ナカヒラくんの音楽の持つ泥臭さとロマンチックな味わいの塩梅というのがキモかもしれません。楽しく聴かせていただきました。

先に演奏した國木まちこちゃんのユニット、スジコスモグリ(2度目の出演)はベスト布陣のトリオ編成。

初アルバムを発表する良いタイミングだけあって充実したライブでした。まちこちゃんの地味なようで華がある佇まいがなんとも魅力的でした。チューバのTOHOくんのビートに乗って漂う感じはなんとも気持ち良かった。そこに入ってくる二村くんのトランペットも麗しい。

初めて聴いたお客さんが喜んでいたのが印象的でした。

この夜の出演者に共通していたのがアコーディオン。僕の大好きなザディコの音色とは違う切なげな調べだったのですが、聴く者の気持ちに寄り添うようでなんとも心地よく2アクトたっぷりと楽しみ満足した夜でした。

ノーブルサーファーズとボブスレートリオを楽しむ!

2019-05-20 | ライヴ報告
15日水曜日はノーブルサーファーズとボブスレートリオという素敵な組み合わせのライブでした。
開演前からお客様のお酒も進み、初夏の趣。

先攻は実は結構久しぶりのノーブルサーファーズ。生々しくって、美しくって良い感じ。気持ちいい。

3人でこれだけのことができるんですねーと改めて思う。

後攻はボブスレートリオ。前回が開演前から混沌としてライブだったのですがその鬱憤?を晴らすかのような快演。最初の1音が出た時に思わず「カッコイイ」と声が漏れた私でした。良いサウンド。そして曲が良くって、絶妙のコンビネーション。

ボーカルのボブの歌ギターは今夜も素晴らしい。満足しました。

終演後もとても良い酒宴。
夏が近づいてくる予感!