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『Americana / Ray Davies』
間もなくリリースの報を聴き、小躍りすると同時に…なにを今さら、という気持ちも軽く浮かんだレイ10年振りの新譜。
大傑作『Working Man's Café』に感激し
「ナニナニ!!これって黄金期が来たの???こんな凄いのが作れるんならキンクスやらないのも我慢しよう」
と思ったのにその後のレイは手を替え品を変えの過去の焼き直しを連発。
最初は「あんな凄いアルバムの後になにやってんだ!」と怒っていたけれど
いつしか「もういろいろと枯れたんだな」と諦めていました。
そこに飛び込んで来た10年振りのニューアルバム!の報。
今さらなんだよ〜。
でもやっぱり嬉しい!!!
な俺でした。
伝わって来たニュースによるとタイトルは『AMERICANA』。
2013年に出版されたレイの著作から連動する作品とのことで、音楽をはじめとした「レイの体験したアメリカ」を表現したアルバムだとのこと。
「ア、アメリカ〜ナ〜!???」と脱力したファンが日本では大多数だと思います。
俺もそうです。
10年待たせて
アメリカーナ!!
『UK JIVE Revisited』とかじゃないがかや!!
と思いました。
でも、到着して。
楽しんでます!
テーマはアメリカ。ですがイギリス人の視点から描かれたアメリカ。アメリカ音楽にイカレてバンドを始めたレイですから自伝的な作品となるとこうなるのも無理はないかな?と思えてきました。
冒頭、ピアノのイントロから土臭く始まるタイトル曲。確かにアメリカーナ…。
でもワンコーラス目でアルバムタイトルが歌われた後は気がつけばレイメロの世界に。
2曲目の入りでもう安心!サビで確信!
This is RAY DAVIES!!
アメリカをテーマにしても必殺のメロディとシニカルでロックンロールな歌声でなにも問題なしです!!
レイ〜待ってたぜ〜。
俺やっぱりこの人の声がメロディが好きでたまらないんだな〜と再確認いたしました。
英国っぽい、というかキンクス的なヒネクレ感のあるメロデイもたっぷり。
そして一聴して思うのが「バンドが良い!!」
若手?バンドThe Jayhawksがバッキングを務めているのですが素晴らしい演奏。
押し引きのニュアンス、ふくらみスピード感、キレ味。やるなぁって感じです。
いわゆる「アメリカーナ」とジャンル分けされる(よくわかりませんが)バンドだと思うジェイホークスの上質なバンドサウンドと共に聴くキンクスメロディはかなりの快感です。
最初は地味かな?と思ったけど、コレなかなか良いです。
待ってた、人は絶対に買い!です。