バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

旧友再会的LIVE盛況感謝

2016-06-13 | ライヴ報告
報告遅れシリーズ!
5月29日には武蔵境たくらんけの殿川隆雄さんと北海道で活躍するシンガーソングライター境長生さんが出演。




2人は高校の先輩後輩。卒業後ミュージシャンになった境さんと、別の道に進みつつも音楽を続けてきた殿川さん(先輩)の42年振りの競演LIVEでした。
いや、これが良い雰囲気でした。

ただ懐かしいから一緒に盛り上がろう~ではなくそれぞれのステージをガッチリと努めて(殿さんは途中からAMANOJACKSの2人が加わる編成。アマノジャックスが今でも続いていることに境さんが驚き、笑っていたのが印象的。)お互いのライブを楽しむというスタイル。音楽をずっと大事にやってきたもの同士って感じでとても良かったです。ぶっつけの共演が共演にならなかったのもご愛嬌。

お客さんも満足気で、こちらも良い気分になったものです。ただ混雑故、手が回り切らずお客様方にはご不便をおかけして申し訳ありませんでした。
手伝ってくれた『たくらんけ』の景子ちゃんに感謝!

GWO&西山正規、爆発!

2016-06-13 | ライヴ報告
報告遅れシリーズ!
5月28日に開催したGWOゴールデンワックスオーケストラが西山正規を連れてきてくれてブチカマシて帰っていったLIVEについてご報告します!!
中央線沿線、特に高円寺近辺ではアンダーグラウンドに著名なワンマンロクンロール!西山正規。
俺も10数年前、阿佐ヶ谷時代に出てもらったことがあるけどそのイッたきり具合が強く強く印象に残っていたものです。
あれから時を経て…「お久しぶりです!」と相変わらず腰は低いニシヤマさん。しばし昔話を。相変わらずの相変わらず。でもニシヤマ先輩いつしか51歳だ!!衰えがあったりするのか!?…いや、身体からロックンロール狂のニオイがプンプンしてる。目が痛いくらいだ。

…リハですべてを理解する。

急遽オープニングアクトとして出演してくれた『テリー&さっちん』。

パッケージ化する前のソウルを剥き身で突きつけてくる歌はインパクト充分。演奏もセンスが良くってカッコイイ。欲を言えば…。
ゴツゴツした手触りでありつつも、はかなげで不安定なさっちんの歌世界はネイキッドで、充分に魅力的だし、わかる人にわかって貰えればいいと思う。
でもステージングという点ではあと少し軽やかに、そしてもっとイキきって欲しいと思うのはちょっと贅沢なのかな。もしかしたら音量的に裸過ぎたか、もう少しラウドな音にセッティングした方が良かったのかな?とかいろいろ考えてしまった。とはいえ、聴く価値のある歌と演奏でした。

続いて西山正規。

1曲目から全開。バリバリ。爆発。

1曲目から客席後方の床でギター弾いた人は勿論初めて。

取り憑かれたように音数多くギターを弾きまくりながら歌う。
自分のロックンロールを、自分の踊りをブットバス。
笑う人もいるだろう。俺も笑う。
あまりのネジのはずれ具合に怖がる人もいるだろう。でも俺は怖がらない。苦笑いしつつ観る、聴く。失笑もする。
もしかしたら小馬鹿にしているように見えるかもしれない。でも俺は胸が熱くなったりしているのだ。ちょっと鼻の奥も熱くなる感覚が。こんなブチキレたライヴを月に何本もやっているのだ。

弾かないと歌わないと死んでしまう感が迫ってくる。ゴールデン近藤こと哲平くんは凄い。
人選の、音楽を捉える幅が凄い。広いじゃなくって凄い。
俺は最初西山正規の名前があがった時、意外な気がしたものでした。端正でハイレベルなミュージシャンから、ネジの外れたロックンロールまで。感服したもんです。西山さん進化し深化している。

自分では「まともに演奏出来ない」的な謙遜を口にするが、あれだけ暴れ、シャウトしながらギター弾くのってひとつの才能だ。あんな事できる人がどれだけいるだろう。
哲平くんを呼び出して一緒にプレイ。ナマ音のクラリネットには厳しい展開。

体力と根性で立ち向かう。自分の責任だ(笑)素晴らしい!

すでに体力使ったというのに、休憩挟んでGWO。

いつもよりロックなアレンジのGWO。もともとサザンソウルの歌メロをクラリネットで聴かせる、という音楽なので少々激しいアレンジになってもその「歌」世界になんの問題もないのが凄いところ。なるほど元の音楽スタイルがしっかりしてれば幅って結構あるものなのだ。ガツンとくるGWO。魅力的でした。ビューティフル美田のギターもツボを突いて攻める!西山正規を聴いたあとの耳にも聴き劣りしないドライブ感。やるなぁGWO。

最後は全員で。



満足度の高い、ちょっと素敵な夜でした。

下地イサム、バイユー初登場!

2016-06-13 | ライヴ報告
これまたすっかり時間が経ってしまったのですが…。
5月25日は宮古島方言でブルージィなオリジナル楽曲を歌う人気シンガー、下地イサムさんのバイユー初LIVEでした。

僕がコザのローリーさんのお手伝いをしていた関係もあり(下地イサムはローリーファンとして知られる)、以前から「一度バイユーでもやりたいですね」とマネージャーさんと話していたのですが、
何年も経って突然実現。
軽い気持ちで「おお!楽しみだな~」と思っていたのですが…。
イサムさんサイドが決めて下さった「3月24日(木)19:00~メール予約受付」通り
当日19時ジャストに予約が入り、即座に満席近くなってしまったのには驚き!ネット回線の向こうに居る、熱心なイサムファンの熱気を感じ少し緊張を覚えたものでした。

本来もっと大きいところで演る人だから当たり前といえば当たり前ですね。

で、当日。
午後7時開店に対してなんと4時半に並んでいる方がいて驚き、改めて熱心なファンに対し身の引き締まる思いがしたものでした。


久しぶりに聴いたイサムさんのライブ。記憶の中よりずっと骨っぽくて、そして柔軟で表現力豊か。

確かに言葉はわからないのだけど、ソウルフルな弾き語りはグイグイ迫ってきてとても満足しました。



かつて観たときはぜんぶイベントやインストアだったので一人きりの2部構成の充実度は素晴らしく。
熱心に聴き入る満員のお客様たちと共に(演奏中は仕事が発生しなかったので)自分もすっかりお客さんでした。

この日はウワサの『たらまガレージ』のおとう、がファーマーズの樽谷さんと共に初来店。同じ宮古島出身ということもありイサムさんの大ファンなのでやって来たおとう。カウンターに座り終始上機嫌、十~二分に楽しんでいました。

そんなおとうを見つめるイサムファンは温かく。
下地イサムは「良い音楽」「良い人柄」「良いファン」の三拍子揃ってるなぁと感銘を受けたものです。

たっぷりやってくれたのに、もっと聴きたかったくらい。

また来て欲しいものです。

※ご本人に写真掲載許可を頂いております。