バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

バイユーでブルースを!これからももっと!

2015-11-19 | ライヴ報告
日曜日は楽しみにしていた組み合わせのブルースナイト。
出演は日本を代表するブルースギタリスト!もう30年近いお付き合いの小出斉さんと、この世界では若手の部類にはいる?(とはいってもキャリア20年!)金田DELTA正人くん。決まった瞬間から「これは楽しそうだ!」とわくわくしていました。

20年近く前に前座をやったことがある、という金田くん。尊敬する小出さんとのガチ共演に気合いの入った演奏を聴かせてくれました。
秋田なまりの英語と秋田弁でのブルース。そしてその秋田訛りのリズムが滲み出るビート。ミディアム~スローの曲でもなんとも不思議な揺れがあり、なんとなく身体が動いてしまう。そんな個性的なブルースプレイーヤーぶりをいかんなく発揮。良いLIVEでした。

そして小出さん。とにかく毎回思うのだけれど本当に素晴らしいギタリストだ。これぞブルースギタリスト!
なんといってもロックウッド本人の目の前でギターを弾いて認めさせたうえで、LIVEレコーディングのバッキングを務めたのだから本物度は保証付き。ギタープレイの細部にまでブルースへの愛情、理解の深さが現れている。
これほどの味を出せる人がどれだけ居るだろう?テレキャスター1本でこのバンド感!!
とかく「渋い」、時に「渋すぎる」とも言われることもある小出さんだが、先入観なしで楽しんでみればわかる「楽しい、カッコイイ」のだ。

最後はまったくの打ち合わせゼロのブルースギターデュオ!打ち合わせゼロどころか、リハーサル時に「最後一緒にやろうよ」ひと言すら発しなかった小出さん。一度緩んだ気持ちを引き締め、緊張しつつも小出さんのビートに絡んでゆく金田くん。

なんともかっこいいブギー。
特筆すべきは金田くんのバッキング。いわゆるバンドスタイルのシカゴブルースバッキングとは明らかに違うノリ。小出さんも終演後に「いやぁ良かった」と褒めるほどの素晴らしさ。本人にあとで訊いたら「戦前ブルースのギターデュオなどでのバッキングです」とのこと。
ブルース!満喫させていただきました!

しかし残念ながらこの夜は大賑わい!とはいきませんでした。
この日は両国国技館ではプロレス「天竜源一郎引退興行」が行われていたのでプロレスファンの多いブルースファン少なからず影響を受けたのでは?との説もありましたが…。
それにしてもこれだけの素晴らしい演奏!もっともっとブルースをバイユーで楽しんでいただきたい、と強く思った次第でした。
こんな凄くて楽しいLIVEなんだよ!ともっと発信していかねば、とも思いました。

俺は凄く楽しかったです。

小出さん金田くん、お客様方、ありがとうございました!