AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

Super Bowlのマイノリティ表現(2)

2017-02-07 16:50:26 | アイディアのIdentity
オリビエロ・トスカーニが世界に挑んだ問題点は多くありますが、人種差別や宗教、仲の悪い国同士をも描いていきました。名前は知らなくても彼の表現は地球の平衡感覚 なんとかバランスをとってきました。そして企業のブランディングにもなったのです。それが崩れ去ったのです。







ところがトランプの出現で「白人低層階級とマイノリティ(移民)」達の分断が酷くなってきております。私がCGの研究開発で訪れた頃、日本人への差別はありました。但し一部の人達 中國、韓国、それと白人の知識層ではない方々でした。
トランプ大統領の強権発動、ワシントン州の連邦地裁が2月3日、中東・アフリカのイスラム圏7カ国を対象とした入国禁止令を一時的に効力停止しました。ドナルド・トランプ大統領は翌朝、自身の方針が壁にぶち当たったときの、いつもの行動に出たのです。敵と見なした人物を、




Twitterで個人攻撃する何時ものパターンです。まさに恥も外聞も解らないのでしょう。
救いは三権分立 このちっぽけな国とは違い、裁判所が撥ね付けた行為は唯一この国の良識でもあります。

Super Bowlで毎回 そのアイディアに魅了してきたバドワイザーもこの国のマイノリティ側に立ち表現しました。




主人公は、バドワイザーの創業者である青年、アドルファス・ブッシュ。ドイツの裕福な家庭に生まれたアドルファスは、ビール作りをするという夢を抱き、若干18歳でアメリカへと移住する決意をします。過酷な船旅、襲い掛かる様々なアクシデントを乗り越えてミズーリ州セントルイスにたどり着いたアドルファス。映像では、後に共同創業者となるエーベルハルト・アンハイザーと出会うまでが描かれています。夢と希望を持って外国から移住してきた若き青年を受け入れたアメリカ、そして移民によって設立され、世界的なブランドへと成長したバドワイザー。この映像に、トランプ大統領の移民政策に対する政治的な意図が込められているのかどうかはわかりませんが、アメリカンドリームを叶えたアドルファスの物語は、観る人の心に訴えかけるものがあります。
YouTube公開後、わずか4日間で800万回以上も視聴されている話題のCMです。
多くの良識ある企業は「マイノリティ 移民」サイドにつくでしょう。未だ良識ある方々は多いのです。