AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

「HAVE・DO・BE」vs「BE・DO・HAVE」(2)

2015-11-28 20:10:24 | アイディアのIdentity


「BE・DO・HAVE」だ。
グループ責任者になる(BE)と決める、グループ責任者の仕事をする(DO)、そうして肩書きを手に入れる(H A V E)。
私にとって大事なのは仕事、肩書きは二の次だ。
だから、そういう人物を昇進させてきた。
誰かに肩書きを与えられるのを待たずに仕事をする者。
許可を待たずにやってしまう者。
私に言わせれば、これは道路を掘る作業員の広告業界版だ。
穴の中へ降りて実際に掘っているのはいつでも1人、穴の上では2人か3人が立って見ている。
私が昇進させるのは穴を掘っている者だ。
上で見ている者ではない。
私はよく、秘書というものは大抵不機嫌で、仕事を楽しんでいないと思っていた。
そんなに嫌なら、なぜ続けるのかとよく質問した。
彼女たちの多くは、いつかテレビ部門に入ってプロデューサーになりたいからだと答えた。
まさにHAVE・DO・BE主義だ。
自分が望む肩書きをもらえるまではいい仕事をしない。
そんな態度でいれば、どうなるか。
テレビ部門のトップが、こう考えることがあり得るか。
「自分の仕事が嫌いで、まともに仕事をしない不機嫌な秘書がぜひ欲しい。
そういう人材をプロデューサーに育て上げたい」
まさか。
私が経営していた広告会社に、ダイアン・クロールという制作秘書がいた。
とても優秀な秘書だった。
だから、契約しているプロデューサーや制作プロダクションとの連絡役になってもらった。
その役目を、彼女は見事にこなした。
だから、テレビ部門のプロデューサーになってもらった。
その役目も、彼女は見事にこなした。
どんな仕事を頼んでも、どれほどささいな仕事でも、彼女は見事な結果を出した。
彼女はプロデューサー6人を率いるテレビ部門のトップになった。
そのうちに取締役になった。
彼女はHAVE・DO・BEではなかった。
まぎれもなくBE・DO・HAVEだった。
どちらになりたいか、自分に問え。
どちらを部下にしたいか、自分に問え。


(プレデターシンキングより)

11月27日(金)のつぶやき

2015-11-28 03:17:16 | 今そこにあるメディアのリスク