AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

5月2日(金)のつぶやき

2014-05-03 02:57:35 | 今そこにあるメディアのリスク

回文の妙(2)

2014-05-03 00:48:24 | 言の葉の輪転機








「タイ焼き焼いた(タイヤキヤイタ)」はよく知られた回分です。

結婚し新嫁宵に新香漬け(ケッコンシニイヨメヨイニシンコツケ)」

「お買い得安いと椅子屋くどい顔(オカイドクヤスイトイスヤクドイカオ)」

「品川にいま棲む住い庭がなし(シナガワニイマスムスマイニワガナシ)」

「ママが私にした我儘(ママガワタシニシタワガママ)」



これらの回文は、前から読んでも後ろから読んでもきちんとした文章になっています。
この素晴らしい回文を作ったのは、コピーライターの土屋耕一さん(1930年~2009年)。土屋さんは、「君のひとみは10000ボルト」「おれ、ゴリラ。おれ、景品。」など、有名なキャッチコピーを残しています。土屋さんが亡くなったのは2009年3月。お寺の住職さんと土屋さんの奥さんが、生前、土屋さんがどのような仕事をしていたかと話していました。コピーライターであり、回文も作っていたと奥さんが伝えると、ついた戒名は「至光院耕董柚居士」。「大地を耕し、蓮の花や柚子の木を育み、努力してこられた、この上ない尊い光に包まれた人」なんと「しこういんこうとうこんいうこし」と、最初から読み上げても、最後から読み上げても同じです。果たしてご住職が考えたのか?個人的な私感ですが、回文の巨匠土屋先生でしたから生前に考えていたのではと思ってしまいます。
詳しくは『土屋耕一のことばの遊び場。』(著者:土屋耕一出版社:東京糸井重里事務所)