「ザ プレゼンテーション 」の著者 ナンシー•デユアルテ氏は、音楽形式からもプレゼンテーションの型を説いています。例えば「神童」と言われたモーツアルトの旋律からです。私も学生時代にスコアーを学びましたが モーツアルトとベートーヴェンでは全く違います。何度も書き直されたベートーヴェンの総譜からは、音符がととのっています。凄く綺麗なんですね。それに比べますとモーツアルトは、悩んでいない。天から与えられたようにスラスラと音を編んでおります。
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ソナタ形式は3つのパートから出来ています。
提示部
このソナタの基本となる主題の主旋律が何度も繰り返されますので聴衆はこれが主題のメロディだと理解できるのです。聴きてが主題を理解し、その主題が変化しても認識出来るようにしておくことが大切です。
展開部
主題がバリエーション化していく、その旋律の変化に緊張感を楽しみ、そのバリエーションの変化に驚きの要素も入ってくるのです。
再現部
主題が展開部で変形された後、曲の元の主題に戻ります。聴衆を惹きつけるソナタの基本は様々な音の粒がドラマチックな興味と刺激を与えてくれるのです。
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まさにプレゼンテーションのスパークラインです。アイネクライネナハトムジークから探ってみてください。
(ナンシー•デユアルテ著 ザプレゼンテーション より引用させて頂きました。)