AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

プレゼンの質(9)

2014-03-24 23:04:19 | プレ禅の道祖神



個人的には好きではありませんが、「Farmer」というタイトルのダッジ「ラム」のCMは、農業をテーマに、今は亡き名アナウンサー、ポール・ハーヴェイによる"So God Made a Farmer(神は農夫を創った)"と呼ばれるスピーチをバックにスライドショーで数々の写真が映し出されます。写真のイメージはもちろん農業に従事する人々と、それを支えるラムのトラックです。
このナレーションは1978年に録られたものらしいですが、韻を踏み 神が作りしFarmerを讃えています。プレゼンテーションではありませんが、やはり作られた言葉ではないから説得力があります。偉大なスピーチが時代をつくってきましたが、マーチン ルーサーキング ジュニアの1963年 ワシントン大行進の際、リンカーン記念館の階段上であの有名な「I have a dream」のスピーチを行ったのです。




聴衆を摑むスピーチでも、その国を破滅に追い込み、多くのユダヤ人達を虐殺したヒトラーがおります。




私達が考えなくてはいけないのは、どんなに旨いスピーチでもそれが、善なのか悪なのか?です。この2つのスピーチから考察頂ければ幸いです。
それだけ、聴衆は騙されやすいのです。