咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

いじめ問題に対する隠ぺい体質・・・

2012-07-25 21:17:12 | 報道・ニュース
 またも、学校におけるいじめによって生徒の痛ましい死が・・・あまりにも短い人生である。

 これからの長い人生にどんなにか楽しい暮らしが待っていたであろうと思うと可哀想で胸が痛い。今回の件は絶対に許せない。人の命をもて遊んだ事は事実で、関係者は絶対にこの事を曖昧にしてはいけない。

 私も中学の時、同級生からの言葉の暴力に悩んだ事があった。想い出すと「学校にくるな」「こっちを見るな」「もっと机を離せチビ」と私だけに聞こえる声で云いながら私をにらんでいた。幸いにもそれ以上の暴力にいかなかった。多分我が家に先生が下宿していたのがブレーキになったのだろう。

 現在の生徒は、友や教諭が信頼できなくなったのか

 一方、教諭や教育委員会は、問題の事実を認識したら学校側を第一に守る事が役目なのか。教育者は偉いと大変な思い違いをしているのではないか・・・と思える。

 とにかく、家庭は子供の躾をする場であり、人を愛する心を育てる重要な環境である事は間違いない。それが出来なければ、親になる資格はないと云いたい。幼児を虐待する親も、親になる資格はない。動物でさえ子供を愛おしく育てているのだから・・・。

 親は我が子の人格を育てる大事な役割がある事を強く認識してほしい。子供は親の姿を見て育つ事を絶対に忘れてはいけない。

 なぜなら親の日常生活の振る舞いは間違いないし正しいと自然に意識として子供の心に刻まれるからである・・・。(咲) 


 昨年10月、滋賀県大津市の市立中学校2年生の男子生徒(当時13歳)が、いじめ問題を苦に自殺したことで、遺族が学校・市教委・警察署などへ原因究明や自殺はいじめによるものと訴えていた問題。

 その当時、学校・市教委は「いじめは存在しない」と遺族に説明し、警察も介入を拒否していたこの事件。半年近くも経過した後、マスコミで大きく報道され世論も多大な関心を示したことで、大津市・市教委・警察などがやっと動くようになってきており、連日の報道によると次々と学校と市教委の隠ぺい体質が明らかになっている。

 警察も暴行・恐喝など事件性の立件も視野に入れて、学校・市教委などに強制捜査を行い、各関係者などからの事情聴取を行うとか。生徒300人に対しても任意に聴取するとのこと。

 一方、市教委も「いじめが自殺の一つの要因」と認めはじめており、先般は問題の中学校の校長も会見していた・・・学校側も市教委も極めて歯切れの悪い会見。これまで、何としてもいじめ問題を表ざたにしたくないとの対応が見え見えの会見であった。

 市教育長も自殺はいじめがひとつの要因と認めながらも、家庭や個人的な問題が要因とも云い、どうしてもいじめが最も大きな要因とは認めたくないらしい・・・学校もしかり。

 さらに加害者3人の生徒は、あくまでも“遊び”の範疇(はんちゅう)であり、いじめではないと云っているとか。しかし、マスコミ各紙の報道などを見る限り、学校側で行われた生徒へのアンケートから、読むに堪えないような暴行・恐喝などが次々に明らかにされており、教育現場の荒廃ぶりを垣間見る思いである。
 さらにこのアンケートでは、200人からの生徒がいじめの実態を記していたが、それでもなお学校側は隠ぺいに必死であったらしい・・・。

 「いじめ」は犯罪であると声を大にして云いたい

 これら、一連の問題があらゆるメディアで連日取り上げられたことで、全国の学校で起きていたいじめによる自殺やいじめそのものに対する問題が次々と明らかにされ、各学校や市教委も認めはじめているとの報道。いかに多くの事件が、隠されてきたかと云うことでもある。
 ところで、大津市では徹底的に原因究明するとのことで、第三者調査委員会に外部の有識者などを入れて立ち上げるとか。また、大津市は遺族側からの告訴に対しても真摯に受け止め「いじめ」が原因との観点から和解の方向で今後対応するとのこと。

 そのような中、「自殺直後、学校側が全教諭に対し、男子生徒へのいじめの有無を調査していたにもかかわらず、その結果を遺族に伝えていなかった」ことが、浮き彫りになったらしい・・・大津市の市立中学校の隠ぺいされていたものが、またしても表面化しており底なし沼の様相を呈している。

 世間から閉ざされている学校と教育委員会、その体質などもいじめ追放の大きな問題と多くの識者やコメンテーターが盛んに言っている。しかし、根本的な解決方法を提示するには至っていない・・・評論家はあくまでも評論家。

 我が家でもこの問題に関しては、いろいろと話しており、詰まるところ幼児からの家庭教育がもっとも大切であると・・・。

 人に何かしてもらったら、「ありがとう」を云う。それは、他人に対しては勿論のこと、兄弟であっても親であっても祖父母であっても、まずはその言葉を発し相手に感謝する心を育む。

 近くにも「ありがとう」の言えない人がいるからね・・・。

 人を労(いた)わる心、人の痛みを自分の痛みと受け止める心を育む。すなわち、礼節を重んじ相手を敬うことである。そして、恥じ入ることを学び、教え育てることであろう・・・「恥の文化」。

 正にこれら一連の態度こそが、これまで連綿として受け継いできた日本人の本質であり、教育であったと思う・・・それこそが武士道精神。家庭生活で子供に教え、そして学校においては、これらの礼節を重んじる心を育む「道徳」の時間を十分にとって教育すべきと思う。

 昨日も「個人情報漏えい警察官」や「教え子である女子生徒盗撮の教諭」など、公僕の身にありながら自らの“恥じ入る心”の廃れた公務員の事件が報道されていた。

 今の政治家を見てもしかり・・・国益と国民の利益そっちのけで、自分第一の恥じ入るべき輩(やから)が多い。これこそが、古来から培ってきた日本人の心を捨て去っており、一連のいじめを行なっている生徒にもつながっているものと思う。そして、加害者の親たちも不適格な日本人であり、人間性を疑いたくなる輩(やから)である。

 道徳心を養うためにも「修身」の本の復刻版が出版されたとか、家庭教育や学校教育に取り入れたらいかがなものか。日教組に差配されている学校教育も根本的に見直す時期が来ていると思われる。

 素直に「ありがとう」の言える心を持つべきかと・・・。(夫)

[追 記]~不手際がさらに明るみに~
 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、自殺直後、学校側が全教諭に対し、男子生徒へのいじめの有無を調査していたにもかかわらず、その結果を遺族に伝えていなかったことが、市教委への取材でわかった。
 文部科学省は指針で、自殺があった場合、1週間以内に調査し、遺族に説明するように求めているが、学校側は調査したことさえも知らせていなかったという。学校によるずさんな対応がまた浮かび上がった。
 市教委によると、調査は自殺直後の昨年10月中旬、教諭約60人にいじめを見聞きしたかどうかをアンケートで質問。男子生徒の担任や2年生の担当教諭ら約10人については、校長らが直接聞き取り、記録していたという。文科省が昨年3月、自殺の再発防止に向けて策定した「子どもの自殺が起きたときの調査の指針」では、学校側の対応として「自殺から3日以内に全教師、数日以内に亡くなった生徒と関係の深い生徒から聞き取りを行い、1週間以内に遺族に説明する」との原則を示している。
(出典:Yahoo! japanニュース 抜粋)

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