咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

BS時代劇・薄桜記

2012-07-24 23:00:20 | レビュー
 毎週金曜日の夜8時00分、BS時代劇を楽しみにしており、前回の「陽だまりの樹」も思った以上にいい筋立てであった。

 そして、今回は剣豪小説などを得意としている五味康祐氏の原作「薄桜記」、主役は立ち回り(殺陣)のうまい山本耕史さん。ただ今、放送中の「平清盛」では藤原摂関家・藤原忠実の次男頼長を演じていたが、これが男色家で潔癖症の男、「悪左府」とも呼ばれていた。今までのイメージから180度転換したような悪を演じていたが、それが思った以上にハマっていた。

 そして、今回は武士の中の武士の剣豪役を演じている山本耕史さん。

 その名も「丹下典膳」・・・どこかで聞いたような名前。左膳ではないのか。去る13日(金)に序章ともいうべき第一回の放送、そして先週の20日(金)では思わぬ展開になった第二回「汚名」の放送も終了。

 ところが、「第一回の視聴率が、BS時代劇の初回としては歴代最高を記録致しました」(NHK公式HPより)とのこと。なるほど、山本人気というのも多分にいい方向に影響しているのかも・・・。

 そして、これ以降から左腕を失った片腕の剣士として蘇り、難しい殺陣なども多分に出てくるらしいが、それを見事にクリアしているとのこと・・・さすがだね。

 江戸で有名な一刀流の堀内道場に通っている旗本・丹下典膳、この道場には後の堀部安兵衛となる中山安兵衛が入門してくる。そして、二人は気心の知れる仲となるが、典膳は妻の粗相が元で片腕と旗本の座を失うことに・・・。

 中山安兵衛は高田馬場の決闘で名を上げると、赤穂藩江戸留守居役堀部彌兵衛に見込まれて婿養子に入る。そして後年“日本三大仇討”の一つである赤穂浪士の討ち入りに加わり、その生涯を閉じる。

 一方、丹下典膳は浪々の身であったが、吉良上野介を警護する用心棒になって、最後は安兵衛と剣を交える。となると、主人公・典膳の目を通して描かれるこの時代劇、忠臣蔵を反対側から見ることになる。

 すると、悪とされている上野介がどのように描かれるのか、それはちょっと楽しみでもある。第一回「密通」では、吉良上野介が登場し旗本・丹下典膳の祝言に一役買っており・・・この人物の人となりを垣間見ることができた。

 武士は主人のために命を賭して生きるものであり、主人公の生き様が信念をもって描かれると思っており、この時代劇への期待感と楽しみが続きそう・・・。

 ところで、典膳の妻・千春役の柴本幸さん、2007年の大河ドラマ「風林火山」に出演し「諏訪頼重の娘・由布姫」を演じていたが、今一つしっくりこなかったイメージがあった。しかし、今回は落ち着いた役どころで品のある美しさを秘めており、素晴らしい女優さんに成長されており・・・さすが、カエルの子はカエル。

 堀部安兵衛役の高橋和也さん、ちょっと剣豪役とはイメージが合わないように思える・・・もっとも、彼(かの)有名な安兵衛が主人公ではないから。

 いずれにしても、再び楽しみな金曜日の夜となった。(夫)

[追 記]~解説~
 主人公・丹下典膳(山本耕史)は、旗本にして、卓越した一刀流の剣豪。しかし、妻の名誉を守るために片腕を失い、そして家も断絶してしまう。
 浪人となった典膳を助けたのが、のちに赤穂藩の家臣となる堀部安兵衛。一方、武士としての筋を守る典膳は、吉良上野介の用心棒となり、片腕の剣豪として、赤穂浪士と向かい合う立場となる・・・。
 そしてこのドラマを貫くのは、武士社会の掟により、愛しながらも別れざるをえなかった、典膳と妻との、美しくも切ないラブストーリー。
(出典:NHK公式HP 抜粋)


(出典:NHK公式HP 抜粋)

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