半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『椿山課長の七日間』を観ました。

2009-02-07 09:28:29 | えいがかんしょうの部屋
 デパートに勤務する椿山課長(西田敏行)はバーゲンで大忙しの中、倒れて突然死してしまう。そんな椿山が目を覚ました場所は天国と地獄の中間に位置する“中陰役所”だった。ここでは「天国行き」か「地獄行き」かの審判を下されるのだが、自分の死に納得がいかず、かつ戻る事情があると判断された者は、3日間だけ現世に戻ることが許される。突然死した椿山は、現世への“逆送”を希望。戻ってきた椿山は正体を隠すため若い美女(伊東美咲)の姿になり…。
goo映画より)

 正直、タイトルを見たときは、全然興味が沸きませんでした
上述の「あらすじ」を読んでも、「ああ、コメディね」くらいの印象しか持ちませんでしたし
予想通り、最初から椿山課長はバタバタしてて、突然死んで、現世に逆戻りして、姿を伊東美咲に変えて・・と、まんまです
しかし、そこから椿山が知る数々の事実が、笑える衝撃で、なんか面白くなってきました
自分の最愛の妻が、まさかの不倫、相手はなんと・・・、更に終盤、一番思い入れのあった息子が・・・と、畳み掛けるようなドッキリで・・・椿山さん、おとなしく天国に行ったほうが良かったかも
でも、死んでから分かった、色々な事実、そして、皆が自分に対する思いというのが、良くも悪くも全部分かり、結果充実した「3日の現世」を送りました
椿山課長と時を同じくして、現世に戻ったヤクザの組長、幼い少年の2人も、それぞれの短い「現世」を送りますが、こちらも興味深い話でした。
特に少年が、ずっと会えなかった両親と対面するシーンは、分かっていても涙が出ましたね
母親(市毛良枝)さんの気付きの表情と、それを受け止める子供(志田未来)が最高に良かったです。
(志田未来は、かなり期待できる女優さんだと、勝手に判断しました
2人とも、それぞれの「大切な想い」を胸に、「現世」から離れていき、いよいよ最後は、我らが椿山課長です
この最後も、やっぱり泣けてきましたね
現世との別れのシーンで、伊東美咲の顔に、初めて西田敏行の顔がオーバーラップしたときは、別な意味で震えましたが
死者が現代に戻って・・・って映画は、数多くあり、結構ヤラレちゃってる自分がいます(ゴースト、オールウェイズ、黄泉がえり・・・)
この作品は、感動100%ではなく、ブラックユーモアあり、笑いありで、独特な楽しみがもてました。
自分が死んだら、確かに一度現世に戻ってみて、知人のリアクションを見てみたい気がする
(誰も何もなかったら哀しいかも
ちゅうことで、タイトルに反して、オススメ映画ですで85点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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