『ロッキー4/炎の友情』で最大のライバルにして親友のアポロは、ロシアの王者イワン・ドラゴと対戦。壮絶なファイトを繰り広げた末に倒され、そのまま帰らぬ人となった。あれから歳月が流れ、ついにその息子同士がリングに上がる。シリーズに新風を吹き込んだ傑作と全世界から大絶賛を受けた『クリード チャンプを継ぐ男』でロッキーのサポートを受け、一人前のボクサーへと成長した亡きアポロの息子、アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)。対する相手はドラゴの息子、ヴィクター。ウクライナの過酷な環境から勝ち上がってきた最強の挑戦者だ。アドニスにとっては、父を殺した男の血を引く宿敵となる。アポロVS.ドラゴから、アドニスVS.ヴィクターへ。時代を超えて魂のバトンが手渡される因縁の対決。絶対に見逃すわけにはいかない。世紀のタイトルマッチのゴングが、いま鳴り響く!
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公式サイトより)
現代はシンプルに「CREED II」となってましたが、邦題は、モロに「炎の宿敵」などというサブタイトルを付けてきました
新章となった前作「クリード チャンプを継ぐ男」を見終えたばかりで、この続編を鑑賞しました。
「ロッキー」シリーズでも、ドラマ性の高かった「ロッキー」「ロッキー2」に比べ、「ロッキー3」あたりからエンタメ映画になってしまってて、今回の話に関係する「ロッキー4」は、一番エンタメしてた作品で、賛否両論があったかと思います。
観る前に、「クリード」シリーズも、1作目のドラマ性を捨てて、すぐにエンタメにふるのか・・・と心配してました。
しかし、見事に裏切ってくれましたね
アドニスは前戦のあと、連勝を繰り返し、遂にチャンピオンに・・・私生活でも新生活、結婚といい感じたったけど、ドラゴ親子の出現・対戦表明で風向きが変わってしまいました
色々な事を「一人で」抱え込んでしまい、彼女との距離も遠くなったり、ロッキーに対しても・・・自暴自棄ってほどの「荒れ様」ではないんだけど、観てていい気分じゃなかったです
それでも、アドニスを愛している周囲の人たち、そして何よりも、我が子の誕生によって、ボロボロになった彼は、またもや激しいトレーニングを再開し、復帰を目指します。
ロッキー自身も、やはりドラゴの存在は複雑ですよね。そんな表情がとっても多かった印象があります
そして、アドニス
イワンの再戦が始まりました。(前作同様、M.バッファー氏が試合開始を盛り上げてくれました
)
ここからは、まさに「炎」でしたね
ボクシングの試合の「魅せ方」は、特筆モノですね。リアルさ100%ではない・・・エンタメ目線も含めて、迫力があります
あ、あと、今回一番に思ったのは、「敗者の悲哀」です
「ロッキー4」では、単純な「悪役」と化していたドラゴですが、彼のその後の人生が、至るシーンで染みてきましたね。
祖国でも相手にされず、妻とも離婚をしてしまい、男手で育てたイワンとの二人三脚での生活。
近代的なトレーニングや薬物(増強剤?)まで手を出していた彼なのに、今回は、ロッキーばりの、原始的なトレーニングをしている・・・
ロッキーをただただ「恨む」というのは、言葉ではそれっぽい事言ってましたが、実際は、この「苦労した生活」に終止符を打ちたかっただけなのではないでしょうか
試合中、ただただ「倒せ」とげきを飛ばす彼、必死で頑張る子供・・・なれど、劣勢になると、またもや協力者・元妻が去っていく・・・
勇気を持ってタオルを投げたドラゴ、その後のイワンとの抱擁を観てて、正直、アドニスのシーン以上に心に残ってしまいました
ちゅうことで、バトンタッチもしたワケですし、あまりまた「続編、続編」ってやっちゃうと・・・で、75点
※あくまで個人的主観ですので気分害されましたら申し訳ありません