故障してWindowsが起動しないPCでも診断プログラムが動作することがあります。私が関与した機種は、その診断プログラムがかなり豪華な作りでコマンドプロンプトが起動して、おそらくこれだけでPCの役目を果たしてしまうのでは無いか、の感じでした。
今の人はコマンドプロンプトの操作をどこで手に入れているのかな。
元々は元祖IBM PCに搭載されたPC-DOS(MS-DOSと同じ)だと思います。当時はパソコンを使うのならマイクロソフトBASIC(GW BASICやQ BASICなど)とMS-DOSの知識は必須でした。
コマンドプロンプトが起動するとプロンプトと呼ばれる入力促進の文字が左端に表示されて、カーソルがすぐ右隣で明滅します。キーボードからコマンドを打ってリターンキーを押すとコマンドの内容が実行されます。
データのバックアップに必要なのはディレクトリの操作(dir/mkdir/chdir/rmdir)とファイルコピー(copy/xcopy)です。ディレクトリについてはある程度のWindowsのファイルシステムの理解が必要です。
コマンドプロンプト内だと「help」コマンドでコマンドの一覧が出てきて、「help xcopy」などでコマンドの使い方の簡単な説明が出てきます。
DOS/V時代までのPC-AT互換機だと、システムディスク(ハードまたはフロッピー)を入れて電源スイッチを押すと画面にプロンプトが表示されます。ここで「BASIC」コマンドを打つとMS-BASICが起動します。しかし他にワープロソフトなどを起動することが出来て、特に16bit時代はこれが普通のパソコンの使い方でした。ですから容易に操作を思い出した訳。
ううむ、今更16bit機を復刻させる意味は無いと思えるので、期待するとしたらMSXの復刻計画あたりですか(MSX-DOS2)。こちらは遊びには使えると思います。