本日朝の通勤電車内はサッカー・ワールドカップの結果で落ち込んでいたのか単なる睡眠不足かでややまばらで静かでした。
私の職場はまだまだ年末にかけて忙しく、しかし私はやや早く仕事納めモードに入りつつあります。年始は早々からしっかり仕事が続くので、残務整理は早めにやる必要があります。
量子化学の言葉が入っている一般教養書を買ったら、中身は私が40年ほど前に高校などで習ったような説明が続いていて、多分、外れでした。前文で化学反応まで書けなかったと書いてありますが、これでは経験的な記述しか出来ないでしょう。価電子とかsp3混成軌道とかπ電子雲などが出てきて、これらはことごとく古典的な近似だと思います。おそらく物性の解析には届きません。
もう一つは専門書らしい専門書で、固体電子論と題してあって、中身は誘電体の振る舞いの数値計算の話でした。誘電体はたとえばセラミックコンデンサのセラミックの部分で、従来(上記の本の感じ)は中身の原子(?)が個々に分極していると説明されていました。
これを有機化学の分子軌道法みたいに結晶全体で計算してしまおう…、多分そう。かなり難しい本で、例によってフィーリング理解になりました。
やはりゲージ理論が出てくるみたいで、ベリー位相と書かれていて、おそらくベクトルポテンシャル(数学では無く物理)の物質内での位相合わせを考慮しないといけないみたいです。こうしないと電子の振る舞いが予想(説明)できません。
こんなのを見ていると、いわゆる磁性体などでも同様の解析が進んでいるような気がします。私の現在の関心事とはやや離れて行くのでゆっくり探すことにします。
もう一つ外れを引いてしまったような本があって、全然別の話題なので後日気が向いたら取り上げます。