水面

2014-05-17 | 日記

  

昨日今日といい、なんだか肌寒い日が続いている。机の前に座っていると足元が冷たいので、片付けた電気ストーブをまた出して点ける。田んぼに映る空の色も灰色である。午前中まで降っていた小雨は、今では止んで、雲の切れ間が少し輝いてきた。

午前、NHK・TVで 『 花子とアン 』 をまとめて見ていたが、 “ パルピテーション ” という言葉を女学生が普通の会話に使っていると、なんだか彼女たちの私生活そのものもハイブラウな感じがして、大正初期の建物のインテリアも相乗して、当時の都会の “ インテリ女子 ” のセンスが思われて、面白い。特に、当時の三面記事でスキャンダラスに報道された柳原白蓮 ( 1885-1967 ) のことも、このストーリーに取り込まれているので興味を引く。風俗やボキャブラリー、建築物、什器、そういった生活用品などの考証やなんかも面白いと思う。ところで、樋口一葉は明治29年 ( 1896 ) 、24歳の若さで亡くなっている。

     小雨ふる水面がうつすそらの色ギヤマンは遠くなりにけるかも