白い花

2014-05-13 | 日記

     

夕陽が落ちる頃、山林檎の花と鈴蘭の花をもらった。どちらも可憐な白い花だが、山林檎の花は微かに甘酸っぱい匂いがする。田んぼの水面を夕陽が赤く染めるその暗くなりかけた道端で、 「 上がって、お茶でもどうですか 」 と僕はお礼を言う。 「 これから夕飯を作らないと … 」 。夕べの太陽は、シルエットされた屋根の勾配をすべって行く。