図書館で借りた瀬戸内寂聴訳の『源氏物語』を今日読み終えた。
図書館の借り出し期間は2週間で本は全部で10巻あったから約5ケ月かかったことになる。
1日30ページのノルマを決めて読んでいった。
読書の時間をあまりとれないのでこれでも早く読めたほうだ
私は高校生のとき源氏物語を読んですっかり病みつきになり何回も読んできたがいつも与謝野晶子訳だった。、
与謝野晶子訳は原文に忠実で、瀬戸内寂聴訳はわかりやすいように意訳しているような気がしてあまり好きではなかったが、家にある本は字が小さくて読めなくなり(泣)仕方なく読むことに。
しかしすらすら源氏物語を読了できたのは瀬戸内寂聴訳のお陰の気がする。
非常に読みやすかった。
今回読んで前と変わったのは宇治10帖がいいな思ったこと。
私は源氏を中心とした華やかな王朝絵巻が好きだったので、主人公である源氏が死んだ後の物語りは今一つ興味がわかなかった。
そして浮舟は薫の愛を受けながら匂宮とも関係を持ち、ふらふらしているだけの女性に思えた。
今回の印象は宇治10帖は現代文学の趣があって、本篇を切り離して独立した物語として非常に優れているということだった。
浮舟も最後は固い意志を持つ女性に変身する
今まで私は宇治10帖の登場人物の気持ちの動きとか深く物語を読めていなかったのだと思った。
以前は若かったということだろうか?
また瀬戸内寂聴の訳が登場人物の気持ちの動きがよく分かるように訳している気がする。
ロマン・・・どころではありません、苦痛でした。
そのトラウマから・・・いまだ読めません(泣)
学生時代、「資本論」にチャレンジしました。
その前にエンゲルス「空想から科学への社会主義の発展」を読みました。
実にわかりやすく、印象深く読みました。
しかし「資本論」は、市場の商行為も貨幣単位もちんぷんかんぷん・・・。
第一巻の始めの数十ページで断念しました。
「いつか読もう」と長く本棚にありましたけど、
数年前、「もはや意味なし」と廃棄しました。
しかし、なぜでしょう・・・廃棄するとき心にぽっかり穴が
あきました。
それは、「いつかもう一度チャレンジせよ」と言うことでしょうか・・・。
そんなことを想った沙羅さんの「源氏物語読了」記でした。
私は学生時代源氏物語に匹敵すると言われたブルーストの『失われた時を求めて』を数十ページで挫折しました。
退屈で全く面白くなかったから。
30代でまた読みかけたけれど、やっぱり駄目でした。
学生時代私もエンゲルス「空想から科学への社会主義の発展」を読みました。
次は当然資本論ですね・・・でも数ページで挫折、ちんぷんかんぷんでした。
経済学部でもなく(文学部でもなかったのですが)読めなくても別にいいやと思いました。
あとは小説ばかり読んでいました。