海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

蜥蜴

2012-03-30 10:50:22 | 短歌

残された蜥蜴の尻尾が光りだす わたしはいいから逃げ延びて さあ

私は割りと爬虫類は平気なほうだ。
蛇もまったく平気・・毒蛇でなければ、締め付けられたら死んでしまうような大蛇でなれれば。
蛇の妖しさと冷たさに心の底で惹かれているかもしれない。
体温が上がるまでじっとしているウミイグアナも惹かれる。
爬虫類には運命を受け入れているような感じで、人とは違う時間が流れている気がする。

蜥蜴の尻尾といえば・・『蜥蜴の尻尾切り』という言葉を連想する。
蜥蜴は危険を逃れる時尻尾を落としてでも逃げ延びる。
それから転じて組織の不祥事があった時、末端の人間に責任のすべてを押し付けて上層部あるいは会社そのものは生き延びる汚いやり方のたとえだ。
しかしこれはよくあることなのだ。

この写真のトカゲは虹色トカゲ・・ニホントカゲの子供らしい。
私が子供の頃このトカゲをよく見かけた。
尻尾の蛍光色の青色が綺麗でいつも見とれていた。
この歌のように自己犠牲で誰かを逃がしてやる人間などまず存在しない。
蜥蜴は家族のための犠牲を詠うような題材じゃないしね。
それでもあの青色を思い出すと残された尻尾は何かメッセージを発しているような気がして、この歌ができた。
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街角

2012-03-27 14:56:45 | 短歌

対岸の青信号が点滅しスクランブルを泳ぎきる人

先発の文字を探して三つあるホームのうちのひとつに走る

ICカードぴっと押し当て改札の機械に私の情報さらす

あっちいけと視線を浴びて空き缶は昼の車中の床をさまよう

カラフルな車体は走るコマーシャルまだまだ頑張る阪堺電車

ジュンク堂オープンの日の行列の尻尾は曲がり地下に垂れゆく

行く人と去る人の刻まひるまの回転ドアの中すれ違う

ためらっているひまのない街角でソフトクリームが溶け出している
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2012-03-25 15:00:13 | 短歌

首を上げ亀が見ている初春の空をゆっくり雲が流れる
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もうすぐ春だというのに

2012-03-22 10:04:39 | 日記


気温はまだ低めだが、春らしい日差しが降り注ぎ春の花がそろそろ咲き始めた。
梅、桜、チューリップ・・春の景色を楽しむためにどこかへ出かけたくなる季節だ。
それなのにどこへも行けない!

実は10日前から義父がまた誤飲性肺炎で入院している。
前回の肺炎が治り退院して新しい老人ホームに入所してほっとしてからたった1ケ月しか経っていない。
前の病院では細かい刻みの料理にくず湯のようなとろみをかけた食事を出していた。
そのことは老人ホームにしっかり伝えたのだが・・ホームでは様子を見て大丈夫と判断したのだろう少しづつ固形食にも慣れてもらってと言っていた。
一抹の不安がありやめてほしいと言いたかったけれど、介護のプロと看護師もいるから反対意見を言いにくかった、
そうしたら今回の肺炎。。。
もし病院の食事のようなものだったらどうだったか?・・しかしいくら気をつけても誤飲性肺炎はまた起きる。

今回はホームの提携病院へ入院したので看病はすごく楽。
週3回ホームのスタッフが来てくれ洗濯はやってくれる。
前回のように洗濯物のために毎日家族のどちらかが行かなくてもいい。
今回は大部屋なので長く病室にいられない。

昨日見舞いに行き、熱は下がり先週よりは少しはよくなっているみたいだけど酸素マスクはまだはずれない、絶食。
もっとよくなったら嚥下のリハビリをすることになっている。
前回はとても軽い肺炎だった・・・それに比べると治りが遅い。
肺炎自体は軽くてもこんなに短期間にふたたびなっては身体へのダメージがあって弱っていくのだろうと思う。

ということで時間はあるのだが、どこかへ遊びに行くことはできない。
せめて家で春の気配を感じて歌を作りましょう。
今・・野菜のイメージでいくつも歌が出来て嬉しい。
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菜の花畑

2012-03-20 08:19:19 | 短歌

菜の花の向こうに子らの列が行く今日の遠足隣町まで
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ブルートレイン『日本海』ラストラン

2012-03-16 21:26:36 | 小さい旅
今日は東海道新幹線ののぞみ300系の車両のラストラン、そしてブルートレイン『日本海』の定期運行最後の日である。
のぞみのほうには終ってしまうことへの惜別の気持ちはないけれど、乗ったことはないにもかかわらず『日本海』のほうには寂しさを感じる。
短時間で行ける飛行機のチケットが格安運賃で手に入る時代になって、大阪から青森まで15時間もかかるブルートレインの乗客は少なくなって行ったのだろう。
旅行では利用しないな・・寝台車は結構高くつくし。
夜乗車して朝に目的地に着くブルートレインはビジネスには便利だったのかもしれない。

私の思い出はブルートレインではなく学生時代に北海道旅行のため乗った特急『白鳥』
すでに廃止されている。
大阪発午前8時、青森着は確か午後11時半だった。
はるかな距離が今でも記憶されている
あの頃飛行機など贅沢で考えたこともなかった。
『白鳥』は人気でチケットを取るのが難しかった。
まずはチケットを取ることが旅の始まりだった。

もう一度あの路線を乗って旅をしたいと思っている。
トワイライトエクスプレスに乗るしかないかなぁ・・
1人になったら・・・途中下車して何泊かして日本海を見ながら旅をしたいと思っている。


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クリスマスローズの季節

2012-03-14 10:38:59 | 日記
我が家のクリスマスローズが咲き始めた。
クリスマスローズの花はうつむきなので写真に取りにくい。
我が家にあるのは白の八重、赤紫の八重が二つと一重、やや薄い赤紫の一重、緑の一重。
半日陰方の庭に集めてある。
最初に買った花だけが別の庭の木陰にある。
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春の光

2012-03-13 06:02:11 | 短歌
人に愛さるる証を探すごと春の光を野に浴びにゆく
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野良猫の歌

2012-03-10 22:52:28 | 短歌
相変わらず寡作で、イメージで作る歌が好きだけど、そういう歌はなかなか出来ない。
それでも歌は作っていきたいしどうすればいいだろかと考えた。
結社誌などを読むと皆さん日常の中から歌の種を拾っている。
イメージの歌が出来ない時は実生活の中の歌を詠うように周囲に目をこらしてみよう。
といって行動範囲を狭い生活をしていると・・
で・・浮かんだテーマが自宅近くでよく見かける野良猫。
猫の様子を思い出したらいくつか歌が出来た。
嬉しい~
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春のブラウス

2012-03-09 10:57:17 | 短歌

春色のブラウス買って街をゆく絹より軽いステップ踏んで
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