海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

君のいぬ秋

2023-10-24 11:45:20 | 短歌

もかも散りゆく秋よ見上ぐればかなしき青の空に薄雲
 寂しさの極まるところおそ秋の岬の海の沖の藍色
 君を呼ぶ声こだまするこの森の翼折られた闇鳥われは
待つほどに胸処流るる秋水の瀬音の高くいづくへと行く
流れ出る川なき湖のさざなみの岸辺に寄せて君のいぬ秋

 

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秋に 海に (デ某)
2023-10-26 20:25:09
> 何もかも散りゆく秋よ見上ぐればかなしき青の空に薄雲

ほんとうに 何もかも 人の命までも あまりにはかないですね。
そして "かなしき青" に "帰らざる日々" を思いました。

> 寂しさの極まるところおそ秋の岬の海の沖の藍色

牧水を思う歌…。
私は 海に近いところで十八までを過ごしましたから
砂浜も岬の先の海原も いつも身近に在りました。
秋の海の深い藍色に… こころ騒ぎます。

> 君を呼ぶ声こだまするこの森の翼折られた闇鳥われは
> 流れ出る川なき湖のさざなみの岸辺に寄せて君のいぬ秋

どんなに希望あふれた翼だったことでしょう。
「君のいぬ秋」に 奥様を亡くされた城山三郎さんの句と歌を思いました。
 『春立ちぬ 君の帰らぬ 春立ちぬ』
 『冴え返る 青いシグナル 妻は逝く』
 『久々に妻の笑顔よ夢醒めて 闇広がりぬ 闇きわまりぬ』 

♬ 谷村新司(アリス)「帰らざる日々」
  https://www.youtube.com/watch?v=umQs9MORAuA
デ某さん (沙羅)
2023-10-27 18:16:03
この連作は何回も載せています。
ネットで知り合った方への挽歌です。
挽歌は詠もうと思ってできるものではなく自然にあふれるもの。

ずいぶん後になってデ某さんのブログを覗き、お母様が亡くなられたのを知りました。
遅ればせながらお悔やみ申し上げます。
デ棒さんの心にも挽歌が広がっていることでしょう。

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