真白なる文字なき手紙開くごと花水木咲く天を見つめて
花水木が盛りだ、
ピンクの花も可愛いが、白の花水木の清楚で一途な感じが好きだ、
いつも天をあおいで何かを待っているみたいだ
薄紅の桜の蕊が地に落ちて静かに終わる今日の埋葬
随分前に作った歌。
桜の花びらが散るのは風流だけど、赤い花しべが降るのは何か不穏だ。
そんなイメージを詠った歌。
ああ、何か今の世界を詠っているみたいだ。
完璧な円を描いて極まれりコンパスの足の紙上の恍惚
コンパスで綺麗な円が描けると気持ちがいい。
それはまるでバレリーナが片足を高く上げ速く回転しているようだ。
うまく踊れたときのバレリーナの恍惚がコンパスにもあるようだ。。