海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

ブローチ

2015-11-29 04:52:40 | 短歌

秋の夜の重さを帯ぶるしろがねのブローチつけて君を待ちをり

銀粘土のアクセサリー作りを習っていた時期があった。
柔らかい粘土で整形して焼成して作るので彫金よりはとっつきやすかった。
いっぱいアクセサリーを作った。
しかしこれを上達してゆくにはデザイン力と手先の器用さが必要と分かった。
私はどちらもそれほど持ち合わせていないと分かった。
特にデザイン力の方・・これがないと素敵なアクセサリーは作れない。
そのうえでの手先の器用で、頭でデザインはできても器用でないと同じものができないことになる。
家人が現職を辞めるとき水彩画と銀粘土両方は経済的にきつく、銀粘土のほうをやめることにした。
材料代・心斎橋までの交通費とおけいこの後のランチ・・・こちらのほうが高くつくこととデザイン力の限界を感じていたから。
水彩画のほうが材料費はあまりかからない、仲間との交流もこちらは楽しかった。

さてこの歌・・銀粘土で作るアクセサリーはどうしても市販のもののように薄くすることがむつかしくブローチは重くなってしまう。
そして銀のアクセサリーは冷たい空気に触れるとそれも冷たくなって重さを増すようである。
そんなイメージから生まれた相聞。
写真は私の作ったブローチ
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無花果

2015-11-27 13:25:28 | 短歌


ひとにぎりですべて崩れむ無花果の熟したる身をためらひて取る
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マンション

2015-11-27 13:19:24 | 短歌


人のゐぬサインの闇をちりばめてマンションとふ器が並ぶ
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富田林寺内町

2015-11-26 08:27:45 | 小さい旅


昨日、石上露子の生家のある富田林の寺内町に行って来ました。
石上露子は 素晴らしい才能を持ちながら跡取り娘として「家」に縛られ波乱と苦しみの多い人生を送った人です。
先日この人をモデルにしたの山崎豊子の「花紋」を読みました。
とても重い小説でしたが、もう一度露子の生家を見に行きたくて。
「ちちんぷいぷい」でその中にあるおいしい卵を使ったクリームパンを紹介していてそれを買いたかったのです。
それで9時過ぎにつくようにて早く家を出ました。
8時開店で9時過ぎならまだあるだろうと思ったらもう売り切れでした。
紹介のころは一日48個だったのを倍の96個作っているのに。
あとで杉山家(石上露子の生家)の係の人に聞いたら6時ごろから並んでいるらしいです。
それじゃー駄目だ。
杉山家生家などが開くのは10時なのでそれまでは露子の庵があったという石川のほとりに行ってみてそのあと町をうろうろしました。
石川は何の変哲もない川でした。
千鳥の名所だったということですが。。
杉山家の座敷の襖には千鳥が描かれていました。
露子のペンネームは「夕ちどり」と言うのもありました。
川幅はあまり広くなり水深は浅かったです。
昔はもっと水量が多くものを運ぶ船が行き来していたのでしょう。
露子が初恋の人との恋を諦めてその心情を託した詩を作った石川です。
敷地に庵があった古い家が残っていますが今はイタリアンレストランになっていて完全予約制で見ることはできません。

杉山家生家はオープンしてすぐで私一人。
ビデオを見たりゆっくりと家の中を見ました。
本当はもっともっと広い敷地だったのでしょう。
この家に縛られ、最後はここで亡くなった露子の生涯を偲びました。

それから芦田書店へ寄りました。
ここは露子関連の本がそろえてあって歌と自伝が乗っている文庫本を買いました。
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トウカエデ

2015-11-22 16:26:18 | 短歌



舞い落ちるトウカエデの葉振り払い自転車で坂を一気に下る
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ピザが食べたい!

2015-11-19 08:42:29 | 日記


昨日はいくつかの用事をしに梅田へ・
そして昼食・・・最近急にピザが食べたくて(長い間店のピザを食べていない)しかし近所のパスタの店はピザがなかった。
執念ぶかくピザを食べたいと思っていて梅田に出たついでにイタリア料理店を探した。
阪急百貨店のレストランはパンフレットで見ると高そう・・
普通の店にしようと三番街に行ったら定休日。
そこで行ったことのない阪急ファイブに行ってみた。
カジュアルなイタリア料理の店は二つあった。
最初の店は呼び込みの男の子が立っている・・何か嫌な予感。。
店を覗くと(11時半ですが)客はだれもいない。
そこをやり過ごし奥の店を覗くと客が少しいる。
こっちにしようと恐る恐る入った。
シンプルにマルガリータにした(他のは高くつく)
これは結構おいしかった!
皮は薄く周囲はふわっと膨らんで柔らかく香ばしかった。
モッツァラチーズはクリームのようになめらかだった。
お腹がいっぱいになった。
満足~♪
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芒野

2015-11-16 05:20:54 | 短歌


吾亦紅その深き赤さびしくて花野を進む道見失ふ

芒野にやがて隠るる旅人の背を追ひてゆくものたちの影

もうやめてもいいかい夜のかくれんぼ芒の中に影たちの声

この家に鏡はあらず訪れる人を待つのみ風を聞きつつ

愛されし罪ならままよ芒野の野ざらしの骨がからから笑ふ

夜ごとの草葉の露が野ざらしの眼窩に涙のごとく流るる

我を供養してたまはれと風が泣く安達が原の芒の上に
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スケッチ

2015-11-14 08:56:55 | 小さい旅


水彩画教室でスケッチに行きました。
教室と同じ二時間で済むようにと近くの大きな公園。
紅葉もぼちぼち。
トウカエデなどの紅葉は盛りあるいは場所によっては散り始めていました。
昨日はどうしてか小学校・幼稚園の遠足族、大人の団体が多かったです。
普段は静かで深まる秋を楽しめるのに。

3枚ほど描いて一枚に色を塗りましたが、私はスケッチは苦手で・・
木や花や葉を書くのが苦手、
古びた建物壁を描くのが好きで、これは複雑でも根気よく描けるけれど。。

さて12時でスケッチは終わり園を出てしばらく歩いた店でランチを食べましょうということになりました。
公園の出口までまあまあの距離がありそれを歩きました。
年配の人もいて歩くのが遅く、だんだんと2,3人のグループに分かれてずいぶん離れてしまいました。
早く着いた若い?グループは出口でずっと待っています。
しかし最後の二人組の人はゆっくりと全く焦らず歩いていました。
遅いのは仕方がないです、しかし人をずいぶん待たせているという気がもう使えなくなっているのか、二人で時々立ち止まり景色を眺めたり葉を拾ったり・・
やっと出口まで来たら最後に出口に堆肥を買っているのですが、それも財布からお札を出すのが遅い。
そこで待っている人たちはイライラ。。

足の遅いのはしょうがない、私たちもいずれそうなります。
しかし周囲の人や状況に配慮がなくなってくるのが老いるということなのかと改めて感じた日でした。

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唐招提寺

2015-11-11 11:21:24 | 小さい旅


そのあと薬師寺と唐招提寺の間にある十割蕎麦の店で昼食。
夏に生のイチゴを使ったかき氷がおいしいとTVで紹介していた店です。
十割蕎麦はぼそぼそして切れやすいのではという既成概念を崩して腰があってなめらかでした。
すごく細い麺だったのでそのためかと・・機械でないと切れない細さでした。
すごく細く切った野菜の搔き揚げがおいしかったです。

唐招提寺は薬師寺に比べると中を拝見するところは少なかったけれど静かで自然のままの杉や松やもみじが美しく心が穏やかになりました。
金堂の建物がすごく好きです。
有名なエンタシスの8本の円柱と屋根の両裾を大きく広げたカーブ、瓦の縦の線の美しさ。
開山堂には鑑真和上像のお身代わり像があります。
同じ製法で作りお顔は古びた像に似せて同じような色にしてあります、これもガラス越しにしか見られません。
しかし本物を拝見した時の感動に比べると・・

そのあとは尼が辻駅まで田園風景を楽しみながら垂仁天皇陵あたりを通って歩きました。
陵の近くはコスモスが道沿いに植えてあって風に揺れていました。
こんなふうに田園風景を歴史を偲びながら歩くのが好きです、奈良はちょっと足を伸ばせばこういうところがいくらでもあります。
京都は建物お庭などそれだけを取り上げれば素敵だけれど、街は都会そのもので、もうあまり好きになれません。
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薬師寺

2015-11-11 08:43:39 | 小さい旅

昨日は友人を誘って奈良のどこかへということで久しぶりに薬師寺と唐招提寺に行ってきました。
薬師寺の方は何となく金儲け主義の感じがして唐招提寺ほどは好きではないのですが。。
拝見するのに北側と南の方とそれぞれ拝観料が要ります。
今は東塔の大規模修理でいくつか特別拝観がありそれはまた別料金。
やめるつもりでしたが有名な東塔の突端の煙が外されて展示されており、この機会でなければ拝見するとができないだろうとこれは見ました。
流れる水の浮き彫りに飛天(天女)が笛を吹いたりしている様子は「凍れる音楽」と言われています。

会津八一の 水煙のあまつおとめがころもでのひまにもすめる秋のそらかな と
     (水煙の天津乙女が衣手に暇にも住める秋の空かな)
佐々木信綱の 行く秋の 大和の国の薬師寺の 塔の上なるひとひらの雲

という有名な短歌があります.

地上から仰ぎ見て遠くから見るしかない水煙が手に届くほどの近さで見れたのには感激しました。
それから薬師寺は若い僧侶の修学旅行生に対するおもしろい説法で有名で、まさにそれを目撃しました。
その上手なこと、流れうようなしゃべり(?)で、笑いのツボをつかんで笑わせること!
1日何回も説法していればコツを会得するでしょうね、高校生の出身地によって笑いのツボも違うとかプロ並みにテクニックを磨いているのでしょう、
説法が上手なこともいい僧侶の条件の一つですからこれも修行の一つでしょう。
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