海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

阿闍梨餅

2017-04-30 16:02:06 | 小さい旅


27日の続き。
博物館から四条に出て高島屋に入っている蕎麦屋で昼食。
天せいろ。
蕎麦の味は平均より上。
しかしいつも当麻寺の味と比べるので、あれに勝るものはない。

先日TVで阿闍梨餅の原料の丹波産大納言が今年は不作で、他の産地では餡の味が落ちてしまうので苦肉の策として水曜日だけ生産・販売をやめるとの報道。
店主が出てきて「ほかの産地ではあきません」と言い切るのに京都の和菓子屋の伝統と矜持を見ました。

それで京都へ行ったから阿闍梨餅を買ってみようと思いました。
多分高島屋にあったのを記憶していました。
ばら売りもしていたので3個だけ買いました。
たくさん買ったら皆食べてしまうから。
1個の値段が安いのでびっくり、これであのこだわりなんですね。

それから詩仙堂へ。
詩仙堂へ入る前に上の五大神社のベンチでペットボトルのお茶と一緒に1個食べました。
餡は甘さを押さえて、皮はもっちリ・・回転焼きを製造方法は似ているもののまったく別物、上品さすが京都。
1個は軽く食べられるほどの大きさでこだわりの餡は甘さは抑えてありました。
甘いもの好きの人なら何個でも食べてしまいそうです。

詩仙堂は山吹とシャガと白い藤が咲いていました・
私は京都ではここだけが好きだったのだけど・・この日は今までほど感性が刺激されず。
多分海北友松の圧倒的な存在感に満たされていて、他のものの入り込む余地がなかったのでしょう。
そしてあの千年桜の訴えて来るものに比べたらどんな天才庭師が作った庭でも叶わないと思ったのでした。
又兵衛桜・千年桜は私の心を離れません。
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海北友松展

2017-04-28 14:47:08 | 小さい旅


昨日海北友松展へ行ってきました!
8時過ぎに家を出て博物館に着いたのが9時40分。
開場したばかりのせいか少しだけ並んでいて何十人かまとめて入場でしたが、待ち時間5分ほどでした。
そばにいるのは韓国の観光客の人たちで皆声が大きい、
団体客とは離れなきゃ。

まずは一番の目的の最晩年「月下渓流図屏風」を見に行きました。
最初はエレベーターで3階に導かれますが、逆流して階段で1階まで降りて絵の前に。
最初の入場者もここまで来ていないので、ただ一人絵を鑑賞することができました。
まるで悟りを開いたように余分なものをすべてそぎ落とした余白の美。
日本の春の穏やかな柔らかい風景が描かれています。
小さいたんぽぽや土筆がいとおしいです。

それ以外はなんといっても建仁寺の雲龍図です。
その顔の迫力
墨の線の力強さと雲にかすんでいる部分の墨のぼかし。 
他にもいっぱいいいなと思うものがありました。
外へ出たのは11時ごろ。
そのころも待ち時間はゼロでした。
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オオイヌフグリ

2017-04-28 14:24:32 | 短歌

まつさきに春を感ずる花なりき故郷の庭のオオイヌフグリ



故郷と言っても同じ大阪府の子供のころ過ごした家の庭の半分は家庭菜園になっていた。
その菜園の端に春になるとオオイヌフグリやハコベの花が咲いた。
この小さいフルーの花が好きだった。大きくなってこの花の名前を知り、由来を聞いてがっかりしたものだ。
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交差点

2017-04-24 04:56:20 | 短歌


信号がまたたきすぐに走り出す向うが遠い春の交差点
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たんぽぽ

2017-04-21 17:25:49 | 短歌



行き違い列車待つ間を停車する駅のホームにタンポポの咲く
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仏隆寺の千年桜

2017-04-19 16:01:14 | 小さい旅




仏隆寺に行って来ました。
その前日『報道ステーション』で土砂降りの雨の中ここの千年桜の生中継でした。
仏隆寺はとても交通の便がよくないので今まで行くのを躊躇していましたが、その大きさと美しさに行くのは18日しかないと思いました。


仏隆寺の千年桜は近鉄榛原駅からバスで旧伊勢街道の宿場町の面影の残っている高井まで行きそこから徒歩40分。
このバスが2,3時間に1本しかない!
私の乗れるのは11:58発ですが、帰りのバスが13:44では滞在時間が20分ほどしかない。
次のバスが16:58・・・これでは店も何もないところに3時間いなければいけません。
ということで行きはタクシーに乗ろうと思いました。
しかし都会と違ってタクシーもあまり来ないようで、10時半について軽く食事をしてからと思ってましたが、タクシーが捕まるうちにとコンビニで急いでで巻き寿司を買ってタクシーにすべり込みました。
行きはタクシーにしてよかったです、高井バス停からずっと登り坂でした。



千年桜は幹から11本の幹が枝別れしているのが圧巻でした。
樹形の美しさから言えば石垣の上に立っている枝垂れの又兵衛桜の方が上でしょうが、この千年の時間のすごさはひしひしと迫るものがありました。
対岸の水車小屋のあたりで桜を見ながらお寿司を食べ、1時間半をすごしました。
高井バス停までは乗り遅れにないように早めに着きました。
バスに乗るのは一人旅が好きな女性ばかりで、見ず知らずの人たちなのに話の合うこと!
とっても楽しかったです。
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大宇陀

2017-04-16 11:00:10 | 小さい旅


大宇陀の森の薬草園が私のお気に入りの場所で、春はカタクリ秋は彼岸花とよく行っていたのですが、彼岸花を見に当麻寺の方へ行くようになりここ数年は行っていませんでした。
もともと吉宗の命で薬草園を作ったのです。
大宇陀は前投稿に書いたように万葉時代から薬草の採取に向いていた土地だったのです。
裏山を上る石段の斜面にカタクリの花が群生しています。
近畿では丹波市に広い群生地があるようですが、車でないと行けないでしょう。
薬草園は手軽にカタクリが見れるので、その時だけ見学者が来ます。
普段は私一人しか来ないようなところで裏山に登るのが怖いくらいです。
今日は幸い又兵衛桜を見に来たというご夫婦がいました。
奥さんとしばし歓談・・・こういう一期一会が旅の醍醐味です。

それから薬の館という古い町屋を公開しているところへ行きました。
ここは藤沢薬品の創始者の母の実家です。
藤沢氏は初めは樟脳の販売から始めました。
経歴を見ると明治の初めに8歳から丁稚奉公に出ています。
そしてやがて道修町(大阪市)に店を構えます。
大宇陀には他にいくつかの薬品会社の創始者がいます。
江戸時代薬種問屋が多かったのです。
薬の館の管理人さんの蘊蓄で・・あの水戸黄門に仕えた助さんは大宇陀の出身で14歳まで過ごし、その後京都で僧侶になったそうです。
30代前半で光圀に仕えることになったそうです。

そのあと大宇陀の古い町並みを見ながらゆっくりと散策しました。
春日神社という神社の入り口に大きな桜がありました。
一人で青空の下見上げる桜の美しさ。
京都のどんな素敵な桜を見るより桜を独り占めするこんな贅沢なことがあろうかと思いました。
そのあとも隣に立派なお寺風の建物があり大きな桜もあるので行ってみるとそこは天理教の教会でした。
ここも誰一人いません。
また宇陀川にかかる橋の麓に寄生植物をいくつも養っている、樹というよりは桜の精と化しているような老木があってこれも一人占め。
幸せな瞬間でした♪
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かぎろひの丘公園

2017-04-15 12:33:10 | 小さい旅



13日の小さい旅の続き
又兵衛桜を見た後大宇陀の町まで歩く途中にある柿本人麻呂ゆかりのかげろひの丘公園に行ってみました。

柿本人麻呂が
 東の野にかげろひの立つみえてかへり見すれば月かたぶきぬ

この歌を詠ったのがおそらくこのあたりであろうと整備された公園です。
詞書には軽皇子の阿騎野の薬草狩りにお供したときの歌とあります。
大宇陀あたりは古代から薬草のとれる地域だったようです。
江戸時代には吉野地方などからくる薬草・薬の集まる場所となり薬種問屋が何軒かありました。
このことは大宇陀の町の話の時にまた触れます。

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又兵衛桜

2017-04-14 14:18:45 | 小さい旅




昨日観光客がわんさか押し寄せているのと、人工的に整備されてしまっているのが嫌で今まで行かなかった又兵衛桜を見に行ってきました。
そのあと大宇陀の薬草園へカタクリを見に行こうとこちらの方が主目的。
大宇陀高校前のバス停で降りて20分歩いたところにあります。
行ってみると人は多かったですが京都の名所ほど混み合ってはいませんでした。
しかししだれ桜の背後には濃いピンクの桃の林、周辺にはコブシや違う種類の桜など、おまけに川の土手には菜の花と水仙・・ここは植物園か。
集落や宇陀市の方たちが観光客が喜ぶようにいろいろ花を植えたのでしょうが、私の美意識からすれば山を背に又兵衛桜1本だけが古びた石垣の上にあるほうがどれだけ孤高の美しさがあるかと思うのでした。
特に背後に桜より濃いピンクの桃があるのが桜の存在感をかなり損なっている。
このことを奈良在住の友人に言ったら「どうして?
桃とかいっぱいあった方が桜が寂しくなくていいじゃない」
これは価値観の差なのでどちらが正しいとは言えません、、
一度生で見たらもうそれでいい・・再び来ることはないでしょうね。
もっと前に人工の力が加わらないうちに来たかった。
この桜を知った20年以上前は車でないと行けない山の中にあって無理だと思っていました。 

逆光だけどこちらの写真の方が好き。
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チューリップ

2017-04-11 15:31:10 | 短歌


可愛らしさだけがおまえの価値なのか開いてしまった赤チューリップ
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