海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

紅葉狩

2010-11-30 09:13:50 | 日記
 
友人と池田市にある久安寺に行ってきた。
大阪からは電車で20分の池田からバスで20分。
バス亭からすぐにお寺はある。
近畿の花の寺の一つで、季節折々の花が咲いている。
紅葉の隠れた名所でなのだ。

京都や奈良の有名な名所には比べられないが、私が気に入っているのは人が少ないこと。
ゆったりとした気分で心行くまで紅葉を楽しむことができる。
今年は京都の紅葉は例年いなく素晴らしいという報道を聞いて心が動いたが・・人が多すぎる!
東福寺なんて心斎橋を歩いているみたいだ。

今を盛りの木全体が真っ赤なものや、緑から黄色赤までのグラデーションの美しいもの、さまざまな風情の紅葉を楽した。
人の歩くがさがさとした音もなく、団体客の騒がしさもなく、お土産物店もなく、山の綺麗な空気を吸うこともできる。

さて紅葉を堪能して梅田に引き返してもまだ12時過ぎ、ゆっくりお昼を食べて喫茶店でおしゃべりして、それでも家に帰ったのは余裕のある時間だった。




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短歌で綴る夫婦の絆

2010-11-28 13:16:25 | 短歌
 

今朝のNHK7:20から12分ほど『短歌で綴る夫婦の絆』という題で故野裕子さんと永田宏之氏のことが取り上げられた。
病気の再発がわかった2年前からの夫婦の気持ちをお互いの短歌に託して来た日常を紹介していた。
二人の歌の紹介と永田氏の現在の述懐である。
自宅の映像があり、河野さんが過ごした日常がリアルに浮かんできた。
自宅はお洒落なダイニング、お洒落なリビングではなくごく庶民的な雰囲気で、河野さんの人柄のままである。
素朴な木のダイニングテーブルは河野さんがここで歌を作り、又家族と食事をしたところ。
寝室の映像も公開されて、ぴったりくっついたベッドに色違いの同じ模様の枕が並んでいるのは生々しくて悲しいというか痛々しくも感じてしまった。
ベッド脇のティッシュペーパーの箱や薬の説明の紙に走り書きされた裕子さんの歌。。

紹介された歌は知っているものもあるし、初めて知ったものもあった。
今きっちり覚えていないが・・いづれ歌集となることだろう。
河野さんの病状が進みあまり食事が出来なくなったとき、それでも食べれた温泉卵を永田氏が失敗しながら何回も作る歌とか。

私はイメージで歌う歌幻想的な歌が好きなので、河野さんの中間の時期の歌はあまりに日常的、家族の名前が頻繁に出ることを退屈と、またかすかな反発を感じた時もあった。
今は私はそれらの歌のよさをその当時はわからなかったのだと思う。
河野さんの永田氏への相聞も、子供への愛情にあふれた歌も日常であるからこそ人の心を打つのだろう。
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2010-11-27 15:36:26 | 短歌
 


思うこと伝えることのできぬ夜は桂花陳酒の甘さを愛す

百年の孤独飲むには我々は百年早いと言いつつも飲む
 
ハワイアン流れていたる屋上のビヤガーデンの懐かしきかな

熟成には木の樽がいい優しさに受け止められてモルトは眠る

認知症予防に効果あるという赤ワイン飲む今日からは飲む

血のごとき葡萄酒を飲む信長かかの比叡山焼き討ちの夜

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振り返る夏

2010-11-25 13:23:59 | 短歌
 
振り返る夏はもうない紺色の洗いざらしのTシャツを干す


黒・紺などの濃い色の木綿のTシャツ・トレーナーなどは何回も洗濯をして長い間立つと色褪せてくる。
それと同じように<私の夏>ももう帰らない。
そして「干す」という言葉に象徴されるように日常があるだけ。
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探検

2010-11-23 06:49:28 | 日記

おとといは近所の人の集まりで何回も聞かされたコーヒーのおいしい喫茶店の探索に行ってきた。
その話をした人はかなり遠くまでウォーキングに出かけ、その時見つけた喫茶店だという。
場所を聞いたのに要領を得ない。
近くの道路の名前とか目印の建物とか言ってくれれば大体の見当がつく。
出来れば簡単な地図を書いてくれたら私は地図さえあれば目的地にたどり着けるのだが。
しかしそういうことはうまく出来ない人のようで、まったく目標になるものの説明が出来ない・・・でどの方面かもわからない。。
半年に1回会う機会があり、そのたびに聞かされるだけ。

ところが数日前本屋で地域限定のおいしい店特集の本にここじゃないかと思う喫茶店が載っていた。
大体の場所がわかって一度行ってみたいと思った。
思い立って行こうと思い、もう一度本屋に寄ったらその本がもうなかった。
店の名前は覚えていず、場所は漠然の程度で探索の旅に出た。

歩いていくにはかなり遠くてバスに乗った、バス停で降りてから20分はある辺り・・のはず。
この辺だと思う住宅街まで来たが、見つからなかった。
諦めて戻っていくと幹線道路にそれと思われる喫茶店の案内の看板が!
どう見てもこの先に喫茶店があると思えない道で・・しばらく行くとその店があった。
木の分厚い扉で、壁に営業中の木の板がなかったら閉まっているのではと思うくらい。
入って見ると意外と奥深くて人もたくさん入っていた。
ヨーロッパの農家の室内のようで、部屋のつくりは変形。
コーヒーはバターブレンドという製法で、バターしみこませてある?・・コクが出るそうだ。
そこのシフォンケーキがおいしいと聞かされていたのでそれを注文。
コーヒーは確かにおいしかった。
深煎りでコクがあった。
シフォンケーキは甘みを抑えて外側の生クリームが出来立てのように柔らかくて。
至福のときだった。

こういう知らない場所を見つけ出す探索の旅って好き!
なんとなく冒険旅行みたいでワクワクする。
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鈴懸の歌

2010-11-21 08:41:38 | 短歌

振り向けばもう遠ざかる風の音 鈴懸の葉が落ちているだけ

探していた歌が見つかった。
時間差でもう一つ見つかった

梢よりプラタナスの葉揺れだして並木の道に秋の音降る

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鈴懸

2010-11-18 21:21:04 | 日記

鈴懸の歌あったはずなのにな・・・探しても見つからなかった。

もしかして気に入らなくて削除したかも。。

鈴懸の木とプラタナスが同じだと知ったのはいつだったか忘れた。
少なくともシューベルツの『風』がはやった時はその事を知らなかった。
また実際の木や葉も知らなかった。
初めて鈴懸の並木を見たときその大きさに圧倒されてしまった。
そして落ち葉のがざっと落ちる音の大きいのにも驚かされた。

今日はお気に入りの鈴懸の並木道へ行ってみた。
シューベルツの『風』もいいけれど、もっと古い『鈴懸』の歌も好きだ。

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秋の悲しみ

2010-11-18 10:20:00 | 日記

前項でも書いたが秋は人との別れそれも永遠の・・が身にしみる。
有名人で亡くなった方が何人も。

その中でやりきれないのが自殺した松平健の奥さん。。
まだ4歳のお子さんを残して。
普通親というものは深刻な病気になっても一日でもわが子のために生き延びようと気力を振り絞る。
それで奇跡が起きるときもある。
幼い子供を残して自殺するのは精神状態が普通ではなかったからだろう。
その原因の一つが結びつきの深かったお母さんが6月に亡くなって、そのあと精神状態が悪くなったと。。
母一人子一人で、どんなときも一緒だったそうだ。
親と子供とどちらか一人しか助けられないという究極の選択をしなければいけないとき、人は子供を取る・・それは生物としての本能だ。
でも奥さんは子供を選ばず亡くなったお母さんの世界へ行ってしまった・・・亡くなった方を責めるということでは決してなく・・ただこのことが悲しくて。。
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別れ

2010-11-15 22:49:21 | 短歌


『君のいない秋』

何もかも散りゆく秋よ見上ぐればかなしき青の空に薄雲

寂しさの極まるところおそ秋の岬の海の沖の藍色

君を呼ぶ声こだまするこの森の翼折られた闇鳥われは

待つほどに胸処流るる秋水の瀬音の高くいづくへと行く

流れ出る川なき湖のさざなみの岸辺に寄せて君のいぬ秋


桜の紅葉が一気に進み、毎日葉がなだれるように散ってゆく。
そんな秋の気配が年々心に滲みるようになっている。
有名人の訃報も前よりも距離が近く深く響いてくる。





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三毛猫

2010-11-14 11:35:55 | 短歌


縁側の「の」の字にまろき三毛猫のぬくもり分けてほしき夕暮れ

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