園児らの声はフェンスを乗り越えて池の辺を行く我を励ます
ベランダに布団が並ぶ光景がどこか懐かしい保育園の朝
昔団地では晴れの日はベランダに布団がずらりと並ぶのが当たり前の光景だった。
マンションは景観の問題で布団を干すとしても手摺より下。
布団乾燥機を使っている人が多いのかな。
保育園では午前中2階のベランダの手すりにいっぱい小さい布団を干していることが多い。
なんか懐かしくほほえましい光景。
絨毯のごと踏んでゆく褐色のメタセコイアの落ち葉の道を
今はもうすっかり固くなってしまったが、葉が落ちる最初のころは落ち葉がふんわり積もって歩くと絨毯のようで気持ちよかった。
椋鳥のねぐらとなりて駅前の欅は夜を耐えて立ちたり
どうしてか椋鳥は駅前など人の多いところの木をねぐらにするようだ。
夕方集まってしばらくは群れて飛んでいる、まるで黒い雲。
その騒がしいこと。
また糞が半端じゃない。
それで椋鳥のねぐらになった木を切ってしまうことも多い。
航跡を海なる河とながめつつ『イムジン河』をデッキに歌ひき
学生時代のことだった。四国出身の友人は二人いたので、いまはない宇高連絡船に乗ることが多かった。
いつもデッキに出て海を見ていた。
後ろのデッキにいると航跡が生まれどんどん遠くまで道ができる
これがまるで海の中の川のようだといつも思っていた。
船を追いかけてカモメがその航跡の上を乱舞していた。
その風景を見ているとどうしてかいつも『イムジン河』が浮かんできて心の中で歌っていた。
『イムジン河水清くとうとうと流る 水鳥自由に群がり飛び交うよ~」
『イムジン河』には他に書きたいこともあるが、多分随分過去の投稿で書いたかもしれない。