友とわれ以外はバスを途中下車又兵衛桜を見に行くといふ
片栗の花を知らぬといふ友と薬草園の裏山を行く
薄衣なびかせ森に舞ひ降りし妖精のごと片栗は咲く
裏山に片栗の花群れ咲きて歩めばここは妖精の国
山道で出会ひし人は裏山を手入れに来たる大宇陀の人
訪れる人もまれなる裏山に藪椿咲くあるがままにて
道の駅に友と二人でにうめんを食べれば高し椎茸の香が
同じ話またしてゐると思ひつつ友と語らふうなづきながら
まつさきにオオイヌフグリが咲いてをり薬草園の山の畑に
葛の粉を晒すは寒のころなれば大きな槽は空のままなり
道の駅に葛餅多く置かれたりつくりし人の名前をつけて
ここはお気に入りの場所でいままでも歌も結構できた。