海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

明日から12月

2009-11-30 20:07:51 | 日記
もうそろそろ今年一年を振り返るころになった。
今年の1月どんな目標を置いたかしら?
どこかに書いておかないとそれさえ忘れてしまった。

しかしささやかに持っていた夢は実現した。
いえそれは夢というほどのものではない。
夢とは精一杯努力して、それに加えて外側の条件が整い、幸運も左右して実現するもの。
私のは希望、それも私が一歩踏み込みさえすれば実現できるようなものだった。
でもそれさえ家庭的条件が整わなければ駄目だった。
その事に感謝しよう。

具体的には書けないが、短歌を始めてからいつかはと思っていた<希望>だった。

もっともっと高い所に到達するためにはもっと若い頃に短歌を始めるべきだった。
時間が足りない。
でもそのころ私は現実と格闘していて短歌というイメージの世界に遊ぶ余裕はなかった、また他の事に興味があったのだろう。

残された限られた時間と限られた才能と・・・それでも前を向いて歩いていこう。
前を向いて歩いていこうと思えること、実際に数センチでも前に進んでいるという実感・・今の年になってそういうものに巡り合えたなんてなんと幸せなことだろう。
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秋景色

2009-11-28 16:09:04 | 短歌

夜伽するおおははの声聞きながらどんぶらこつこと夢の川ゆく

散る花と咲きそむ花が萩の上で風に揺られて別れゆく秋

過ぎ去りし風の行方を探すがに秋明菊は首伸ばし咲く

梢よりプラタナスの葉揺れだして並木の道に秋の音降る

芽生えたる場所を運命と凛として石蕗咲けり庭の片隅

線路へと迫りし名残りそのままに黄ばみて揺るる秋の葛の葉
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グラスの中の氷

2009-11-27 20:58:39 | 短歌

 水割りのグラスの中の氷たちぶつかりながらまろく溶けゆく

 氷片はグラスの中ですうるりと互に肩をすべらせて浮く


この2首の間には2年の時間差がある。
しかし同じようなイメージを詠っている

1首目は新聞歌壇を始めて間もないころ載った歌。
選者の評をいただける位置で「よくある場面と言えばそのとおりだが、この『氷たち』は人間のことかもと思えてくる」と評をいただいた。
ひそかに暗喩 氷=人間として詠った歌だったので、選者の方がそれを読み取っていただいたことに感激したのを今でもよく覚えている。
それとプロの方の読みはすごいなと思った。
狭いグラスの中(社会)でぶつかりながらだんだん丸くなっていく氷(人間)とイメージしたのだった。

2首目もそれとほぼ同じイメージ。
角張った二つの氷が接してもその部分の氷が解けて潤滑剤になり、狭い道で肩をお互い傾けて通りやすくするようにするりとまた分かれていく、なんだか人間社会みたいと感じた。

どうしても好きなイメージ・得意なイメージがあって、掘り下げたい気もするし、困ったときの得意分野というわけで似た素材の歌が多くなる。
しかしこれもいい加減にして新しい素材、新しい詠い方を見つけていかなければ。
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久安寺

2009-11-26 15:21:27 | 日記
今日は友人と池田にある久安寺に紅葉を見に行った。
花の寺12番である。
阪急池田駅からバスで30分である。
こんなお寺があることは知らなかったが、6月にNHKで紫陽花の寺として紹介していた。
その時見に行ったら紫陽花と蓮の花と沙羅の花が咲いていてとてもよかった。
紅葉の木が多いのを発見して秋もいいだろうと思っていた。

お寺についてみると真っ赤に紅葉していた
盛りを過ぎたものも、今が盛りのものもいろいろあって奥くまでたくさんの紅葉があるので、長く楽しめそうだ
紅葉は京都に多いとても葉の小さい紅葉で、見上げた時は精細な美しさだ。

何より人の少ないのがいい。
京都の紅葉はとても素晴らしいが、あの人出をおもうと。。
高雄・東福寺・永観堂・・・・行くまで時間がかかり、ごった返している。
それでたまたま行った時盛りでなかったらがっかりだ。
今日はとても暖かく天気もよく、最高の紅葉狩日和。
帰りに書店に寄って毎月とっている専門誌を見たら今月も末席に載っていた、嬉しい(単純)
スランプだ~とちょっと停滞気味だった気持ちも一気に向上!
今歌が余り出来ないのに変わりはないが。。
コメント (4)
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ため息

2009-11-25 20:18:54 | 短歌
今年はいつもミニスランプのような気がしているが、今は本当のスランプのような気がしはじめている(ワーーン)
言葉が浮かばない以前にイメージが浮かばない!
感性が枯れている。。

これって・・・外側の環境も多少影響しているのだろうか?
義父母に神経を使うことが去年より増えてきたし、家にずっと○がいるようになったことも。。

それでも歌を詠むことをやめるわけにいかないので、たまに思いついたときはひどい出来の歌でも書き留めておくことにしている。
少なくともイメージが浮かぶだけでもましというもの。
いつかもっとよい言葉で推敲しよう。
あとはこういうときこそと思って歌集を読む。

そしてどこかへ出かけたり遊んだり自分を解放しているときしか歌が詠えないのではなくて、日常の中にあっても細やかなことに気がつくように心がけてみよう。
日常のことを詠いながら素敵な歌を読むとそう思うのだ。





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紅葉

2009-11-24 19:10:39 | 日記
紅葉は場所にもよるだろうが、そろそろ盛りを過ぎていくのだろう。
昨日は近く公園へ紅葉を見に行った。
所要時間1時半、ちょうどいい運動である。

紅葉の名所には及ばないが、有名な場所は人が多くてもうあまり行く気がしない。
今日の夕方のニュースで連休の京都の嵐山の混み具合を写していた。
もう~都会の雑踏のよう。

昨日の公園はそれほど人が多くなっからそれなりに楽しめた。

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三日月

2009-11-22 13:35:03 | 短歌
昨日午後6時ごろ外に出たら南の空に三日月が冴え冴えと浮かんでいた。
満月と違って細い面積の少ない月はかえって明るさが際立っているように見えた。
心を癒してくれて願い事を聞いてくれそうな満月もいいけれど、厳しさをたたえた三日月もいいな。
三日月は鋭い刃物を連想する。

 三日月の鎌持つ神を船頭に海の涯ゆく死者たちの船
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桜の紅葉

2009-11-20 18:56:06 | 短歌
燃え残る恋の焔のくれなゐに桜の秋葉われに降りくる
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吉城園

2009-11-18 21:14:22 | 日記
実は唐招提寺に行く前には奈良公園近辺にいた。
今日は朝早く出ることが可能だったので、多分駄目だろうと思いつつ阿修羅展の会場受付を覗いてみた。
9時半で60分待ちだそうだ。
勿論すぐ行くことはやめた。

それで奈良公園北の吉城園へ行ってみた。
ここは苔庭の紅葉が綺麗。
朝早いので観光客は私だけ。
広い庭園を独り占め・・これほどの贅沢があるだろうか。
竹の葉のそよぎ、大きな広葉樹からはらはらと葉の落ちる音しかしない。
紅葉は例年よりは色が冴えていないようだったが。
ここは初夏シャガの群生が素晴らしい。

そのあと唐招提寺に行き、そしてそのあとは近鉄で橿原神宮前まで行って、別の路線で当麻駅まで廻った。
普通なので結構時間がかかった。
ここから当麻寺まで1キロ。
ここが行きたかったというより二上山を見たかった。
大津皇子が葬られ、大伯皇女の『うつそみの人なるわれはきょうよりはふたかみやまをいろせとぞみむ』の挽歌に詠われた。
本当は夕映えの頃見たかった。
シルエットになった二上山はこの世のものと思われない雰囲気がする。
古代より死者の魂の宿るといわれる山だから。
昼の光の中で樹の形まで見える二上山は普通の山に近くなってしまう。
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唐招提寺金堂

2009-11-18 19:36:04 | 日記
長らく屋根の修理をしていた唐招提寺金堂の修理が終わり一般公開が始まったのが11月初め。
久しぶりに金堂を見たくて唐招提寺に出かけた。
落慶法要のとき鳩尾は金色をしていた。
しかし今日見たら瓦の色だった、つまり金の鳩尾は落慶法要のときだけかぶせるカバーのようなものだった。

金堂は両端の強い屋根のそりとギリシャ建築の影響といわれる正面の円柱のエンタシスが特徴である。
古い木造の建物で有名なものに法隆寺や姫路城があるが、シンプルな象徴的な美しさではこの金堂のが一番だと私は思う。
時空はいったん金堂に収斂し、そのあと無限に拡張する。
それはどこかでギリシャ神殿の精神性に通じる。

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