海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

彼岸花

2017-09-30 19:04:33 | 短歌


遊女の声の華やぐ港町ともる灯りに秋風の吹く

故郷の野辺に咲くらむ彼岸花同じ緋色の長襦袢着る

故郷に帰りたくても帰れない遊女の髪に咲く彼岸花

彼岸花たどりてゆかむ故郷の父母の家夢の中なら

遊女墓小さき寺の片隅に置かれてさびし彼岸花咲く



叫びつつ野をゆく人に曼殊紗華道標のごと立ち並びたり

死者たちの家へと帰る道しるべ曼殊紗華咲く村のはずれに

峠へと続く道にも曼殊紗華こちらこちらと手招きをする


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人形

2017-09-30 18:55:26 | 短歌



人形の内なる闇は開きたる口より夜の部屋に漏れゆく

うつくしき頭(かしら)の中にアンティークドールが隠すからつぽの闇

人形をひとりにしてはいけないよ闇でも見える眼を開くから
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稲淵の棚田の向かい側の彼岸花

2017-09-27 11:38:01 | 小さい旅


ここが一番よかった
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飛鳥稲淵・当麻

2017-09-27 11:34:02 | 小さい旅

25日は彼岸花を見に飛鳥地方行ってきました。
橘寺へ行く予定でしたが、橿原神宮駅に来た周遊 赤かめバスは石舞台止まりの臨時バスでした。
30分待てば別のバスで橘寺に行けたのですが。
石舞台で降りるから久しぶりに稲淵でもいいかと予定を変更しました。
ここは有名になって観光客が多いので避けてきました。
案山子祭りも終わり平日のためかそれほど人は多くなかったです。
やや盛りを過ぎていましたが、まだ楽しめました。
奥までは行かず写真だけ撮って引き返しました。
バス停で30分待つので道路の向かいの売店で果肉入りソフトクリームを買いました。
私はイチゴ入り。
冷凍のイチゴとソフトクリームを攪拌し、果肉がクリームに混じります。
これおいしかった♪
他にブルーベリーなどいろいろ、お勧めです。

バス停でソフトクリームをたべながらバスを待っているとカメラが趣味のおじさんに声をかけられました。
先に橘寺へ行って来たそう。
ムクゲ・ムラサキシキブ・玉すだれなど盛りでよかったと。
おじさんの写真は花専門だそうです。
橘寺へ少し気持ちが動きましたが、バスの便が悪く橘寺へ寄ると当麻のお蕎麦屋さんへ寄る時間がありません。
蕎麦の誘惑の方が捨てがたくそのまま当麻へ向かいました。
当麻寺前のお蕎麦屋さんで初めて十割蕎麦をたべました。


せっかく当麻まで来たから彼岸花を見に石光寺まで歩きました。
やや盛りを過ぎたのもありましたが、ところどころ盛りのものもあり楽しめました。
昔ながらのピンクのコスモスが咲いていたり。
でもこの日は暑かった。
当麻駅から1時間ほどは歩きましたが、これが限界でした。

写真は稲淵の風景。
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田中達也ミニチュア写真展

2017-09-24 12:10:25 | 日記


21日に急遽午後から『ひよっこ』のオープニングシーンで有名なミニチュア写真家の田中達也氏の展覧会へ行ってきました。
梅田大丸で10月2日までです。
入場料が要ります
現物のミニチュアと写真と両方でたくさんの作品が展示されていて楽しめました。
彼の作品で感心するのは<見立て>の豊かで斬新な感性です。
『ひよっこ』を見ている人ならわかると思いますが、バケットのパンを新幹線に見立て、そろばんは団地の建物と見立てと言った感じです。
またそれぞれの作品にはタイトルがついていますが、それが洒落というかギャグというかひねりが聞いていて思わず笑ってしまいます。
例えばプリンを島に見立ててその上にくつろいでいる人が居ますが、そのタイトルが『甘島』(あまとう)と言った具合。

思えば私たちの小さいころは今のようなおもちゃのミニキッチンや、プラレールとかもなかったです。
身近なものを見立てて遊んでいたと思います。
昔からのおままごとはその典型。
葉や花を食べ物に見立て、瓶のふたはお鍋に、木の小さい枝はお箸にとか。
大人になるとこういう想像力も失って固定観念が強くなります。
田中氏はいつまでも子供の感性を持っている人なのでしょう。

会場は撮影OKでした。
SNSに載せてもいいとのこと。
ただしフラッシュはなしで。
珍しいですね。
私は知らなかったのでカメラは持って行きませんでした。
ほとんどの人はスマホで撮影。
そのままSNSに載せられますね。
私はガラケーは持っていましたが・・ガラケーで撮影している人は皆無でした。
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食洗機

2017-09-21 17:00:22 | 短歌

食洗の中でぶつかる音がする近づきすぎたコップがふたつ
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コオロギ

2017-09-18 09:11:47 | 日記


台風に備え15日に月下美人の鉢5個を玄関土間に入れた。
夜になりコオロギの声がいやに大きく聞こえると思ったら、月下美人の方から聞こえてきた。
人がそばを通ると鳴きやみ、いなくなると鳴き続ける。
そっと近づきどこにいるか見つけようとしたが、玄関の灯りはあまり明るくなく見つけらない・
懐中電灯をかざすのも無粋だし。
台風が過ぎるまでは月下美人を外に出せない。
コオロギも避難のためご宿泊いただきましょう。
この天候で見つけて外へ出すのもかわいそうだから。

16日コオロギは午後6時頃から鳴きはじめ9時ごろまで鳴いていました。
しかしその前の晩は一晩中鳴いていたのに、その時に比べると勢いがないような。
植木鉢の中で餌もなく弱ってきているのだろうか?
スズムシなら昔は茄子やきゅうりの輪切りを虫かごに入れた。
ちょうど半分残った茄子があったので輪切りにして鉢の中に入れてやった。

17日コオロギ君は昨夜ナスを食べて?元気になったのか、午後6時ごろから一晩中休むことなく鳴き続けた。
音量も大きかった。
その前の日に途切れ途切れに3時間しか鳴かなかったのに比べたら全然違う。
朝の6時ごろもまだ鳴いていた。
6時に夫が月下美人を外に出した。
もちろん鳴きやんで鉢にいるまま運ばれたかと思ったら、玄関土間の扉のすぐ横に動かずにいるのを見つけた。
鉢が動いたとたん飛び出しただろう。
そっと外へ出してやった。
すぐ様子を見てももう居なかった。
ナスは一個かじった跡があった。
やっぱりナスを食べて元気になっただろう。
草むらまで飛んでいったのかな。
3日間虫かごで虫を飼っているような気分を楽しめた・


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桜憑き

2017-09-16 14:50:38 | 読書

次に読んだのが『桜憑き』
桜に関する怪奇短編小説を集めたもので、赤江瀑の小説は『春泥歌』だけである。
赤江瀑以外に、こんな怪奇耽美な小説を書く人がいたのかと思い、その人たちの小説もいつか読んでみようと図書館へ本を返す前に目次をコピーしておいた。

読んだ中で一番印象に残ったのが坂口安悟の『桜の森の満開の下』
盗賊と都の女と満開の桜にまつわる話なのだが、かなりおどろおどろしくてあらすじをここに書くのもはばかられるほど。
後はあの「桜の樹の下には死体が埋まっている」という言葉で有名な梶井基次郎の『桜の樹の下には』
この言葉は繰り返し取り上げられて桜の持つ妖しいほうのイメージを決定づけてしまった。
私がこの言葉を聞いた時のイメージは死体の霊のようなものが桜に化身するというようなものだが、小説に書かれたものはもっと生々しい。
つまり桜は死体の栄養を吸って花を咲かせるというような。
「桜の樹の下には死体が埋まっている」という言葉だけが独り歩きしている。


毎年満開の桜の季節になるとこの小説たちに描かれたような花闇の世界へ行ってみたくなる。
しかしもし本当に実行に移せば帰ってこれないと解っているので理性で抑える。


春の夜にあくがれいづる魂の行き尽くところ桜なるべし
 
呪をはらむもの生まれくる春なれや美しき吐息の匂ふ花闇

散りゆける桜の幹を抱きしめて我もいきたし花闇の果て

たれか呼ぶ声聞こえたる心地して桜花びら浴びにゆく夜





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風鈴

2017-09-13 15:58:22 | 短歌

父がいた母がいた夏吹き抜ける風が揺らした風鈴の音
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フウセンカヅラ

2017-09-10 10:01:52 | 短歌


ゴーヤより遮光の力は劣ってもフウセンカヅラのやさしさが好き
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